秋葉原校 この夏おすすめ展覧会情報

秋葉原校の石崎です。
もうすぐ一学期も終了の時期となりましたね。光陰矢の如しとはまさにこのこと。
夏期講習会が始まると息をつく暇もありませんから、このお休みの期間は英気を養うようにしましょう!
例えば、、、、 ほら、美術館に行ってみたりとか。

(秋葉原校の掲示板にもいろいろ貼ってあります)

と、流れは少々強引ですが(笑)今回のブログはいつもと趣旨を変えて、秋葉原校の先生方に聞いた
『今、自分が行ってみたい!気になっている!!展示会情報』を一言コメントと共にお届けします。

まずは僭越ながら、私から。
日本画ショートトリップ ―ようこそ避暑地へ―
コメント>世界各国の避暑地をテーマとした作品展です。都心にいながら海外ツアー気分を楽しめちゃう。
受験生の皆さんもそうだと思いますが、自分もなかなか旅行する機会がなく悶々としているので(笑)チョイスしてみました。
現代日本画専門の美術館というのも珍しいですよね。建物の規模もそんなに大きくないので、買い物のついでとか、気軽にふらーっと立ち寄れるところも好きなところです。ぜひこれを見て日本画の魅力に目覚めちゃって下さい!

続いて、油の本村先生おすすめ
アイ・チョー・クリスティン 霊性と寓意
コメント>世界的に注目を集めているインドネシアを拠点とするアーティスト、アイ・チョー・クリスティンの、世界初となる美術館個展です。ペインターならぜひ観てみたい展示です。
ちなみに、金沢21世紀美術館の建築を担当したのは、妹島和世+西沢立衛の「SANAA」。SANAAとして、2004年ヴェネチアビエンナーレ国際建築展 金獅子賞、2010年プリツカー賞など数多くの賞を受賞しています。
建築も展示も合わせて楽しめるので、夏休みを利用して、行ってみたいところです。

デザインの多田先生おすすめ
コメント>秋葉原にちなんで漫画ゲーム系の展示を。
まずFFシリーズのイラストを担当されている天野さんの「天野喜孝の世界展」が8月10日から池袋サンシャインシティで開催されます。独特の雰囲気のある人物の画風と表現が魅力的です。
同じく天野さんのファインアートの「CANDY GIRL」が表参道の「KIKKA GALLERY」で6月29日からスタートしています。同じ作家でありながらこちらは色使いがポップでデザイン系にも参考になりそうです。
もう1人はジョジョで有名な荒木飛呂彦さんの原画展、JOJO 冒険の波紋です。こちらは8月24日から国立新美術館で開催されます。こちらも鮮やかな色使いがデザイン系に参考になりそうです。また彫刻家などの他のアーティストとのコラボ作品があるようなので色々な人が興味を持てるのではないでしょうか。ただしチケットが日時指定制なので注意が必要そうです。
2人共自分が小学生の頃から興味を持っていた作家さんなので行ってみたいです。

工芸の酒井先生おすすめ
JOMON
東京国立博物館
コメント>まさに生活の中で生まれた原始的な美!!
もともと民族仮面や、民族衣装など土着的なものに興味がある私ですが、その土地だからこその個性的な形は美術の根源とも言える内なるエネルギーが集約されていて、心が高鳴ります。生命感のあるフォルム、ラインを是非感じに行きたいですね!

番外編
国立博物館からすぐ!!
国立科学博物館
?昆虫展?
アート作品ではないですが、
細胞が生み出した色彩と私たちとは異なる異形な姿!!にかっこよさを感じてしまう私です。ぜひ見に行きたい…
動いてる虫は苦手だけど静止してる虫はまじまじと見ちゃう。生命が生み出した美!!国立博物館から近いので合わせて見てもいいかもね!

最後に、学科の野澤先生おすすめ
2018年6月16日[土]ー9月2日[日]「小瀬村真美:幻画~像(イメージ)の表皮」展

藝大で油絵を学んだ映像作家、小瀬村真美の個展が、原美術館で開催中です。小瀬さんは、一貫して「絵画の中に流れている時間」を、多重露光やアニメーションで映像化してきました。たとえば16~17世紀のオランダ静物画を借用し、実物のモチーフをセッティングして撮影した映像からは、花が咲いては枯れ、果物が腐敗してゆく時間の流れが、残酷なほどのリアリティで迫ってきます。油絵や日本画を描いている子にもオススメです。僕は映像科をふだん教えているので、「映像で絵画を描いている画家」を紹介してみました。

、、、、とのことです。
ほかの先生の分も紹介したいのですが、今回はここまで。
気になるものをワンポイントで行くもよし、はしごするもよし。

沢山良いものを見て、刺激をうけましょう。
part2はまたそのうち。
それでは!

