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【 油絵科夜間部 新宿校 】 合格体験記

こんにちは、油絵科の鷹取です。
昨年度夜間部から武蔵美に現役合格した生徒から合格体験記が届きました。
武蔵美への憧れがものすごく強い子だったので、最後までしっかり頑張って見事武蔵美生になれて良かった!!!
自分らしさは意固地に守るものではなく自分の芯を持ちながら自由に動くことだと思っています。

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【合格体験記】
武蔵野美術大学 油画 現役合格
大森 有花

私はこの度、武蔵野美術大学の油絵科に一般選抜で合格することが出来ました。
私は高校一年の冬から新美に通い始め、基礎固めをしてきました。基礎科の時から武蔵美のことがとても好きで、武蔵美以外の大学に全く興味が持てませんでした。そのため総合型選抜を受けることになり、基礎科の時から”自分が絵を通して伝えたいこと”、”自分らしい絵”を考え続けていました。

もともと私はドローイングを描くのが好きで、自分らしく楽しく描けるのは油絵でなくドローイングでした。油絵になるとやはり受験を意識してしまい、硬い表現になることがあったのですがみんなが同じ絵の描き方をする必要はない、とわかった時、油でも私の好きな絵が描けるようになりました。
それから受験科に入り、総合型選抜と一般選抜に向けて、”自分の絵”を固めながら作品を作っていきました。しかし私は11月に推薦で落ちてしまったので、そこからは何が悪かったのか、武蔵美は何を求めているのか、私の好きな絵は受け入れてくれないのか、など考えながら、前以上に必死に油絵とデッサンの研究をしました。
冬期講習になり入試が近くなってくると、自分が好きな絵で勝負してよいのか と不安になり、絵がまったく描けなくなりました。推薦で落ちているのが影響して自信がゼロになり、描きたい絵もわからなくなってしまったのです。
でも先生に”自分の好きな絵でいい”と何度も言われた事で、自分の好きなように自分の大事にしてるもので勝負して楽しんで描こう、頑張り続けようと決心し、最後まで自分の最高に持っていけるよう頑張ろうと思いました。
それからは毎日絵のことを考え、どうしたら気持ちよく楽しく描けるかをひたすら研究しました。入試直前に色んなことを指摘され悩み続け、最後の一週間で絵を変えたりもしました。画集をみて、今好きなものや色、気持ちよく書けそうだとおもうものを取り入れたりして最終的に楽しんで描けるようになりました。
私の絵は油絵らしさがなく、ドローイングのような絵で、ずっとそれを突き通してました。
でも”自分らしさ”を守らずに最後までいろんなものを見て、絵を変え続けることが大切だと改めて思います。
途中はうまくいかなくて辛いことがなんどもあるし、たくさん泣いたけど最終的に自分の満足いくところまで持っていけたのでとても成長した受験期を送れたと思います。
これからの受験生の方も、自分らしい絵で、頑張ってください!応援してます。