月別アーカイブ: 2013年7月

国立校 プレ夏期講習 6/30

 

新宿美術学院 国立校 基礎科の武田です。

6月30日 日曜日。
国立校でプレ夏期講習が開催されました。
初めての生徒さん達と一緒に、勉強熱心な国立校1期生達も参加して、
普段の授業とはちょっと空気の違う一日でした。
あの人はどんな絵を描くのだろう・・・この人はそう表現するんだ・・・と、
お互いを刺激しあうのも美術を志す者にとっては大切なことです。

今日のモチーフはアンスリウム。
熱帯アメリカ原産で、ハート型の赤いお花が綺麗なのですが、サトイモ科なのです。モチーフ

制作風景。

無料体験2

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道具の使い方から、モチーフのとらえ方、鉛筆の動かし方など、
基本から教えていきます。

6.30・1日体験国立

途中、三者面談や講師との個別相談もあり、美大への道が
少し具体的になったのではないでしょうか。

無料体験では画材の貸し出しをしていますので、何も持たずに参加していただけます。

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普段の授業でも、無料体験は受付していますので、是非ご参加ください。

お申込みはこちら。
http://www.art-shinbi.com/02kunitachi/muryo/index.html

クラスの雰囲気を感じにいらしてください。
国立校はみんな元気です。

デッサン風景

無料1日体験講習 (7月14日実施)

私大コース 古関です

今日は新美のイベントの1日体験講習についてお知らせします。

内容は1日で新美の授業を無料で体験。デッサン(鉛筆、木炭)の指導と講評、面接を体験できるイベントとなっています。道具がない方にも貸出を行いますので、気軽に参加できるイベントとなっています。
日時は7月14日(日)、朝9時スタートで16時には終了します。

今年受験する高3生、高卒生。これから美術を目指す方まで幅広い方が対象です。とりあえず新美ってどんな感じかな?っと思ったら是非参加してみてください。

保護者の方にも対応した面談やガイダンスもありますので気軽にお問い合わせください。

詳細はこちらです。

7月14日(日)なので、申し込みの締切が7月11日までとなっております。お早めにお申込みください。

デザイン・工芸科夜間部について

デザイン・工芸科夜間部講師の大島です。

デザイン・工芸科の夜間部としては初めての更新となりますので、まずは科の紹介の方からさせていただきたいと思います。

デザイン・工芸科の夜間部では、4月は合同クラスとして共通の課題を制作していきます。その後、5月中旬ごろになって皆さんの志望校が少しずつ決まってきた段階で本格的なクラス分けを行います。

デザイン科は「芸大コース」「芸大私大併願コース」「私大コース」の3つ、そして工芸科専門の「工芸コース」を合わせて、計4つのクラスに分かれますので、自分の志望校や受験のスタイルによりフィットしたコースを選択することが可能となっています。当然のことながら各コースは年間を通じてそれぞれ別の講師が担当しています。

 

芸大コース
その名の通り東京芸術大学を目指すクラスです。普段は東京芸術大学の試験に合わせた課題が主になりますが、希望者には私立美大対策も短期集中でしっかりと行なっています。最終的には私立美大との併願を考えている方でも安心して芸大受験に取り組むことができます。

併願コース
東京芸術大学と私立美大(多摩美術大学と武蔵野美術大学)を並行して対策していくコースです。東京芸術大学を目指しつつも、私立美大の対策も多めにやっていきたい人にオススメのコースです。毎年、武蔵野美術大学・視覚伝達デザイン学科や多摩美術大学・グラフィックデザイン学科といった高倍率の学科への合格へはもちろん、過去には現役で東京芸大合格者も輩出しています。

私大コース
私立美大に絞って対策していくコースです。多摩美術大学と武蔵野美術大学の対策を中心としながら、入試直前には必要に応じて女子美術大学、東京造形大学、日本大学芸術学部、東京工芸大学、横浜美術大学なども合わせて対策することができます。また、各私立美大の推薦入試の対策も可能です。

工芸コース
東京芸術大学工芸科の対策は当然のことながら、各国公立や私立美大の工芸科受験にも対応しています。東京芸術大学工芸科への合格者数全国1位を誇る新美の工芸科です。現役合格も決して夢ではありません。実績と信頼のある充実した指導をおまかせください。

 

 

さて、ちらっと授業風景のほうもご紹介したいと思います。
先日はちょうど夜間部の芸大コース・併願コースの合同デッサンコンクールでした。

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初めてのコンクールということもありみんな緊張した面持ちで講評を聞いています…..。

 

 

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と、思いきやこんな笑顔になるワンシーンも。
現役生のこの時期としては悪くない作品が並んでいたのではないでしょうか。
夏期講習が始まろうとしているこの時期からが勝負です。

他のコースの様子については、また今後お伝えしていきたいと思います!

