月別アーカイブ: 2016年7月

一学期最終日になりました。

いかがお過ごしでしょうか?渋谷校、箱岩です。

6月26日に東京芸術大学の入試説明会があり、自分も足を運びました。

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気が付けば修了してから19年目かな?随分時間が経ちました。時間があったので木陰をぶらぶらしていたんですが、樹木が随分と成長していて、文化祭でよじ登ったあの木、作品制作でお世話になったこの木、どの樹も見違える程の巨木になっていました。時間の経過を感じて、すごく不思議な感覚。

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こういうところも芸大の魅力になってきたなーと、ジジくさい事を考えていました。

都心の真ん中で、伝統のあるキャンパスで、巨木の森に囲まれ、信じられないほど自由に、好きなだけ自分を見つめて制作できる。素晴らしい環境へと成長したなぁ~(遠目www)

当時から携わっている各学科の教授陣の努力の賜物でしょう。

合格者作品のクオリティーも今まで通り、とてもしっかり。感心するようなアイディアで課題と向き合った作品が多いなぁと思いました。新美生も少数ですが混じってましたね。

渋谷校の生徒さんたちも皆参加していましたので、次の週から俄然意欲が出たようでした。

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で、上の作品が次の日から制作していた油絵。

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こちらは基礎科の2年生。学期末、気合入ってますね~。

 

さて、夏期講習がいよいよ始まります。渋谷校の設置コースは下記のとおり。

基礎科 Ⅰ~Ⅵ期

デッサンコース・油絵コース・デザインコース(高1~2生)

受験 Ⅰ~Ⅵ期

油絵コース・デザイン/工芸コース(高3生)

 

この夏、本気で美大受験、芸大受験を考えている君。今からでも遅くはないよ!

是非、新美渋谷校で最初の一歩を!!

映像科:一学期授業終了&プレ夏期講習レポート

こんにちは。映像科の講師の森田です。
日曜日で一足早く映像科の一学期の授業は終了。こちらでも告知していた「プレ夏期:武蔵美映像実技模試」は外部からの受講生も含めて盛況のうち無事終了しました!

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(*いつもにも増して真剣な講評風景)

感覚テスト、小論文、鉛筆デッサンを「実際の試験と全く同じ条件、制作時間で制作する」ということで、やや心配(今の時期に完成できるかな…?)してましたが、蓋を開けてみれば、この時期としては力作揃い。上位にはもう一歩で入試直前のレベル、という作品もありました。今回は日頃の成果が発揮できなかったという人も、夏期で経験を積んで、次回はがんばってください!

++

追記:
一学期が終わったということは、次の授業は夏期講習です。
映像科は4つのコースが開講されています。1コースから受講可能!

【EA 武蔵美映像 感覚テスト特訓コース 7/20-7/23 6H 4日間】
【EB 私立美大映像 推薦入試対策コース 8/1-8/6 8H 6日間】
【EC 私立美大映像 一般入試対策コース 8/15-8/20 8H 6日間】
【ED 武蔵美映像 特訓&コンクールコース 8/22-8/27 8H 6日間】

受講を迷っている人もぜひお気軽にご相談に来てください。
また特に質問が多いのはEBの推薦入試コースです。このコースでは武蔵美の公募制推薦入試、ディレクション資質重視型、クリエーション資質重視型の対策を中心に行います。
教室の様子などは去年の授業を参考にしてください(今年は更にバージョンアップしてます!)。

それでは皆さん実り多い夏をお過ごしください!

いよいよ夏期講習!

こんにちは。
いよいよ夏期講習会が近づいてきました。
夏は実力を大きくアップさせる大チャンス!!
新美には全国から多くの受験生が集まります。活気のある新美の夏期講習会で、お待ちしています。
(定員で締め切る場合もありますので、お早目に!)

受験生は、いよいよペースが上がってきますね。徐々に期待や不安が入り混じってくると思います。
新美のHPでは、合格者の体験記を紹介しています。
芸大・美大に進学していった先輩たちが、どんな気持ち、姿勢で1年間過ごしたか、参考になることも多いと思います。ぜひ閲覧してみてください。
http://www.art-shinbi.com/result/2016taiken.html

二人、ご紹介します。

吉田 樹保(油絵科夜間部/新宿校)

油 夜 吉田樹保

東京藝術大学 絵画科油画専攻 現役合格

私には2つの弱点があった。1つは油画の技術不足。
「現役生の技術は試験前日迄伸びる」という先生の言葉を胸に、藝大二次前夜十時迄粘って技法を模索し続けた。
また、試したい技法があれば、課題にこじ付けて練習するのも現役生の時短に繋がるのでこっそりお薦めする。
そして、もう1つは課題文読解力不足。
拡大解釈をして的を外しがちな私の策は、どこまでが課題違反なのかを先生にその都度確認し、違反範囲を理解した上で、ラインギリギリか少し超えた辺りを狙って自由に妄想し、表現しきるという際どい方法だった。
優等生ではない私には有益であった。
こんな劣等生から最後にアドバイスを2つ。
①藝大はこうすれば受かるという類の噂に惑わされず、先生と共に見つけた自分だけの答えを信じる。
②自分の武器を知り、磨く。今、入学後初の課題に取り組んでいるが、受験時代の貯蓄を使って制作していると実感している。
どうか刹那主義に陥ることなく豊かな受験生活を過ごして下さい。

伊藤 穣(デザイン・工芸コース/国立校)