彫刻科です

彫刻科講師の氷室です。
梅雨があけ、いよいよ夏の到来を感じる暑さが続いていますね。
1学期も終盤です!
彫刻科では学期末コンクールがあります。まずは1学期の成果を自分で冷静に見つめる機会にしたいですね。そして夏期講習に備えてください!

話は変わりますが、最近、ヘンク・フィシュと言うオランダの作家さんの展示を見にいきじんわりと感動しています。
(ワコウ・ワークス・オブ・アートにて14日まで開催されています)
人体彫刻をその固体だけでなく、空間を必然的に巻き込んで表現し、発する何か”をその場で感じられる、そんな作品を作る事ができたらいいなと感じました。
久しぶりにアメリカのジョージ・シーガルやイギリスのアントニー・ゴームリーが改めて気になってきました。

ある本に、アーティストの可能性のひとつに、触覚・視覚・思考をユニークな形で全部つなぎあわせていく
と書いてありました。
私の中で色々なことがつながって、納得のいく作品に辿りつけるといいなと思う今日このごろです。

さて、話を戻しまして、最近の優秀作品を3点紹介させてもらいます!

もうとにかく、奴隷をこの様にしっかり作れることが、どんなに凄いことか…と感じます!
大きいですし、ミケランジェロの作品に迫ることの難しさと言ったら、単に写すだけの領域を越えて行かねばなりません!レベルの高い模刻です!


首から上がやや押さえられていますが、円盤の特徴を素直に良く感じ、描けています!
そして、形と色味にも反応出来ており、その強さゆえつい絵を眺めてしまいます。


本人の勢いを感じる1枚ですね。逆光ですが、貪欲に形を追っていく姿勢が強くて魅力があります。円盤を持っている動きが想像できる彫刻科らしい視点がいいです!

今回は以上です。

これからが、1番伸び時です!
これだけ目標がはっきりしている中で、集中して勉強が出来る環境は本当に貴重だと
振り返っていつも感じます。
インプットしてアウトプットする!!
充実の夏期講習を迎えましょう!!
夏期講習までの休みの期間にも、是非積極的に、展示や美術館にも足を運んでみてください!

石膏デッサン考 Part3

?今日は、全科総合部です。今回は、工芸科主任の高澤先生をお迎えしました。

?進行(阿部):東京芸術大学工芸科の実技一次試験では、石膏デッサンが課せられますが、
他の科と違った何か特徴みたいなものはあるのでしょうか?

?高澤先生:そうですね、基本的には他の科と同じ“形”“動き”“構造”というのはもちろ
ん求められています。工芸科に特化したのものでよく言われるのが“抵抗感”
です。像に触れる感覚で、できれば質感が感じられるぐらいの完成度は、欲
しいところです。

また、描く紙も他の科とは少しちがう紙を使用するのも工芸科の特徴かもしれ
ません。ハクゾウ紙と思われる紙は、目が細かく和紙っぽい繊細な紙で描くの
で、その紙に反応し、合う鉛筆の調子を見出さなければなりません。素材を大
切に扱う工芸の世界とも似ているところがあります。それともう一つは、構図
に関しても他の科よりも厳しいかもしれません、ベーシックな意味で。

?進行(阿部):昨年、全科全学年対象の石膏デッサンコンクールを新美で開催しましたが、
1番が工芸科の方でした。

?高澤先生:どの科でも、わりと基本的なところで共通していたと、いう結果ではないでし
ょうか。“形”や“動き”“構造”は、はずせない石膏デッサンの要ということです。
最近の芸大工芸科での傾向としては、少しデザイン科よりになってきた印象が
あります。というか、そういう受験生が増えてきたようですね。

?進行(阿部):確かに、その感じわかります。

?高澤先生:しかしデザイン科とどうしても違うのは、光線の具合ですね。芸大工芸科では、
試験を実地する教室の環境がデザイン科とは違うのですよ。自然光というより、
いろいろな光のあたり方をする場合が多く、光を追っていくと迷うようなこと
もあります。なので、光がどうであろうと絶対的な形を追っていく必要があり、
むしろ光は自分でコントロールできないと厳しいと思います。

?進行(阿部):それが工芸科の特徴の1つになるわけですね。

?海老澤先生:そういえば、日本全国の高等学校教育では、光(調子)より形のほうを優先する傾向があることを思い出します。

?進行(阿部):という、いいところですが、続きはスペシャル・サマー・セミナーにてお願
いします。ありがとうございました、お疲れ様です。

引き続き、スペシャル・サマー・セミナーでお楽しみください。

お申し込みは、こちらから!!

