カテゴリー別アーカイブ: 先端芸術表現科

新宿校先端芸術表現コース2学期の予定

こんにちは。新宿校先端芸術表現コースです。

夏期講習も無事に終わり、最後はコンクールを行い、現状での評価を確認しました。
1次対策、作品制作、総合実技とかなり過密な日程だったと思いますが、とても素晴らしい成果が出たと思います。2学期もこのまま継続して進めていくことができればと思います。

一次対策は、2学期からはさらなら基礎固めにくわえて、本番を想定した問題を多くこなしていくことで、先端の1次試験のために必要な力を養っていきます。制作の方では、自らの興味や関心をさらに深めていくために、他者に手渡すための制作や表現だけでなく、素材やメディアやテーマ研究などの時間も設けながら、進めていきます。

ここから先端の受験を始めようと考えている方、先端に興味を持ち始めた方でも、先端の受験では自分のこれまでの活動や制作を提示することができるのでまだまだ遅くありません。
2学期の授業初日は9月4日(日)になっています。
申し込みや受講についての相談がある方は、下記のリンクからお問い合わせください。
https://www.art-shinbi.com/event/2022/22event-soudan.html

また、新美の授業を体験してみたい方は、無料体験システムをぜひご活用ください。
https://www.art-shinbi.com/event/event-muryo.html

それでは、秋学期からの授業カリキュラムをしっかりと練りながら、新しい受講生の方とお会いできるのを楽しみにしております。(画像は夏期講習の様子です)

先端芸術表現コース夏期講習5期6期の詳細

こんにちは。先端芸術表現コースです。

夏期講習も3期まで終わり、いよいよ折り返しになります。
5期、6期は、一次対策、総合実技、制作の講評会と、どちらのタームを取っても全ての対策に対応できます。
https://www.art-shinbi.com/season/summer/subject/sentan/index.html

8月 夏期講習V期総合6時間コース 9:30-16:30
8(月) 初日ガイダンス・一次対策(素描・小論文)
9(火) 一次対策(素描・小論文)
10(水) 一次対策(素描・小論文)
11(木) 総合実技
12(金) 制作日・制作面談
13(土) 講評会

5期では、16:30までのコースで、集中して一次対策、総合実技、制作・活動の講評を行っていきます。一次対策も総合実技も制作も、これから始められる方にも対応できるようなコースになっていますので、先端の受験について考えられている方はまずこちらのコースを受講することをおすすめします。一次対策をどちらで受講するか決めかねている方は、初日に面談して、3日間の使い方を考えていきますので、遠慮なくお問い合わせください。

8月 夏期講習Ⅵ期総合8時間コース・コンクール 9:30-18:30
15(月) 初回ガイダンス・一次対策(素描・小論文)
16(火) 一次対策(素描・小論文)
17(水) 一次対策(素描・小論文)・制作面談
18(木) 講評会
19(金) コンクール 一次試験
20(土) コンクール 総合実技・面接

6期は、8時間の授業時間をいかし、まずは1次対策の素描・小論文をしっかりと仕上げていきます。夏の段階でどこまで自分ができていて、何ができないのかを明確にすることで、秋以降の対策の進め方を共有し、目標を明確にすることを目指していきます。
また、6期の最後にはコンクールを行い、模擬試験形式で受講生の方の現段階での実力を検討します。もちろん、現段階での成績は気にする必要はまだありません。コンクール後にはしっかりと講評・面談もするので、時間内でどこまでできるのか明確にしたい方はぜひ受講してみてください。

また、第2回特待生試験の参加もお待ちしてます。こちらは、申し込みの締め切りが8月18日(金)までになっております。
https://www.art-shinbi.com/pdf/2022_tokutai_2.pdf
今年度先端芸術表現科を受験する高等学校既卒生の方の応募をお待ちしております。

それでは先端芸術表現コースでした(画像は夏期講習3期の課題、グレープフルーツを観察して発見したことを伝える、古道具・古着のワークショップ、新しい遊びを作るワークの様子です)

 

先端芸術表現コース合格体験記第2弾(素描受験合格Tさん)

こんにちは。新宿校先端芸術表現コースです。

今回は一次試験素描受験で合格したTさんの合格体験記を紹介します。Tさんは一浪で、4月から予備校に通い合格しました。

1 先端芸術表現科を目指そうと思ったのはなぜですか?
元々現役の頃は別の大学の映像学科を受験していました。その頃、先端芸術表現学科出身で映画を撮っている方を知って、藝大の先端を知りました。先端について色々と調べていくうちに、私には映像など1つの表現方法で作品を作るのではなく、色んな表現方法に触れて自分が何をやりたいのか探求していきたいという気持ちがあることに気付きました。そして、先端は自分のやりたいことに合っている、学べると思い、浪人して、先端を受けようと決心しました。

