夏期講習の前期も終了し、いよいよ中期がはじまりました。
「まだ中期だ!」と感じるか「もう中期だ…」と感じるか、皆さんはどのように時間の流れを実感しているのでしょう。
さて、今回は謎が多い通信教育の現場を少しだけ紹介します。
突然ですが、文字の利点と聞いて何を思いつきますか。
文字の利点、それは反復性にあります。口から出る言葉は一度きり、録音でもしない限り言葉に込められた意味を反復することは難しいですよね。
対して文字は何時何時でも、読み返すことで重要なメッセージを反芻することが出来ます。
この文字の利点こそが通信教育の強みと言えます。
新美の通信教育では毎月送られてくる生徒の作品に対して、講師がそれぞれの作品に添削シートを作成します。
大切な作品ですので、汚さないようにトレーシングペーパーをかけて…、ここに、前回の記事でも登場した赤ペンでコメントを書き込んでいきます。
文字で伝えきれない部分には、わかりやすいように図や記号を描いたり、時には講師直筆の小作品が貼付けてあることも!
講師によってはパソコンで加工した画像を添削につかってみたりと、いつ読み返しても参考になる添削指導を心掛けています。
(通信添削の一例はこちら)
そんな添削指導の中で、生徒と講師の間をつなぐのが「質問カード」の存在です。
これは制作中にわからなかったこと、疑問点や制作の悩みなどを生徒に書いてもらい、担当講師がそれにアドバイスを送る手紙のようなものです。
生徒により内容や文量も様々。きわめて簡潔に質問を重ねる生徒もいれば、欄に収まらず後ろの面までびっしりとコメントを書いてくれる生徒もいます。
そして熱く作品についての考えを語ってくれる生徒も。言葉で作品を説明する事はあっても、文字で語る経験は皆さんあまりないのではないでしょうか。
冒頭で話した通り、文字の利点は反復性にあります。
考えを文字に書き起こし読み返す行為は、自らを再考する一つの機会でもあり、客観視の方法の一つにも成り得ます。
制作中一つのことに集中しすぎて周りが見えなくなってしまう人は、文字に書き出す事で問題点を見つけ出す事が出来るかもしれません。
![]() |