?

先端芸術表現科、7月8日日曜日公開講評会のお知らせ

こんばんは。
先端芸術表現科です。

先端芸術表現科では、一学期の締めくくりとして、1Fギャラリーを利用して展示を行います。
自らの現在の興味関心から出発し、そこからのリサーチをベースにして制作を行う課題と、自分の家で制作した作品を予備校に持ってくるという形式で行われたインスタレーション課題という、1学期に行った2つの課題での制作物に加えて、課題とは関係のない個人制作の作品が、現在ギャラリーに搬入されています。

写真は搬入途中の様子です。まだ途中ですが、壁の塗り直しやパテ埋めなどの作業を経て、この空間でいかにして作品を成立させるのか試行錯誤しながら、インストールしている最中です。明日火曜日に最終調整を行い、展示の完成となる予定です

また、7月8日(日)12時30分より、1Fギャラリーにて一学期最後となる講評会を行います。
こちらは公開で行いますので、外部の方でも先端芸術表現科に興味のある方はぜひご高覧ください。講評途中での退場も自由になっております。多くの方の来場をお待ちしております。

絵画のテクニック

こんにちは。油絵科の関口です。東京は梅雨も明けたせいか、凄く暑くなってきましたね。
さて、7/15(日)と7/16(祝・月)の二日間、新宿校ではスペシャルサマーセミナー(=略してスペサマ)を開催致します。
油絵科のスペサマは、素描と油絵のテクニックに特化したコースを設置しました。テクニックに特化したコースなので、スゴく楽しいと思いますよ。1990年代に新美で発明された奇想天外なテクニックも披露しますので、是非申し込んでみて下さい。絶対に損はさせません!

油絵科 マル秘テクニック講座 ↓
http://www.art-shinbi.com/event/2018/SSS/event002.html
7/15 素描
7/16 油彩

皆さんも絵を勉強して行く中で、テクニックというのは本当に気になりますよね。「この絵はどんな技法や材料で描かれたんだろう?」僕も高校生の時、そんな事ばかり考えていました。技法書も手当たり次第読み漁って「なるほど、この人はこんな風に描いていたのか!」なんて事を知ると、図書館や美術室の中で一人で盛り上がって興奮していたわけです(笑)。

マックス・デルナー著、佐藤一郎訳「絵画技術体系」(左)は古典絵画の巨匠の技法が書かれており、難解な言葉遣いも相まって(笑)非常に想像力が掻き立てられました。日本語で書かれているのに「この本の翻訳が必要」とまで言われる迷著です。

講習会で上京した時、美術館やギャラリーで絵を見る時も、舐めるように近くで観察して「この絵具の下にはこんな色が置いてありそうだぞ」とか、ああでも無いこうでも無い…と思考を張り巡らせていました。本物を近くで観察すると、色んなところが見えてきて、結構楽しいんですよね?。


フランシス・ベーコン 当時フジテレビのギャラリーで展示があり、近くで本物を見ました。顔を抽象的に解釈して、崩したタッチと背景のポップな色彩との対比が印象的でした。


ボリス・ザボロフ 大学を卒業してから、とあるデパートで偶然本物を見ました。モデリングペーストをボコボコに盛り上げて、その上にアクリル絵具とデッサン的な素材で描いています。色は渋いですが、美味さは伝わってくると思います。


ジム・ダイン その辺にある何の変哲も無い工具をカッコよく描いています。まさしくテクニックで絵にしている感じですね。


レオナルド・クレモニーニ この絵ではデッサンでいう「稜線と反射光」の原理が分かりやすく使われています。色相と彩度のコントロール、グレーの使い方が上手です。


ハンズ・ホーク 淡いグレーの色調の中に、軽やかなドローイングが施されています。チラッと覗く黄色や赤が効いています。


エゴン・シーレ 何とも言えない泥臭さと退廃的な雰囲気をまとい、見る人を魅了するシーレ。「現代芸術なんてありはしない。あるのは原初から続く芸術だけだ」彼が22歳の時の発言だそうです。


レンツォ・ベスピニャーニ 絵具を飛び散らせながら、都会のビル群をカッコよく描いています。結構渋めの色ですが、こんな色の組み合わせも綺麗ですね。

絵を勉強する上で「テクニックを磨きたい」という欲求は、素直な気持ちだと思います。そういう思いを持っている人は、是非サマスペを申し込んでみて下さい。秘密兵器を用意して待ってます!