2 浪人の時はどのように過ごしていましたか?
とにかく作品を作っていました。私はファイルとデッサンに力を入れようと決めていたので、受験勉強よりも作品を作ることに力を注いでいました。でも、ファイル提出のために作品を作らなきゃいけない、という義務で動くよりかは自分の気持ちや興味に合わせて作品を作っていました。デッサンは元々高校の授業で習っていたものの、10枚も描いたことがなく、でも描写力を上げたいと考えていたのでデッサンにしました。休みの時は、多摩湖や高尾など自分が歩いたことない、自然豊かな場所に行ってリフレッシュしていました。

3 新美の1次対策で役に立ったことはなんですか?
講師の方の適切な指導です。私のデッサンの何が強みは何なのか、何を直すべきなのか、本当に丁寧に教えていただきました。教え方が本当に上手くて、親身に向き合ってくれるので自分から質問したいと思える程にいい方達でした。後期は生徒それぞれに合った問題を出してくださり、コツを掴むことができたので感謝しています。

4 総合実技はかなり苦手でしたが、本番はどのように臨みましたか?
講師の方の「自分に引きつけるのではなく、自分の素材に対する興味をぶつけろ」的なことを前日に言われたのでそれをずっと頭の中に入れていました。私は総合実技は考えて作るより、とにかく手を動かす、与えられた素材に対する興味で作る方がやりやすかったので、ひたすらに素材を観察し、「この素材でしか、また与えられたものたちでしか出来ないこと」を考えていました。

5 制作の講評会はどのように役立ちましたか?
私は初期の方はコンセプチュアルに作らなきゃいけないと思い込んでいました。しかし、講師の方から考えすぎなくていいと、自分の興味で作品を作っていいと言われたので、自分が本当にやりたいことができるようになりました。また自分の興味を中心にして作品を作っても、コンセプトは無意識に存在することに気づいたので、これでよかったんだと安心できました。感謝してます。

6 自分の制作で大事にしていることを教えてください
自分の興味を大事にしています。私は素材を対する興味が大きくて、これはこうしたらどうなるのか、このようなことはできるのかなどの探求心を持って制作していました。
今もそうですが、私はこうしなきゃいけない、と堅苦しく考えるのではなく自分が何をやりたいのかという気持ちを優先させて作品を作ろうと心がけています。

7 最後に、予備校で印象に残っているエピソードがあれば紹介してください
基本、やりたいことの相談をしたら否定せず、こうしたらもっと良くなるなどとアドバイスをくれたことです。私が出した発想を肯定した上で、より良くなるように真面目に答えて下さったことがとても驚きました。相談しようと決めた時、正直やめた方がいいと止められると思っていたので、例え自分でもちょっとどうかな…と思うことでもやってみようと、自分のやりたいことを追求していこうと前向きな気持ちを持てるようになりました。

Tさんもゲストで来る先端芸術表現コースの夏期講習はもうすぐ始まります。
先端の受験を考えている多くの方の受講をお待ちしております。
https://www.art-shinbi.com/season/summer/subject/sentan/index.html

受講に関しての相談なども、お気軽にお問い合わせください。
https://www.art-shinbi.com/event/2022/22event-soudan.html

それでは先端芸術表現コースでした。(画像はTさんの再現作品と授業内での制作物になります)

先端の夏期講習と夏期講習直前講座

こんにちは。新宿校先端芸術表現コースです。

1学期最後の講評会もおえて、いよいよ夏期講習期間に入ります。
夏の間は、これまで制作してきたものをさらに展開させて、自らの問題を掘り下げることや、とにかく色々な素材やメディアに触れながら考えを形にしていく良い期間になると思います。
夏期講習では、1次対策2次対策ともに、時間をかけてゆっくりと取り組むことができる機会になるので、多くの方の受講をお待ちしております。

また、それに先駆けて、7月10日(日)には夏期講習直前講座として、総合実技対策+個人資料ファイル相談という講座を行います。初めて先端の対策を行う方にも、2次試験についてだけではなく、1次試験の素描小論文についてもしっかりとポイントをお話ししたいと思いますので、夏期講習の受講を迷われている方、先端の入試を考えている方の受講をお待ちしております。
https://www.art-shinbi.com/event/2022/22event-s_s_s/s_s_s-G.html

さて、先端芸術表現コースの夏期講習の日程は以下のようになっています。
https://www.art-shinbi.com/season/summer/subject/sentan/index.html

