こんにちは、講師の新妻です。昼間部は5月後半で大きめの塑像課題を制作したり、まだ始めて日が浅いメンバーは基礎的な課題に取り組んだりしました。
大型模刻を選んだ人たちは大きな量を扱いながらマスターピースにある形の響き合いや、その像らしさが見えてくるポイントなど、いろんな発見があったと思います。模刻だけじゃなく、あらゆる作品制作にそのエッセンスを取り入れて行きたいですね。



ある程度経験も実力もある作者でしたが、小品の模刻塑造を繰り返すことで、今まで少し漠然としていた形の設定や、印象がぶれてくる時間帯で気をつけることなど、より一層やりとりがクリアに考えられるようになってきました。


自刻像は半身像など時間をかけて佇まいまで含めて作品にしていくようなスケールのものを制作できました。頭部の突っ込みはもちろんのこと、なかなか作らない身体の自然なつながりや形の理解など、こちらも発見が多かったのではないでしょうか。大学以降の作品制作に近い、じっくりと自分の作品に向き合う経験ができたことが一番の収穫ですね。



まだ始めて日が浅い作者ですが、一課題ごとに着実に前進しています。最終的にかなり良い仕上がりになりました。デッサン も塑造も一通りやるべきことがわかってきたら、どう安定して作品を立ち上げていけるか自分なりに検証しながら経験値を増やしていけると良いですね。

ラボルトは基礎的なモチーフと思われがちですが、しっかり描くとなると結構難しいモチーフだと思います。頭部の立体感や下顎の設定など、画面に対して頭部が大きく入るので、普段曖昧にしている部分が顕著になります。



こちらも勢いで行けるモチーフと思いきや、動きの激しい印象と垂直水平関係を噛み合わせるなど、基本的なことがちゃんと見れているかが露見しやすいです。肉迫するような形に対する執着も大切になる像ですね。




夜間部はブルータスを描きました。この時期にしては例年よりも少しも短い制作時間でしたが、みんな食らいついていました。それぞれ自分で考えながら制作している姿勢がとてもよかったです。





基礎科はアバタのヴィーナスを作りました。
作るのが好きな作者ですが、中盤で再度量のバランスを捉え直す見方を自発的にできたことに成長を感じました。彫刻してる!
アドバイスを忠実に守ろうとしてくれるあまり、作業で二の足を踏みがちでしたが、いつもより具体的な印象を引き出してこれました。こちらも良い成長です、どんどん楽しもう!
今回は以上です、また!
