カテゴリー別アーカイブ: 油絵科

私立大学受験も目前

受験生の皆さんこんにちは。渋谷校箱岩です。

私立大学の試験日程があと少しになってきましたね。渋谷のボルテージもかなり揚がってきてます。ワンフロアの手狭なスペースに静物あり、人物あり、卓上の平面など様々なモチーフがひしめいて世の大寒波の寒さを忘れる活気です。

油絵科は、今年の3年生は少しばかりマイペースな子が多いので、和気あいあい笑いが絶えない感じで和みます。インフルエンザの大流行も、大雪も熱気で吹き飛ばして、志望校現役合格めざしてがんばりましょう!!!がんばれ受験生!!!

さて、日曜日から東京芸術大学の卒業・終了制作展が上野校地各棟、東京都美術館にて開催しています。僕も空き時間を使って観に行きました。

 

学部4年生、大学院修士ともに、とても思い入れのある、濃い新美出身者が多数展示していました。一人ひとりの成長を見れてとてもうれしく思いました。

お会いできた皆さん、お相手ありがとうございました。

彼らが受験せいだったころ、話題にしていた2020年東京五輪が近づいています。

いろいろ問題もありはしますが、日本の文化を世界に発信する良い機会となるはず。

みんなが華々しく日本を代表する若手アーティストに成長するのを期待しています。

今後も全力で応援しています。頑張ってください!!!

 

 

 

 

 

筆職人のこだわり②

こんにちは。油絵科の関口です。ここのところ本当に寒い日が続いてますね。寒さもある一線を越えると、痛みに感じてしまうんですよね…。

さて前回に引き続き、ナムラの筆工場見学のレポートを書きたいと思います。前回は豚毛の筆作りの前半をザックリと見てもらいました。
そして豚毛のフィルバート「HF」シリーズの品質が、他社の筆と比べると別次元という話まではしましたが、何故そこまで品質に違いがあるのか?までは説明できませんでした。今回はその辺にメスを入れていきましょう。


ちなみに筆の形で「フィルバート」と言われているものは、中央部分が端よりも長くなっているのですが、実は毛先をハサミなどで切っているのではありません。

一般的に使われている筆というものは、毛の先端の方が細くなっています。動物の毛は美容院や床屋で切ることが無いので、毛先は全て尖っています。しかも豚毛は毛先が程良く枝毛になっていて、そこに絵具やオイルを含ませる事でタップリと絵の具が乗せられるのです。

逆光で少し見辛いですが、この右側にある木の棒で後ろから押す事で、フィルバートの筆は真ん中が盛り上がる様に調整しているのだそうです。

 

あと、実は筆というものは消耗品で、キャンバスに絵を描いていくことで、少しずつ擦り減ってしまうのです。「フィルバート」の形は平筆が擦り減って来た時にできる自然な形で、絵を描いている人が手に馴染んで「描きやすい」と感じる事が出来るのです。ただ、毛が擦り減るという事は、毛先が磨耗しているので、散髪した髪の毛の様な断面になってしまう…という事でもあります。


そこでナムラさんが独自に開発し、HFシリーズに採用したアイデアが、毛の中に敢えて短いものを混ぜておくというもので、擦り減った毛の中から毛先が尖った新しいものが顔を出すのです。まるで折れても新しい尖った歯が出てくる、サメの様な感覚です。

敢えて短い毛を混ぜる、というプロセスが加わるので、他の筆よりも手間が掛かっています。それに使い込んだ感じを最初から味わってもらいたい為、毛量も他の筆と比べるとわずかに少なめにしているのだとか。筆先がビシッと尖って、キワをしっかりと極められるのは、こういう理由があったんですね。少し値段が高いのも納得です。
上の写真は違う長さの毛を手に取ったもの。下の写真は前回ナイフを使ってクルクルっと見事に丸めていくのを紹介しましたが、一度毛の根元を揃えてから、異なる長さの毛が満遍なく混ざる様にする作業でもあるのだそうです。

ただ残念なことに、近年は中国から入ってくる原毛の質が著しく低下してきているのだとか…。もともと食用に豚を育てていて、筆はその毛を利用しているわけですが、昔の数倍も無理矢理早く成長させる様に品種改良をし、飼料を調整しているのが、筆に使う毛の品質を落としている理由だそうです。その辺に関しては、職人さん達の腕ではもうカバーしきれないのだとか…。原毛のお話をする時の目は、どこか悲しそうな表情をしていました。

筆職人さん達のこだわりを色々と聞いていくと、奥が深いものです。我々描く方もちゃんと筆の手入れをして、良い仕事をしなくては失礼ですよね。今日も良い作品を作れる様に頑張りましょう!