夏期講習1期、2期 夜間1次対策コース 17:30-20:30
(10日間、8日間、6日間から受講日程選択)
7月13日 一次対策(素描・小論文)
7月14日 一次対策(素描・小論文)
7月15日 一次対策(素描・小論文)
7月16日 一次対策(素描・小論文)
17日は休校日
7月18日 一次対策(素描・小論文)
7月19日 一次対策(素描・小論文)
7月20日 一次対策(素描・小論文)
7月21日 一次対策(素描・小論文)
7月22日 一次対策(素描・小論文)
7月23日 一次対策(素描・小論文)

夏期講習1期、2期では、夜間3時間に連続して1次対策を継続して行っていきます。制作とともに一次の対策も進めなければいけないので、とりわけ一次対策に不安を感じている方や、昼間は制作を進めたい方や、昼間はまだ学校が終わっていない方のためのコースになっています。もちろん受講期間中は、制作相談なども面談などで対応することが可能です。

夏期講習3期 総合8時間コース 9:30-18:30
7月25日 初回ガイダンス・一次対策(素描・小論文)
7月26日 一次対策(素描・小論文)
7月27日 課題演習1
7月28日 課題演習2
7月29日 制作日・制作面談
7月30日 講評会 合格者ゲスト

3期は1日8時間という時間をいかして、一次対策、個人資料ファイル制作のための活動ともに、じっくりと時間をかけてできること、できないこと、やりたいこと、作りたいものを確認しながら制作を進めて、一次の対策も行っていきます。
最終日には、合格者をゲストとして呼び、個人資料ファイルの紹介や、受験期の過ごし方などについて話してもらう機会を設けます。

夏期講習5期 総合6時間コース 9:30-16:30
8月8日 初回ガイダンス・一次対策(素描・小論文)
8月9日 一次対策(素描・小論文)
8月10日 一次対策(素描・小論文)
8月11日 総合実技
8月12日 制作日・制作面談
8月13日 講評会

夏期講習5期は、一次対策、総合実技、制作・活動の講評会全てを組み込んだ、1日6時間のコースになっています。このコースでは、総合的に対策を進めていきながら、先端受験に必要な事柄を確認していきます。また、自らの制作にとって重要なことをひとつひとつ確認しながら、最後の講評会に向けて準備を進めていきます。

夏期講習6期 総合8時間コース・コンクール 9:30-18:30
8月15日 初回ガイダンス・一次対策(素描・小論文)
8月16日 一次対策(素描・小論文)
8月17日 一次対策(素描・小論文)・制作面談
8月18日 講評会
8月19日 コンクール 一次試験
8月20日 コンクール 総合実技・面接

6期では、最後にコンクールを行い、実際の試験形式で採点します。この時期の結果はまだ何も気にしなくて大丈夫ですが、一度試験の枠組みを模擬的に実践してみることで、秋以降の受験に向けた準備をしていきます。

いずれのコースでも、初めての方でも問題なく参加できるカリキュラムになっています。もしどこを取ればいいのか悩んでいる方や、先端の受験全般の相談をしたい方がいらっしゃいましたら、予備校の方までお問い合わせください。
https://www.art-shinbi.com/event/2022/22event-soudan.html

それでは、先端芸術表現コースでした。

先端芸術表現科合格体験記(1次試験小論文受験Sさん)

こんにちは。新宿校先端芸術表現コースです。
今回は、昨年度1次試験小論文受験で見事に合格された、Sさんの体験記を紹介します。

1 先端芸術表現科を目指そうと思ったのはなぜですか?
小さい頃から絵を描く事が好きで、表現に対して、漠然とした興味がありました。しかし、大学進学のための高校に入学して一度は表現から離れました。結局大学進学することも叶わず、就職をしたのですが、自分のやりたいことは今やっている仕事ではないな、といつもおもっていました。
そんな気持ちがつもりにつもって仕事を辞めて、上京しました。そこで、しばらくフリーターをしながら僕が人生をかけて成し遂げたい事はなんだろうと考えるようになりました。
そんなとき、小さい頃から絵を描いたり、大きな声で歌を歌ったり、秘密基地を作ったりしていたことを思い出しました。僕は何かを作り出し、それを表現することに喜びを感じる人間なんだと気付きました。
しかし自分一人ではその”何か”が漠然としたまま掴めないでいました。その”何か”を考えていた時に見つけたのが先端芸術表現科でした。なんだかやってることはよくわからないけど、ここにいる人たちは僕と一緒で表現における”何か”を探している人たちだと思ったのです。それが理由で先端芸術表現科を目指し始めました。

