講師の新妻です。2学期が終わりました。自分の中で「これはキタぞ!」っていう作品がいくつ作れて、ターニングポイントになるような実技はいくつあったでしょうか?自分の受験時代を振り返っても一番記憶に残っている密度の濃い実技は入試直前よりも長く制作できる秋〜冬にかけてが多かったなぁと思います。ここからは時間的にも内容的にも試験を意識した課題が増えてくるかと思いますが、昼間部生はここまでの蓄積の中に判断材料は十分に貯まってきているはずです。一つ一つの課題を点ではなく線で捉えて、強みと弱みを理解しながら合格への道のりを整理していきましょう。現役生のみんなも2学期でとても成長しました、ここからまだまだ上手くなります、前進あるのみです!
直近の秀作を紹介します。
今年は毎週末に近い頻度でコンクールを行い自力の判断を鍛えてもらっていました。そんな中での塑像コンクールの課題「自刻像と布の構成」です。人物の様子と布の扱いに関連があり自然と視線の方向へ空間のベクトルを感じさせる構成です。狙いとクオリティが噛み合ってきて、作品を見るのが楽しみになってきました。
マスクと任意のモチーフのイメージを使った構成です。空間の扱い、模刻物の精度、任意のイメージに対する言い切りの説得力、3つが噛み合い良い作品になりました。初動の勢いも含めて、この「上手くいった感」をしっかり分析して今後に繋げていきましょう。
マスクの構成の際に少し控えめな作者でしたが、扱う物量の踏み込みや言い切りのギアをグッと挙げて伝えたいことがはっきりして面白くなりました。扱える時間制限の中で何ができるのか、どこまでやれば第3者に伝わるのかを毎課題明確に意識していきましょう。
夜間部生の作品です。難しい模刻ですが、「かっこいいジョルジョ」のイメージに向かって作業を重ねていく様子が頼もしさを感じました。良いテンションです!印象を牽引していく力はあるので立体物としての前面と背面との関連などベースの押さえどころが自浄できて来れば尚良いです。
少ないですが今回は以上です、ではまた。