カテゴリー別アーカイブ: 新美ギャラリー

映像科:合格者インタビュー・第一弾&春期講習会のお知らせ

こんにちは。映像科です。
3月に入って季節も少しずつ春めいてきました。

先日3/1に志望校に合格された方にインタビューを行いました。
第一弾では一般選抜合格者のうち3名の方の回答を紹介します。
これから美大の映像メディア系の受験を考えている方は、ぜひご参考にしてください!

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ena美術 映像科 2026年度入試 合格者インタビュー①
K・Oさん(現役合格/一般選抜・鉛筆デッサン選択)
合格校:武蔵野美術大学造形構想学部映像学科、東京造形大学造形学部デザイン学科アニメーション専攻、武蔵野美術大学造形学部芸術文化学科

Q1:どんな理由で志望校を決めましたか?
高校二年の冬頃、高校で専攻していたアニメーションの表現をさらに追求したいと考え、志望校を決めました。

Q2:美大受験対策を行う上で、ena美術の映像科を受講したきっかけは何ですか?
高校受験の際にもena美術に通っていたため。また高校の授業との両立を考えたとき、スケジュールのバランスが他の予備校より良かったためです。

Q3:映像科の授業に参加してみて、どんな印象でしたか?
「試験で何が求められるのか」「一年間でどのように力をつけていくか」など、成長の指針を最初に示して頂いたことで、受験という軌道にしっかり乗れた感覚がありました。また一学期の映像実習課題を通して、「この人はこういうことに興味があるんだな」とクラスメイトの解像度が上がっていくのが楽しかったです。講師の先生方もフレンドリーで、映画の話をしたりしたことも印象的です。

Q4:感覚テスト対策で役立った点をおしえてください。
単純に、相当な数の課題を制作したことです。与えられたさまざまなテーマで(苦し紛れでも)映像のシーンを発想することで、自分の作品の可能性が広がりました。また「映像を通して何が伝わってほしいのかを意識する」というアドバイスも役立ちました。さらに私の場合は総合型対策でポートフォリオや自己推薦調書を作成し、面接対策をしていました。その過程で明らかになった自分の興味や強みも感覚テストに活かせたと思います。

Q5:鉛筆デッサン対策で役立った点をおしえてください。
鉛筆デッサンの課題では、「とにかくよく観察して、そのものの魅力を発見して伝えること」を心がけて、野菜や果物から複雑な人工物まで、あらゆる出題を想定してモチーフを描きました。実際に授業で描いていた鏡面が本番で出題されたことも含め、年度の初めから色々な質感のものを描いてきたことが役に立ちました。また教室に参考作品がたくさん貼ってあったことも良かったです。どのくらい描写すればいいのか、質感に対してどんなタッチが適切かなど、参考作品を見てインプットしたことをすぐにアウトプットできる環境でした。

Q6:あなたなりの学科対策の秘訣をおしえてください。
一般対策だけでなく共通テストの対策を並行することがおすすめです。私は過去問をたくさん解いて、知らない英単語をメモしたり、問題文にたくさん線を引く解き方を開発したりしていました。共テは時間が短くゲーム感覚で解けますし、慣れると美大の学科試験で時間が余るようになると思います。もう一つは、英単語を日常的に見る・聞くことです。私は単語帳よりスマホアプリをよく使っていました。洋楽を聴いて知らない単語を調べるなど、楽しい形でできる勉強もおすすめです。

Q7:今後の目標をおしえてください。
友達を作って一緒に映画を観に行ったり、共同で制作をしたりしたいです。将来はアニメーション作家になるか、もしくは大学在学中に興味を持った他の方法で作品を制作し、いろいろな場所を旅しながら、自分にとって意味のあるものを作っていきたいです。

Q8:最後に、これから美大の映像メディア系を志望する人へのアドバイスをお願いします!
最初は、「感覚テストってつまり何?」「何が正解なの?」と戸惑うと思います。しかし全てを一気に解決しようとせず、自分の思う面白さ、自分の心が動く何かを伝えることを忘れないでください。自分がなぜ映像メディア系を志したのか、何が好きなのかを考えることは、そのまま感覚テストのヒントになると思います。美大の中でも特殊な試験ですし、「これでいいのかな…」と不安になることもあると思いますが、予備校での課題を真面目に制作すれば結果は出ます。頑張ってください!

