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2学期も終盤:彫刻科

こんにちは、彫刻科の新妻です。二学期もそろそろ終わりが見えてきました。ウィークポイントの集中的な克服や、2日3日がけの塑像課題で充実した仕事ができるのもこの時期です。やり切った実技ができるとモチベーションもあがりますよね。冬期、入直を見据えて今できる最善を尽くしましょう!やればやるほど面白くなる!それが彫⭐︎刻!

では最近の秀作を紹介します。

下降するような動きでこの次の瞬間を感じさせる緊迫感のある構成ですね。課題時間内ではマスクの精度に甘さがありましたが、延長してよくなりました!

 

盤上の空間がとてもスッキリしていてマスクの表情と構成がマッチしてますね。無重力設定にブロックの扱いも合わせて気を使えるとなおgoodです。

クオリティの高さが目を引きます!布の扱いにもう一工夫あると硬質なモチーフとの差が出て魅力が増しそうですね。

静的は構成ですがそれぞれのモチーフへの追い込み方がとても良かったです。柔らかい素材を作る際の粘土の状態管理も気をつけてみましょう。

量のリズム感が小気味好いです。課題時間後に細部の密度上げとマスクの形をしめたことでグッと作品の説得力が増しました。もので挟まれるかたちになるのでマスクの精度にはさらに気をつけたいところです。

久しぶりの動物塑像でしたが良い感覚で捉えられました。動物塑像は他のモチーフに比べて頭での理解以上に、探りながら印象を掴む時間を大事にしたい課題です。

うさぎを作るのが初めてとは思えないほど自然な仕上がりです。生きてるモチーフに対するアンテナの良さがグンバツです!

やりましたねー、模刻自己ベスト!顔のニュアンス、密度申し分ないです。髪の彫り込みの影の印象などはまだ見ていく余地がありそうです。

荒付段階でのフットワークと確認方法がすごく良くなった事で「あっ、これはうまくいくだろうな」っていうのが早い時点で見えてました。中盤での印象のカタさも解消されてきましたね。

夜間部生も頑張ってます。時間をかけたことで像の整合性がいつもより高く仕上がりました。さらに肉肉しさを追ってリアリティを追求したいですね。

顔の印象の良さと光が美しいです。自力でここまで持ってこれたことに自信を持って欲しい一枚です。その他の夜間部生もデッサン3時間描き出し特訓の成果が出てきています。描き出しでの自分の弱点を改めて自覚できたと思うので後は確認を怠らないだけです。それぞれの武器である感受性と表現力の足を引っ張らないように客観的なチェックを大切にしましょう。

どんな人でも毎日制作をしていれば、調子のいい時もあれば悪い時もあります。でも大事なのはその波に翻弄されず,少しずつより良い方向へ調整していくことを目的とした視野の広さがあるかどうかです。その場その場で一喜一憂するのではなく、一つ一つの実技を「点」としてではなく「線」として考えてみましょう。そうすることで目下の目的である「芸大彫刻科に受かる」というラインに乗るために必要なものの輪郭が見えてくると思います。受験生時代に培われた,ものづくりのためのバランス感覚は、この先にどんな表現方法を取るとしても役に立ってくれるものだと思っています。ここが踏ん張りどころです!

真剣に、そして楽しむことを忘れずに頑張りましょう。ではまた!