こんにちは。先端芸術表現科です。
新学期が始まり2週間が過ぎました。
火曜水曜は小論文と素描を一週おきに行いながら、日曜日は生徒自身の制作や表現のきっかけとなりうるような課題を行っています。
最初の日曜日に行ったのは、「一分間」の作品を作るというもの。
「作る」という行為は、その結果としての造形物を見せることを目的とするのではなく、それ自体がある持続であり、時間を伴います。「1分間」という時間それ自体をどのように「作る」のかという課題を通して、「作る」という行為や「作品」と呼ばれているもののなかで自明になっていることを、再度意識化し、捉え直すことを目指しました。
4月21日(日)に行ったのは、「うつす」ことを考えるワークショップと課題演習。
移す、写す、映す、など「うつす」という言葉には多くの漢字が当てはめられるように、この「うつす」という行為は表現を考えるために非常に多義的であると同時に重要な問題を抱えています。午前のワークショップでは、グループになってお互いの影をなぞる、鏡の中の自分をなぞる、フロッタージュとデカルコマニーなど、イメージの生成をめぐるいくつかの方法を皆で試しました。
そのうえで午後は、「うつす」ための方法を自分なりに考えてもらい講評会。かなりいろいろなことを短時間で行う濃密な時間になりましたが、前期はこのような課題を繰り返しながら、生徒自身で自らの興味や制作の手掛かりになるものを、そのつど見出していってもらうことを目指しています。
来週の4月28日(日)は校外学習で美術館見学、ゴールデンウィークを挟み5月12日(日)は、最初の作品講評会というスケジュールになっています。
新学期はスタートしましたが、受講の相談、見学なども随時受け付けております。
先端芸術表現科の授業時間は、火曜日水曜日の17:30-20:30、日曜日の9:00-16:00となっております。