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ena美術 映像科 2026年度入試 合格者インタビュー②
Y・Tさん(現役合格/一般選抜・小論文選択)
合格校:武蔵野美術大学造形構想学部映像学科、武蔵野美術大学造形学部デザイン情報学科、東京工芸大学インタラクティブメディア学科

Q1:どんな理由で志望校を決めましたか?
小中学生の頃から映像が好きで、中学卒業頃から「将来は映像関係の仕事に就きたい」と思うようになりました。高校一年の頃に高校の先生との面談で美大の存在を知り、そこから自分で調べて美大のオープンキャンパスに足を運び、武蔵美の映像学科に惹かれて、高校二年の秋から冬頃に志望校を決めました。

Q2:美大受験対策を行う上で、ena美術の映像科を受講したきっかけは何ですか?
高校の美術の先生や美術選択の友達に聞いて、いくつか予備校の体験講習を受けましたがその一つがena美術でした。家から近かったことも受講する理由になりました。

Q3:映像科の授業に参加してみて、どんな印象でしたか?
私は元々絵を描いている人間ではなかったので、何も分からないまま緊張した状態で教室に行きましたが、映像科の先生方はとても優しく一から色々と教えてくださいました。そのおかげもあって段々と慣れていくことができたと思います。

Q4:感覚テストの対策で役立った点をおしえてください。
良い点はしっかり褒めて貰えて、足りない点は改善方法と一緒に提案してくださるので、次の制作に繋げやすかったです。またアイデア出しの段階から制作過程までいつでもアドバイスを頂けるので、何も分からなかった私にとってはとても助かりました。感覚テストの文章に関しては、「主人公となる人が外の世界と交わった時の心情の描写が魅力的」とアドバイスを頂いたことがあり、その時から自分の良さを活かせる文章を意識し始めました。また作品を作るだけでなく、参考作品の鑑賞や過去問題の分析などのインプットの時間の重要性も今になって分かる気がします。

Q5:小論文対策で役立った点をおしえてください。
武蔵美映像学科の小論文対策に関しては、とにかく色々な傾向のモチーフを授業で扱ったので、試験当日に初めて見るモチーフでも焦りませんでした。講評も一方的なものではなく、一緒に考えながら先生のフィードバックを聞く形で、フィードバックも「どうしたら良くなるか」という具体的な内容なので、素直に受け止められたと思います。

Q6:あなたなりの学科対策の秘訣をおしえてください。
美大予備校に通っていると予備校での制作で疲れてしまい、家に帰ってからは思うように勉強が出来ません。受験が終わって分かることですが、現役生は高校での小テストや授業を大切にした方がいいです。基礎的な知識が重要になってくるので、難関大学の問題を解く必要はないと思います。私は入試直前期間には漢字とイディオムを中心に勉強していました。コツコツとやればある程度点が取れる試験だと思うので、基礎を固めておくことをおすすめします。

Q7:今後の目標をおしえてください。
私は着きたい職業から大学を決めたこともあり、大学では将来に繋がる制作ができたらと思っています。自分のやりたいことをやりつつも、周りの人の作品にも触れて、狭い範囲に囚われずに制作をしたいです。

Q8:最後に、これから美大の映像メディア系を志望する人へのアドバイスをお願いします!
受験期は不安定だと思うので、しっかり食べて心身を整えることも大切にしてください。実技に焦りを感じるかと思いますが、適度に息抜きをして思い詰めて制作することがないようにした方がいいです。美大受験の辛さはなかなか周りの人に伝わりにくいですが、心を強く待ち、自分を褒めてあげてください。頑張ってください。応援しています。

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ena美術 映像科 2026年度入試 合格者インタビュー③
T・Aさん(一般選抜・小論文選択)
合格校:武蔵野美術大学造形構想学部映像学科、東京造形大学造形学部デザイン学科映画・映像専攻

Q1:美大の映像メディア系を志望したきっかけをおしえてください。
高三の時に美術系の進路が頭に思い浮かび、映像やアニメーションの制作に興味を持ったからです。

Q2:美大受験対策を行う上で、ena美術の映像科を受講したきっかけは何ですか?
武蔵美の映像学科の感覚テストの対策が出来たためです。

Q3:映像科の授業に参加してみて、どんな印象でしたか?
大規模な予備校は初めてだったので、複数の講師による講評が一人毎にしっかりされているのが新鮮でした。

Q4:感覚テスト対策で役立った点をおしえてください。
武蔵美の映像出身の講師の方が多いので経験に即した入試のアドバイスがもらえた点。そして過去の授業作品や合格作品を見ることができ、作品によっては講師にその作品の制作過程も聞けた点です。