日本画科- 学期末&日本画の素材(その1) ?

日本画科講師の金子です。

朝方の梅雨冷えが肌寒く感じられる日々。
青葉若葉は活き活きと生い茂り、梅雨の晴れ間には紺碧の空が少しずつ垣間見えるようになってきました。梅雨明けもあともう少しでしょうか。

今月10日には一学期も終了です。現在、日本画科は一学期末コンクール真最中。もちろんこの間の指導は無く、入試さながらの制作です。昼間部はデッサン(鉛筆素描)、着彩(着色写生)、構成の3課題、また、夜間部はデッサン(鉛筆素描)課題。特にデッサン(鉛筆素描)は昼間部と夜間部の合同採点となるため、皆一所懸命に頑張っています。日本画1

― 夏期講習会の準備も着々と進行中。

夏期講習会は前期・中期・後期の3期に分かれ、基礎を確実にし、徹底的に弱点を克服します。そうです、この「基礎を確実にし、徹底的に弱点を克服する」ということが重要なのです。学校との両立で忙しい高校生は、この期間に思う存分制作することが出来、力を付けることが可能です。

「総合コース」においては制作時間を長めに取り、各々の課題点を克服するための対策を行います。また後期の「私大対策コース」では、主に多摩美術大学と武蔵野美術大学の入試傾向を理解し、目標を見極める学習を行います。

特に外部から受講する方は、それぞれの課題点を理解し、また、共有するため、必ず講習始めと終わりに個人面接を行います。日本画科受験において経験豊富な講師が、ひとりひとりのレベルに沿ったきめ細やかな指導を心掛けていますので安心して受講していただければと思います。短期間集中し、レベルアップを目指していきましょう。日本画2

― さて、今回は日本画の画材についてお話をします。

日本画科の特筆すべき点と言えば、“受験で用いる画材”と“大学に入ってから用いる画材”が異なることです。日本画科受験では「デッサン」と「着彩」の2つの準備がありますが、着彩において透明水彩絵の具、不透明水彩絵の具などの水彩絵の具を使用するのに対して、大学入学後は顔彩(がんさい)、いわゆる「岩絵具(いわえのぐ)」を使用して制作を行います。

この岩絵具、「天然(てんねん)岩絵具」、「新岩(しんいわ)岩絵具」、「合成岩絵具」などがあるのですが、この素材を日本画の魅力の一つに挙げる人も多いものです。岩絵具は粒子の粗いものから細かいものへと、5番、6番、7番、8番、9番と番号が分けて付けられており、一番細かい粒子の岩絵具を「白(びゃく)番」と言います。色は、粒子が粗くなればなるほど濃くなります。日本画4

ちなみに天然岩絵具と新岩絵具を簡単に説明すると、天然岩絵具は藍銅鉱、ラピスラズリ、マラカイト、辰砂などの様々な「天然の鉱石」を粉砕し、精製した絵具。科学的処理を行わないため手間が掛かる上、自然の原石が原材料のため一般的に高価ですが、太古から蓄積された産物であることを想像するだけで非常に魅力的です。日本画3日本画6

対して新岩絵具は、釉薬と金属酸化物を高温焼成して製造されたもの。とても豊富な種類の色彩が揃います。また、天然岩絵具と比べて安価であるため、使用頻度の高い絵具でもあります。尚、岩絵具は、紙に定着させる時に接着材の役割として「膠(にかわ)」を用います。日本画5

今回、これら全ての画像は、私金子が懇意にさせていただいている台東区谷中(やなか)に在る絵具屋「金開堂(きんかいどう)」さんにて撮影させていただきました。岩絵具だけではなく、「筆」、「刷毛」、「和紙」、金箔銀箔などの「箔」、「墨」などの素材、はたまた「膠」や「染料」といったありとあらゆる日本画の画材が揃っています。日本画8

谷中の「金開堂」の他、上野近辺では同じく谷中に「得應軒」、不忍に「喜屋」があります。この他、都内には渋谷に「ウエマツ」、横浜市関内に「三吉」等など。是非一度覗かれるとよいでしょう。

以上、今回は日本画の画材その1と題して「岩絵具」についてのお話でした。いかがでしたか?日本画に少しでも興味を持っていただけましたら幸いです。次回もお楽しみに。

尚、日本画画材についても質問があれば日本画科講師がお答えします。お気軽にどうぞ。
また、日本画科に興味ある受験生がいらっしゃいましたら是非見学にいらしてください。日本画7

― 次回投稿は8月。

炎天に負けない体力を養い、夏期講習会を乗り切りましょう。