 

筆職人のこだわり①

こんにちは。油絵科の関口です。
ここのところずっと寒い日が続いていますが、皆さんは風邪をひいたり、インフルエンザに罹ったりしませんでしたか?入試まであと少しです。体調管理に気をつけて頑張っていきましょう。


さて、以前このブログにも書きましたが、年末に行なっているアニマート展のメンバーと共に、名村大成堂さんの筆工場見学に行ってきました。(ナムラさんは世界に誇る筆の名門で、僕も受験生の頃からずっと愛用しています)工場と言っても全て手作りで作業を行なっていますので、案内していただいた作業場は割と小さな部屋で、職人さんたちが一本一本丁寧に筆を作っていました。

今回説明していただいたのは、油絵用の豚毛筆で最高級品「HF」の作業工程です。
他の筆と比べると少し値段も高めですが、この筆は品質が良くて使いやすいんです。その理由も今回見学する事で改めて分かりました。

HFは緑色の軸で、金属部分が銅製のもの。他のメーカーもナムラさんのを真似て、このカラーリングで筆を作っていますが、品質はナムラさんだけが別次元です。


左が豚毛の原毛。右は馬、イタチ、タヌキ、リス、羊などのいろんな種類の原毛。

まずこの束になった原毛をナイフと金属製の櫛を使って選別(この作業をサライと言うそうです)していきます。この作業で毛の向きを合わせ(原毛の束では向きがバラバラ)品質の悪い毛を落としていくのだそうです。この作業を繰り返し、回数を多く行なっていくと、良い毛だけ残っていきます。これだけで、なんと原毛の1/3位までに減ってしまうのだとか!
地味な作業ですが、良い筆を作る上で職人さんの技術が問われる大切な工程です。


写真のピントはボケてしまっていますが、この作業を何年も何年もずっと繰り返していくと、金属製の櫛がこんなにすり減ってしまうのだそうです。年月の積み重ねというものは凄いですね。


サライが終わると、少し水をつけて毛をまとめます。実は豚毛の毛は少し湾曲しているので、方向をちゃんと揃えないと、描きづらい筆になってしまうそうです。もちろん一つの方向に反ったままだと、それはそれで描きづらいですよね。


そこで専用のナイフを用いて、ガラスの上に毛を潰しながら並べ、クルクルっと丸めていきます。これで内側に反った毛で全て揃い、毛先が尖った筆になるのだそうです。これがまた見事な技なんですが、写真ではその凄さは伝わらないかもしれませんね。一本の筆を作るのに本当に色んな技術が使われています。

一回では全て書くのが難しいので、次回もこの続きを書こうと思います。2週間後にまたお会いしましょう。

「猪瀬直哉先生講演」中止のご案内

こんにちは、今回は残念なお知らせです。

5日前にこちらのブログでご紹介しました、
『猪瀬直哉講演ーーー現代アーティストの成り方・生き方ーーー』ですが、
急遽中止とさせていただきます。

講演される作家ご自身が、インフルエンザに罹ってしまいました。
直前の告知にかかわらず大変ご好評いただき、有難いことでしたが、
誠に申し訳ございません。ご了承のほど宜しくお願い致します。

阿部

New Year ワークショップ開催間近!

こんにちは、猪瀬直哉さんの講演たのしみですね。
新美では、その前にワークショップも行っていますので
そちらのご参加もお待ちしております。

1月7日(日)
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1月8日(月/祝)
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その他にも、「親子デッサン」「建築を学ぼう!」「3時間チャレンジ」など盛りだくさんです。
内部生、外部生問わず、美大受験する人もしない人も悩んでいる人も、まずはワークショップで
美術と触れ合いましょう!!

詳しくは、新美ホーム画面からアクセスしてみてください。