Q5:小論文対策で役立った点をおしえてください。
一年を通してかなりの数の小論文をそれぞれ違ったテーマで書き、文章をアウトプットする力の底上げに繋がった点です。

Q6:あなたなりの学科対策の秘訣をおしえてください。
浪人だったので学科にとにかく時間を投資しました。新書などの「専門分野を説明する文章」を読むことが論理的に文章を読解する練習として役立ち、また小論文の参考にもなりました。

Q7:今後の目標をおしえてください。
武蔵美の映像学科では様々な形式のメディアに触れることになるので、先入観を持たず自分に合うメディアを模索したいです。

Q8:最後に、これから美大の映像メディア系を志望する人へのアドバイスをお願いします!
作品の制作ではアイデア出しの段階で自分の実力について悩み、苦しむことも多いと思います。そんな時には一度制作から距離を取り、休むことも大事です。作品を見てインプットすることにも時間を割きながら、入試まで制作を続けられるよう心がけることが何より大事と思います。

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いかがだったでしょうか?
映像科の受験対策がどのように進んでいくか、課題制作の様子や教室の雰囲気なども感じていただけたかと思います。
次回以降のブログで第二弾も予定していますのでお楽しみに!


(合格者の入試再現作品の一部は、新宿校1Fのena美術ギャラリーに展示されています。必見!)

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映像科は2026年度春期講習会と新学期の準備中です!
春期講習会は以下のスケジュールです。
・3/26(木)~3/28(土)総合型選抜コース/3日間
・3/30(月)~4/4(土)一般選抜コース/6日間

時間はいずれも9:30〜16:30です。既に映像科の受験対策を始めている人はもちろんですが、完全にこの春が初めての人も対象にしています(初日に詳しい説明をするのでご心配なく…!)
お申し込みはこちらから。

それでは教室でお会いできるのを楽しみにしています!

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2025年度 入試を終えて。

新宿校  昼間部 私立美大デザインコース講師の笹本です
全国の私立美大受験を終えた皆さま 本当におつかれさまでした。これから国公立、後期日程の試験を控えている受験生は体調に気をつけて 自分を信じて最後までがんばってください!
この場をお借りして 昼間部 私立美大デザインコースの入試結果をお伝えしようと思います。
今年度は在籍する生徒のうち多摩美術大学 グラフィックデザイン学科を第1志望とする生徒が 26名いました。昨年11月に行われた学校推薦型選抜試験では 16名が受験して 11名が合格。最終的に 26名のうち 21名が多摩美術大学 グラフィックデザイン学科に合格。合格率は 80.7%でした。
武蔵野美術大学 視覚伝達デザイン学科を第1志望にしていた生徒は 5名。そのうち 4名が合格。合格率は80%でした。
その他に 多摩美術大学 プロダクトデザイン専攻、テキスタイルデザイン専攻、情報デザイン学科、工芸学科、劇場美術デザインコース、武蔵野美術大学 工芸工業デザイン学科、基礎デザイン学科、空間演出デザイン学科、デザイン情報学科、東京造形大学を 第1志望にしていた生徒たちも合格しています。
今年度も担当する生徒ひとりひとりが、第1志望校に合格するための指導と対策を講師一丸となり本番に臨みました。結果として、たくさんの生徒たちが合格を掴みとることができ、その喜ぶ姿を目にすることができました。しかしその反面、第1志望校に届かず悔し涙を流した生徒がいたことも事実。悔しい…!
さまざまな想いが交錯するなか、大学生になる卒業生たちも受験生になる皆さまも春に向けて、ゆっくりと少しずつ気持ちを整えながら準備を進めてください。
最後にお知らせです。ほんの一部になりますが、明日(2/28)より新宿校1階ギャラリーにて再現作品の展示が始まります。興味のある方はぜひお立ち寄りいただければと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

映像科:夏期講習会も後半です!

こんにちは、映像科です。
今日は夏期講習会のⅣ期・私立美大映像 実技総合特訓コースの最終日。早いものでⅤ期8/15~20のタームを残すのみとなりました。

授業内では、感覚テスト、発想力、小論文、鉛筆デッサンなどの対策を行っています。この夏期講習会で初めて本格的に映像科の実技を制作する人もいますが、みんな集中して取り組んでいることもあり、この時期としては非常にレベルが高い作品が並びました。

そして先週の「総合型選抜コース」の授業の様子も追加でお伝えします!
6日間の講習の最終日には新宿校1Fのena美術ギャラリーで展示を行います。総合型選抜で作品の提出が必要な受験生を中心に、今年も充実した内容になりました!