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多摩美術大学 生産デザイン学科 プロダクトデザイン専攻 現役合格
武蔵野美術大学 工芸工業デザイン学科 現役合格

美大を目指そうと決めたのは高校2年生の初めでした。新美に通い始めた頃は、鉛筆の削り方すら分からず、ガーゼに至っては入っていた事がなにかの手違いなのではないかと思いました。しかし先生の描きだしのデモンストレーションを見た時にガーゼの作る世界がとても綺麗で、どんどんリアルになってゆくのを見て驚いたことを覚えています。同時にいつか自分もこんなふうに描けるようになれたらいいなと思うようになりました。
それから自分なりに頑張って制作しました。ですがデッサンの中に空間が出ることはなく、いつもただの白い紙にシールが貼られているだけという作品ばかりでした。先生にアドバイスを受けても「ただ言われたからやる」という感じだったので何が大切なのかまったく分かっていませんでした。
そして、学校の勉強や部活がとても忙しいこともあり、ダラダラとあっという間に1年が経ってしまいました。
3年生になり一層学校が忙しくなり絵が疎かになっていったある時、久しぶりに先生の描き出しを見る機会がありました。なにげなく見ていた時、ふと、デッサンというものがが理解出来たような気がしました。
このことが転機となってそれからは制作が楽しくなり、講評の時に褒められることも増えて徐々に自信もつき、自分の中でデッサンに対する姿勢が変化してきました。自分が美大に合格できたのはこのきっかけがあったからこそと思っています。
先生方には本当に感謝しています。
本当にありがとうございました!

油画×先端=∞ ③

こんにちは。油絵科の関口です。
今日は油絵科と先端科合同のスペシャルバージョンのプレ夏期講習を行いました。新美初の試みでしたが、非常に盛り上がり、楽しいイベントになりました。IMG_4852

今回学生に与えたのは小包セット。
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課題文は『人体をキーワードに与えらた素材で作品を作りなさい』というもの。

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1日のイベントなので、受講した人は大変だったと思いますが、講評の時には色んな作品が並んで、本当に面白かったです。

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ところで、芸大油画専攻でも2004年には二次試験の最終日に封筒が与えられ「封筒に自由に表現しなさい」という課題が出題されました。
2010年には箱が二次試験の一日目に箱が与えられ「自分の部屋」をテーマに表現しなさい。という課題が出題されました。何れの年も全く予告なしにこういう課題が出題され、素描用紙が立体物!という設定に戸惑った受験生も多かった様です。どのタイミングでこういう課題が出題されてもおかしくないのが芸大油画専攻。

今回のイベントでの講評やアドバイスが、今後の作品作りに役立つことがあるかもしれませんね。
僕らの仕事は、皆の意識に種を蒔き、水を与えること。夏の間にグングン育って、入試の時には大きな花を咲かせたり、実を結んでもらえるように祈っています。

油絵科との合同授業、参加者募集中!!

こんにちは、先端科です。
梅雨明けも間近、いよいよ夏本番を迎えようかという時期ですね。
一学期もあっという間に終盤に差し掛かり、早いもので間もなく夏期講習の時期がやってきました。

 志望校も決まり合格へ向けて一直線という人もいれば、まだまだこの時期、志望校を絞りきれていない人、行きたいところはあるけど重い腰がなかなか上がらないという人、なかにはそのような人も少なからずいるかと思います。

 そんな皆さんに向けて、新美ではプレ夏期講習と題して一日限りの体験授業を今年も用意しています。そしてなんと、今年の先端科は、油画科との合同授業を企画しました!!同じ校舎で授業をしながら、ふだんなかなか交わることのない先端科と油画科が、科の垣根を越えて同じひとつの課題に取り組む、新美始まって以来初の試みです!

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 入学してみるとわかることですが、生徒数も少なく、キャンパスも決して広くない芸大では、専門科目こそ違うものの、異なる科の生徒が同じ授業を受けたり、何より仲間として一緒に何か作品を作ったりプロジェクトを立ち上げたりするのは、むしろあたりまえの光景です。ですから、さっきは盛り上げるためにちょっと大げさな言い方をしましたが、今回の特別授業は何ら特殊なことではありません。とはいえ、受験対策という枠組みのなかでは、他科の生徒の作品をみたり、他科の講師の講評を聞くことができる貴重な機会であることは間違いありません。夏期講習前、まだまだ気持ちにも余裕のあるこの時期、視野をいったん最大限ひろげてみるきっかけとして、既に受験対策に取り組んでいる人も、ぜひ参加してみてください!

詳しくはこちらから↓
http://www.art-shinbi.com/event/pre-summer/item05.html

 さて、その内容についてですが、油画科のブログでも関口先生が予告編のようなエントリーを書いてくれていますので、そちらも参考にしてみてください。先端科的には、今回の課題は総合実技対策として考えています。総合実技試験とは、先端科の二次試験として出題される課題です。詳しくは過去問をあたってほしいと思いますので、ここではごく簡単に紹介します。なんらかのテーマや指示が与えられ、そこから造形を発想して与えられた素材を使ってつくります。ちなみに一昨年の出題が「仮面」、去年が「自分と同じ名前の人形」でした。素材は段ボールや紙、粘土から、糸や綿といったようなものまで、かなりの種類が用意されます。

最後に、昨年の先端科の総合実技対策の授業の様子から、「あなたのお気に入りの場所」をテーマにした課題のときの参考作品をいくつか紹介しておしまいにしたいと思います。みなさんの参加をお待ちしていま?す。

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