日別アーカイブ: 2019年4月6日

彫刻科 春期講習が終わりました

彫刻科 昼間部講師の氷室です。

早いもので春期講習が終わり、いよいよ11日から新学期がスタートします。
様々な思いや形のなか、1年が始まると思います。
長い様で短いと思いますが、せっかく与えられた1年ですから、考え方や視点・物事の捉え方なども実技と供に得て
希望の道へつなげていける様に頑張っていきましょう!

どうしても比べられてしまう環境ではありますし、考えても答えがはっきりと出ない時もあるかもしれません。
逆に取ると十人十色の答えがあると思います。
彫刻とは?と、各々が何か得られるものがある1年になれば良いなと思います!

今回は春期講習の優秀作品を紹介します。


とても丁寧に描写されています。光の印象を崩さずにここまで形を感じ取れる感覚が
この春期講習で出せるのは、レベルが高いなと思います!綺麗なデッサンです。


独特な描写が目を引きます。光の感じさせ方と張りの形の描写がとても上手です。
難しいねじれに対しても意識が張り巡らされていますね。


ラオコーンの迫力がとても良く表現出来ています。回り込みや奥行きも良く考えられており
表現力の幅の広さを感じます。腰回りの形もかっこ良いです。


こちらは現役生のデッサンです。丁寧な描写力も抜群ですが、何よりここまで観ていける観察眼と
木炭を扱えるテクニックがあることが分かります。これからが楽しみです。


モデル首像です。全体のバランスが取れています。もっと張りが欲しい!と言った点もあるとは思いますが作者本人が新鮮さを持って観察し、塑像を楽しんでいる事がダイレクトに感じられる良い作品です!何よりもこの感覚が1番だなとつくづく感じます。

個人的な意見ですが、この仕事をしていて、この様な作品に出会えることは幸せだなと思います。
そして今年の春期講習は彫刻1の課題も含め、例年よりレベルが高かった様に感じました。

今回はここまでです。
少しの休養を経て、また1学期 集い合いましょう!!