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《基礎科》今年の夏は暑いだけじゃない!

梅雨はどこに行ってしまったんでしょうか、、、。

梅雨といえば雨が連日続き、洗濯物が溜まり、謎の場所にカビが生えたり
食べ物が急速に傷んだり、毎日アンニュイで外出も億劫になる季節の代名詞。
早く夏にならないかな〜と思ったりするはずなのですが、
ほとんど今年はそれがないような気がします。
なかったらなかったで少し寂しいと思う反面、
今年の暑さはその分長いということで、
もうすでに体感40度ぐらいの日々にギブアップ寸前な上に、
これがあと数ヶ月続くと思うとゾッとします。

そんな夏バテ防止に、
昔から夏の土用の丑の日は鰻で精をつけよう!
と言われてる感じがしますが、実は土用の丑の日は1年のうちに何度もあり、
うなぎというよりは、「う」のつくもので運気を上げて無病息災を願うものだったようです。
(諸説あり)

夏がスタートする時期に精のつく鰻を食べて夏バテを防ぐ、みたいな目的
で聞いていたような気がするのですが、だいぶ違うんですね。
先日浜松に出張で行ってきて、その際にうなぎを食べようと思ったのですが、
さわやかでハンバーグを食べてきてしまいました。

さて、
猛暑の中、夏期講習ももう少しでスタートするわけなのですが、
今年の夏の一大イベントをみなさんはご存知でしょうか?

そうです、『ブルーピリオド』(実写版)の映画公開です!!

それに合わせて、
ena美術新宿では劇中で使用された絵画の展示を1階ギャラリーにて
行っております。
そうなのです、この作品に当校はがっつり噛んでいるのです。
そこの詳細に関しては、きっと他の科のブログで詳しくお話ししていただけるはずですので
私からはあまり話さないでおきます。

そんなこんなで、僕もご縁があって試写会に行かせていただきました。

今第一線で活躍する若手からベテランの俳優さんまで、
素晴らしいキャスト陣、良作の予感しかしないですねよね。
少し前ですがエルピスの眞栄田郷敦さん、めちゃくちゃ良かったですよね。。
実は僕は薬師丸ひろ子さんと江口のりこさんの演技が好きなので、
本作の掛け合いのシーンはたまらなかったです!!

そんな試写会の感想を映画の内容に関して、全く触れないようにお伝えしたいと思います。

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自分にとって何をしてる時が1番楽しいのか?
何をしている時が1番自分らしくいられるのか?
そんなすごくシンプルだけれど、そのことについて深く考えたり、
向き合ったりすることが苦手な人が多い。
ふと気づいても目を伏せたり、心の奥底にしまってしまったり。

実は、程度の差こそあれ、誰にだってきっとそれはあるはずで、
「じゃあ、それを糧に生きていくのか」と言われると、
上がっていた手がどんどん下がってしまう。
「好きとそれを仕事にするのは違うよね、」と。それで食っていけるのかと。

手を上げ続けた人たちは、
「自分の好きなことで生きていけていいよね。」
「才能があるからできたんだよ。」
そんなことを言われるかもしれない。

でも、自分はもうその気持ちに気づいてしまった。

どんな辛いことも、どんなにプライドをズタズタにされても、
感情に嘘はつけない。何度倒れてもファイテングポーズを取り続けるしかない。
誰にも好きという気持ちは汚させない。

そんな思いの人は美術以外でもたくさんあるはず。
劇中ではそれが美術だっただけで、きっとたくさんの「好き」がある。
この映画を1人でも多くの人が見て、
自分の「好き」を見つけ、耳を傾けられる人が少しでも増えたら、
きっと少しは素敵な世界になるんじゃないだろうか。

好きを糧にしていくことは簡単じゃない。苦しみもある。
それでも、きっとその時に手を差し伸べてくれる人はいて、そのおかげで今の自分がいる。
改めてそういう存在に感謝をしたくなりました。

作品自体は藝大の油画受験の話ですが、きっと美術に関わってこなかった人にも、
これから進路を決める若い人以外にも、自分を見つめ直すような
作品なんじゃないかなと思いました。