2 一次試験は小論文で合格しましたが、予備校での小論文対策はどのように役立ちましたか?出される課題文のテーマを自分の興味を持っている事柄に引きつけて考えることができるようになりました。このことは試験にとても役に立ったと思います。試験本番では、自分がどんなことに興味を持っているか、またそれが他の受験生とどう違うのかを明確に示さなくてはいけないと思います。
そのために、小論文対策では自分と他の人の違いは何かを徹底的に考えるための機会をいただきました。
また、小論文を書くために前提となる、細かい所作のようなものを教えていただいたのは大きかったと思います。例えば字を大きく丁寧に書くとか…。基本的なことですが、意外にできてないことが多く、それを厳しく指導していただいたのでは本番に役立ったと思います。

3 総合実技はどのようなことを意識して進めていましたか?
自分が何を作ろうとしているのかを言語化することを意識していました。一度言葉にしてみると、自分が作ろうとしているものがぼんやりしていることが多かったです。そんな時は少し作りたいものがはっきりするまで紙面上で考えていました。それでも煮詰まってしまう時は、とにかく素材を触って造形してみることを意識しました。
問題のテーマについて考えることは造形を決定するために大切なことですが考えすぎもよくないです。よくわからなくなってきたら素材と遊んでみると良いと思います。

4 個人資料ファイルの制作はどのように進めましたか?
僕はまず講師の方と面談をして、今までの人生で起きた自分にとって重要な出来事を洗いざらい言語化することから始めました。
そして、今まで書いてきたドローイングや、日記などを整理して、いったい自分が何に興味があるのかを探るという作業をしました。このことは後の制作にとても役立ちました。
一通り今までにしてきたことの整理ができたら、自分が今何をしたいのか、どんなことに関心があるのかがはっきり見えてきました。そのため、受験までそれほど時間がなかったにも関わらず、いくつか作品を作ることができました。

5 制作において大事にしていることはなんですか?
視覚情報だけでなく、五感で感じた感覚を大事にしています。様々なものを見て、触れて、嗅いでみて何を思ったか、それらの感覚が僕にとって大切なものです。
そのため、僕はよく散歩に出かけます。特に何かを考えながら歩くというわけでなく、なんとなく気が向いた方角へ…。そこには普段何気なく過ごしていては気づくことができないものが隠れていたりします。それが自分の制作につながっているんだと思います。
また、興味がある対象を長い間、そばに置いておくというのも僕が大切にしていることです。すぐになにかの答えや、方針が見えなくてもそれがひとりでに語りかけてくるまで待つということは案外重要だと思います。

6 先端の受験において予備校はどのように活用できましたか?
課題の講評などを通して、受験生の中で自分がどのような立ち位置にいるのかを比較して考えることができました。
自分の作品だけでなく他の人の作品も見ることができたのは、とても大きな経験でした。自分が他の人とどう違うのかを見極めることができたおかげで、短期間で何をやるべきかということが明確に定まり、滞りなく実践できたんだと思います。また、他の人の作品に触れることができたおかげで、新しい興味や考え方に出会えたのも貴重な体験さでした。
また、予備校に行かなきゃという思いで、生活のリズムを一定に保つことができたのも良かったです。本当なら受験前で焦る気持ちが生まれたり、落ち込んだりしてもおかしくはないですが、毎日同じ時間に予備校に通うことで、気持ちが安定していました。

7 最後に何か来年以降に先端を目指す人に向けてひとことありましたら
僕はかなり遅い時期から先端を目指し始めました。周囲の人から応援もたくさんしてもらいましたが、合格できるわけないだろというようなこともたくさん言われました。けれどそんななかで立ち止まることなく受験に向けてがんばれたのは、自分なら合格できると固く信じていたからです。毎日、毎日、どんなに制作がうまくいかなくても、自分なら必ずできる!と唱えて眠りました。結局そのことが、合格できた一番大きな要因だったと思います。
どんなに望みが薄いようにおもえても、最後まで決してあきらめなければ必ず達成できます。来年うける方にはそのことを信じてがんばってもらえたらと思います。

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7月10日(日)の夏期講習直前講座では、Sさんの小論文や総合実技、個人資料ファイルなども紹介しながら、昨年度の入試や、先端芸術表現科の入試においてどのようなことを考えていけば良いのかということを紹介していきます。当日は総合実技課題を行いますが、個人資料ファイルについての面談も行います。これから先端の入試を考えられている方もぜひ受講してください。
https://www.art-shinbi.com/event/2022/22event-s_s_s/s_s_s-G.html

それでは、先端芸術表現科でした(画像はSさんの小論文、総合実技になります)