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【基礎科】なぜか今日は

徐々に寒さが本格的になってきて、昼間と朝夜の寒暖差が激しくなってきました。
そうなってくると、キツくなってくるのがもっぱら朝ですよね。
朝誰しもがお布団から出るのが億劫になってくる、というよりは
冬だからよりこそ布団の中にいる時間が幸せに感じるという。
私は当然といえば当然なのですが、サラリーマン時代は一度も寝坊などをしたことがなく
ちゃんと朝会社に行っていたのですが、
高校時代は御多分に洩れず、朝起きれないタイプでした。

人生の半分は眠っていると世間では言いますが、
そのときに使用する寝具の質によって眠りの質が変わるとかなんとか。
オーダーの枕だと3万円以上、高級マットレスだと10万円以上、
バブルの頃はウォーターベッドなんていうものもありましたね。
元気に働くために眠りの質を向上させるのか、
眠りの質を向上させるために働くのか、
もう目的を見失ってしまいそうです。

ですが、美術において道具は間違いなく大事です。

一番わかりやすいのが筆ですね!

自分の引きたい線を一発で引くため、
一回でムラなく面を塗るため、
筆は穂先が命です!
筆というのは雑に扱えば、すぐに穂先はボサボサになったり、
変な方に癖がついたりしてしまいます。
細かな描写をする際にそんな筆では余分な質感が入ってしまい、
何度も修正したり、直したりすることになるのです。

日本画科などはとても繊細な筆の使い方を求められますし、
筆に含ませる水の量で微妙な濃淡をコントロールします。
また、水彩なので、アクリルガッシュのように上から塗りつぶすことができなく
(できるけど汚くなっちゃう)
一筆一筆がとても大事になってきます。
日本画の筆はそういうこともあって一本一本が高いのです。
デザインだって油絵だって、筆は安いものではありません。

私が予備校に通ってた時は、今の時期のような講習会の合間の休みに
道具をすべてメンテナンスしたり、整理する人が多かった気がします。
筆のお手入れをしたり、絵の具を整頓したり、鉛筆を揃えたり。
そして万全の状態で講習会に臨んでいました。

プロの世界もそうです。
プロのデザイナーや画家でも道具を皆大事にします。
(だってそれで食べていくわけですから。)
今から道具を大事にする癖をつけましょう。

いよいよ今週末からは冬季講習スタートです。
一度道具を整えて、冬季講習に備えましょう。

あといっぱい寝て、体調も万全な状態で。