国立校 合格者体験記 その①

 

国立校です。

大学通は新緑につつまれ、とてもすごしやすい季節になりました。
校舎の玄関ではツバメが巣をつくっています。

今日は、今年美大生になった学生の合格体験記と作品を紹介したいと思います。


秦 陸生

多摩美術大学グラフィックデザイン学科 現役合格
武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科 現役合格
武蔵野美術大学基礎デザイン学科 現役合格


国立校での受験勉強を振り返って

僕は高2の11月から新美国立校に通い始めました。・・・が、もっと早く入ればよかったと後悔しました。
本当は高2の夏期講習から行こうと思っていたのに、なかなか勇気が出なくて後回しにしていたらいつのまにか11月になっていました。これはとても危険ですので受験勉強は本当に早く始めた方が絶対にいいです。

新美に通っていた時とても大事だと思ったことは資料の収集です。新美にも参考作品や自分では手が届かないような値段のデザイン本などたくさん置いてありますので全部見るといいと思います。また美術に直結するものだけでなく、たとえば金魚や文鳥、柔道やトランペット。パイナップルから囲碁のルールまで、美術に関係なさそうな知識も資料として役立つことがあります。貪欲に吸収していくといいと思います。

それから新美で先生に教えてもらった中で一番心に残ったのが、
「完璧より、まず完成を目指す!」ということです。
思い通りに描けないときは途中でやめたくなったり、消しゴムで全部消したり、作品を捨ててしまいたい衝動に駆られることがよくあります。しかしその気持ちをぐっとこらえてとりあえず完成と言える状態まで持っていき、まず自分の実力を知り、その後で改善策を考えて次ぎに生かすということが何より大切だと教わりました。満足いくまで人に見せなかったり、自分の中で言い訳をして完成させずに終わったりすることはよくないと思います。
僕もこれらを実行してきたおかげで志望校に合格することができました。

先生方や事務の方、新美で一緒に学んだみなさん、本当にお世話になりました。ありがとうございました。



授業作品


多摩美術大学グラフィッくデザイン学科 入試再現作品


授業作品

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授業作品

[講師コメント]
1年4ヶ月と決して長くはない受験勉強の中で、積極的に自分の可能性を追求し制作に取り組む姿勢は他の学生の見本にもなっていました。
大学に入ってからも変わらずに様々なことにチャレンジしていく事でしょう。
これからの活躍を期待しています!


 

現在国立校では合格者作品展示をしています。
誰でも自由に観覧できます。気軽に立ち寄ってみてください。
無料体験入学進路相談も受付けています。

ena新美 国立校 042-577-1117

 

 

画集が見たい、手に入れたい…人へ

こんにちは。油絵科の関口です。
ここのところ急に暑くなったり、雨が降って気温が下がったり…こんな時は体調を崩しやすいですよね。皆さんは体調管理の方は大丈夫ですか?
さて、新美には沢山の画集がありますが、たまには自分で画集を探しに行くのも良い勉強になると思います。ということで、今回は銀座6丁目にあるGINZA SIXの6階の蔦屋書店に行ってきました。


4月20日にオープンした当初は、連日凄い人だかり…と聞いていたので、どうしても足を運ぶ気になれなかったのですが、昨日はかなり強い雨が降っていたので「少しは空いているかな?」と考え、思い切って行ってみました。ただ土曜日という事もあり、土砂降りの雨にも拘わらず ?かなり沢山のお客さんで賑わっていました。
行ってみたら結構楽しい…。面白い…。もっと早く行けば良かったです。


広い店内には書籍だけではなく、様々な展示もあります。名和晃平さんのオブジェや平面作品、杉本博司さんの写真…


ちょっと変わったところでは、なんと日本刀までも展示されていました(笑)。本屋さんなのに、カオスな雰囲気が刺激的です。


書籍に目を移すと、さすがに大型店。こちらも色んなコーナーがあります。世界中の美術書籍が所狭しと置いてあり、西洋美術、日本美術、デザイン、建築、写真、サブカルチャー…など各コーナーかなり充実しています。


珍しい特集としては、世界の美術書籍の出版社別のコーナー。こういうのは見たことがありません。大型店舗なのにかなりマニアックな企画ですね。


あとこんな超大型本もありました。持ち上げる事さえ困難な感じで、ページは手袋をしてめくる仕様でした。

オンラインショップでは、世界中で現在開催中の展覧会カタログも購入できるとか…すごい時代になったものです。
店舗の営業時間も9:00?23:30と自分の都合に合わせて行く事ができる設定になっています。興味のある人は一度足を運んでみてはいかがでしょうか?行くだけなら交通費だけで済みますし、店内が広くて楽しいので、あっという間に1?2時間は過ぎてしまいますよ。
…とここまで宣伝して褒めまくってると、なんか店員の回し者みたいな感じになってしまいましたね(笑)。では今日はこの辺で。

