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完全燃焼めざして、がんばりましょう。

こんにちは油絵科昼間部の箱岩です。

夏期講習会後期日程も、残りわずかとなってきました。完全燃焼するつもりでがんばりましょう。

世間は世界陸上や高校野球などの話題で盛り上がっていますね。

ボルトの走り見たさに、ついつい寝不足になっている人もいるかと思いますが、体調を崩さないようにね。遅刻はいけませんよー。

個人的には、世界陸上、女子棒高跳びで復活優勝された、エレーナ・イシンバエワ選手の試技が印象に残りました。31歳にしてあの無駄な肉の一切ない肉体美と、スローモーションで映し出される身体の躍動やしなやかさには、すごく感動しました。

伸び調子の若い美しさもあるけど、ピークを過ぎてからの踏ん張る強さや美しさも良いなーと思うけど。個人の好みですけど、どうでしょうね。

 

なぜ,人は「人」の動きを見て感動するのでしょうか?どの競技を見ても、男性でも女性でも、筋骨たくましくても、搾っている体でも、アスリートの動きは本当に美しいと感じます。さらには子供の動きですら美しく感じますし、生活の中の何気ない仕草にすら美しさを感じます。

文字を描くこと、絵を描くことの中にも身体行為の痕跡があり、それは、やはり美しさを感じます。

人体が動くことがどうしてこんなにも人の興味を引くのか、本当に不思議ですね。

絵画においても「人」というモチーフは重要視されてきた歴史があります。丁度、クラスでも人物課題が連続したところですので、今日はその話題を広げてみましょう。

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歴史上、最も早く人体の構造に科学的な興味を示した作家がレオナルド・ダ・ヴィンチです。前校長先生の言葉を借りれば「美術史上最高傑作のカルトン」とされている作品。

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彼の人体構造への興味は、解剖や観察、次第に自然観へと広がりました。

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一方、歴史的な人体の彫刻を数多く残した同じくルネッサンスの天才ミケランジェロ。

しかし、彼はむしろ科学的な正確な見方よりも、流体的に、絵的に、人体を捉えているように感じます。

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もちろん予備校の課題であっても、人体が持つ美しさをどのように表現できるのか?自分自身の身体をどう動かせば美しい表現ができるのか?それを考えていくことは、自分の表現を考える上でとても重要なことかもしれませんね。

 

そこで、新美では東京芸術大学で美術解剖学の講師をされている阿久津先生をお招きし、解剖学のゼミとヌードクロッキー会を企画しています。

http://www.art-shinbi.com/images/pdf/2013summerplus3.pdf

阿久津先生は解剖学の先生でありながら、実は東京芸大彫刻科のご出身で、美術畑からダヴィンチのように医学部にて解剖学を学んだ方です。ゼミでは、すごく面白い話が聞けると思いますし、人体の構造について知識的に高めることは、人物を描きたい人にとっては、非常に為になると思いますので、興味のある受験生の皆さんは是非受講してみてください。

詳しくは総合受付にて、お問い合わせください。