こんにちはデザイン科大島です。
3月11日からの合格者作品展示にむけてちょっとずつ再現作品も増えてきています。
前回は多摩美のグラフィックデザイン学科の作品を紹介したので、今回は武蔵野美術大学の視覚伝達デザイン学科現役合格者の色彩構成の作品と、その製作手順を映像も交えて紹介したいとおもいます。
今年の視覚伝達デザイン学科は、BIRDという文字が切り抜かれたゴムシートが配布され「鳥」のイメージで色彩構成しなさい、というような課題でした。
(モチーフに関しては回収の指示がなかったとのことで、記念として持ち帰ってきた学生のものを借用しています)
レーザーカッターが普及した現在だからでこそ可能なモチーフ…なのでしょうか?
用意するコストや手間を考えるとなかなか予備校泣かせなモチーフです!
試験本番で配られた課題文を持って帰ってきたようです。
重要箇所にきちんとアンダーラインを引いています。
本番で配布された下描き用紙。
テーマや構図を色々と考えた形跡があります。
本番でのエスキース時間は30分くらいだったようです。
表現方法にもよりますが、モチーフをしっかり観察して特徴をつかむのは大事です。
この日は洋服や持ち物も青かったです。ティッシュやラップまでも青いです。
偶然だそうです。
ペーパーカラーという、紙の色を再現した絵の具。これで白い部分を修正していました。
全くもって必須な道具ではないのですが、このブログに掲載したことで来年度の学生が使い始めるかもしれませんね…。
で、完成作品がこちらです。
海の上を飛ぶ渡り鳥(カモメ)のイメージとのこと。
制作者曰く、視デの課題に対しては、自分の好き嫌いではなく、人に伝えることを常に意識しながら形や色を決め、感覚的にならないように頭を使って制作していたとのこと。彼女は多摩美のグラフィックデザイン学科も合格していますが、視デとグラフでは考え方を変えて制作したことが功を奏したのだと思います。
とはいえ本人は「BIRD」の「D」の文字を入れないことに迷いがあり、試験終了直後はダメだなと感じたそう。
インパクトのある作品ではないかもしれませんが、素材の特性、画面の空間、色彩計画、イメージ設定など基本のしっかりした作品に仕上がっているんじゃないでしょうか!
強いて言えばもうちょっとカモメの特徴やフォルムが表現されていても良さそうですね。
でも120点前後はついてそうな作品だと思います(た、たぶん…)!
詳しい製作手順は映像でどうぞ!!
こうやってみるとやっぱり作業手順や手際がとても良いです。
ほぼ固定カメラで撮りっぱなし、かつテロップもありませんが、やっぱりこういうのは早いほうがいいかなと。簡易版なのでHPからのリンクは貼っていません。
とりあえず3月11日からの合格者作品展示(くどい)に是非お越し下さい!
作品をみるだけなら18日以降のほうが作品点数も多いとは思いますが!
詳細は以下からお願いします!
http://www.art-shinbi.com/startevent/index.html
ー追記ー
こちらも公開されたそうです!是非!