 

追記:既に告知が始まっていますが、新美新宿校の1階がリニューアルされ、6月からギャラリーがオープンします。展示の第一弾として、僕の展覧会が開催されます。こちらの方もどうかご期待下さい。
特設サイト↓
http://www.art-shinbi.com/event/shinbi-gallery/

彫刻科 1学期全国石膏デッサン公開コンクール 他2イベントの申し込みについて。

こんにちは!彫刻科の小川原です。先日ブログでお伝えした通り、6/4(日)に公開コンクールを開催します。その前の週の5/28には公開コンクールに先立って6時間で描く石膏デッサンの実践を行います。また、6/11には手を型取りし、石膏に置き換えたものをデッサンするワークショップを行います。
各イベント全て無料となっているのでこの機会に是非参加してみて下さい。
特に公開コンクールは今年度東京芸大を真剣に狙っている人はこの時期だからこそ実際の試験時間でどこまで戦えるのか検証することで、この先の課題に取り組んでいく上での目標設定に必ず役立ちます。奮って挑戦して下さい!
詳しくは前回のブログの内容をご覧下さい。
申し込みは5/15(月)に新美のホームページに申し込みフォームが出来ますのでそちらからお願いします。

5月21日 【 日 曜 実 技 】を実施します

私立美大デザインコース講師の笹本です

来週の5月21日に【 日 曜 実 技 】を実施します。

私立美大デザインコース(新宿校)の授業に参加してみませんか。※ 授業料はかかりません

対象は「新美に通っていない受験生」・「夏期講習に通う予備校を探している受験生」・「進路のことで迷っている受験生」・「前回の【 日 曜 実 技 】に参加してくださった受験生」です。

進路相談や作品面談も受け付けています。ご希望の方は作品を持参して来校してください。

私立美大デザインコース講師一同、お待ちしています!

〔お問い合わせ〕新宿美術学院 新宿校 TEL:03-5309-2811

先端科 14日講評会/21日特別講習のお知らせ

こんにちは。先端科です。

今週末、14日日曜日の授業では、今年度初めての自主制作の展示とその講評会を行います。

芸大の先端芸術表現科受験では、自分の活動・制作記録をまとめた個人資料ファイルの提出が求められています。

一体どんなことを面白いと感じるのか、自分の興味を具体的に手を動かしながら探る時間を過ごすことが必要です。

先端科を受験しようと考えている人たちがどんなものを作っているのか知り、そのことについて考えることは、自分の制作にもかえってくる重要なことだと思います。

また、次週の日曜日、21日には無料で参加出来る特別講習を予定しています。

どんなことをするか詳しくお知らせしているページのリンクを貼っておきます。

http://www.art-shinbi.com/event/2017/sentan-0521/

お気軽にいらしてください。

 

見学や体験の申し込みは以下のリンクからできます。

当日突然の参加も申し込み可能です。
http://www.art-shinbi.com/event/muryoutaiken/

授業時間
火・水 17:30-20:30
日   9:00-16:00

 

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講師が今気になっている展覧会情報を載せます。

東京ステーションギャラリー「アドルフ・ヴェルフリ 二萬五千頁の王国」

Yumiko Chiba Associates viewing room shinjuku「イ・ウォノの個展 The weight of the vacuum <空白の重さ>」

(↑新美から歩いて5分!)

日本民藝館「江戸期の民藝?暮らしに息づく美?」

インターメディアテク

神奈川近代文学館「生誕150年 正岡子規展」

最後に載せたのは横浜の中華街から歩いて15分ほどのところにある神奈川近代文学館の特別展です。

正岡子規という人の生涯を素晴らしい密度で紹介しています。

俳人として名高い子規は、19世紀のナショナリズムが高揚していた時代を生き、政治家になり国のためになることを夢見ていた人でした。

しかし、20代の終わりに重大な病に侵され、寝たきりの生活を余儀なくされたとき、その夢を捨てて文学者として生きる決意をします。

親友夏目漱石をはじめとする明治の知識人たちと親密に交流を深めながら、西洋の美術用語であるスケッチからヒントを得た「写生」という方法で、世界を、そして自らの身体をはかろうとした人でした。

つまり、写真や絵のように俳句を扱い、その風景を捉えようとしていたと言えます。

文字が多いのは確かですが、この展示では子規や漱石が描いた絵や直筆の原稿、書や、作った雑誌など、ものをたくさん見ることができて、美術を志すみなさんが訪れてとても楽しめるものになっていると思います。