『論破』という言葉がもてはやされるご時世、
論破というのは断絶を生むと私は思っています。
まさに言葉の暴力であり、その先には荒地しかない気がします。

一方で芸術や美術、表現というのは、他者を受け入れる行為です。

同じものを見ても人によって使う色や、形が異なっても良い世界。
人の作品を見て、「なぜそうしたんだろうか?」と相手の視点になって物事を考える。
そして、「そういう考え方もあるんだなあと」自分の中にさまざまな視点を持つ。

美しいものだけが芸術ではないです。わかりにくいものだってたくさんあります。
ですが、それもひっくるめて芸術なのではないでしょうか。

こんな時代だからこそ、
こういった映画を通して、少しでも芸術に興味を持ってもらい、
『他者の意見を受け入れる』ことが
世界に広まっていけば良いなあと思います。

さあて、夏期講習に向けて精をつけるために
焼肉でも食べに行こうかな。

【油画科夜間部】藝大現役合格体験記

こんにちは、油画科夜間部鷹取です。
ゴールデンウィークも終わり、このまま暑くなっていくかと思いきや暑かったり寒かったりなかなか安定しない空模様ですね。体調崩しやすい時期ですが、健康第一で頑張っていきたい所です。
夜間部では今の時期は基礎力をガンガン高めるデッサン中心で制作をしています。昨年度藝大に現役合格した生徒も基礎力をしっかりとつけていた印象です。これからも皆さんもどんどん枚数重ねていきましょう。

さて、昨年度の合格体験記、最後は夜間から藝大に現役で合格した生徒の体験記です。

【東京藝術大学油画入試 現役合格体験記①】

油画科夜間部 高森恒成

7月に留学から帰ってきて、夏期講習から本格的に受験対策をするようになった。受験を早く終わらしたい気持ちや、自分の留学経験を活かせるムサビの総合型選抜を受験したが不合格だった。今思うと準備する期間や作家性も合格レベルに達していなかったのだと思う。

そこから心機一転し自分の第二の受験が始まった。ムサビが第一志望だったので静物を描き続けた。自分の狙い、迫力が良く見えてくる構図を選んで描くことが多かった。自分が画面の中でしてしまう癖を意識してやらないようにするのが難しかった。また使いこなせないオイルや白と黒の絵の具、ナイフを使うのをやめた事で、悪く見える処理的な絵を描いてしまう癖がだいぶ減り、絵画としての深みや自分が持つ独特な筆致を出せるようになった。体力には自信があったので、時間との勝負である私大対策で1日に木炭と油彩それぞれ2枚描くことが多くなった。完成しないことも多々あったが、自分の資質上、走り続けないとダメになってしまうので諦めないで最後まで描きあげることを意識した。私は私大を3つ(ムサビ、多摩美、造形)受けたのだが、入試が8日間連続になってしまい、かなりキツかった。しかしそんな中でも頑張れたのは、家族が全力で応援してくれていたことや、担当の鷹取先生が「今、目の前のキャンバスと向き合うこと」の大切さに気づかせてくれだからだ。そして自分が心から感動できるモチーフや空間を見つけてテンションを上げながら描き出していくことが気持ちが良かった。

私大が終わってからは緊張が解け、モチベーションが下がってしまった。一番の目標だったムサビが終わって気が抜けてしまい作業に集中できなくなったのだと思う。しかし鷹取先生と二人三脚で、「ここまできたなら最後まで上手くなってやろう!!」という決意が自分の情熱を再燃化させた。また私大が全て受かっていたのも改めて自分を最後まで貫こうとする気持ちにさせるキッカケになった。それからは藝大に向けて、自分の狙いを全力で出せるような絵を課題ごとに自分なりに描いた。受験を通して感じたことだが、ムサビでの静物対策は全く無駄にならず、逆に自分の純度を高めてくれたと思う。

一次が終わってからは、度重なる疲労や二次に向けて頑張れる気力が湧かず辛かった。一次で落ちてて欲しいとまで思ってしまったが、それを鷹取先生に話したら突き放されてしまい、それは嫌だったので、最後までやりきってから大学に入りたいという気持ちになった。そこから二次まではあっという間だった。

今振り返ってみると、私の受験は自分1人ではどうにもならなかったなと思う。家族、鷹取先生、予備校の友達、高校の先生などいろんな人たちの助けがあったからここまでやって来れた。だからこそ本番では自分の力を信じて、自分自身とキャンバスにしっかりと向き合って集中してやり切ることができた。

※現役合格再現作品、新美ギャラリーにて展示中

【東京藝術大学油画入試 現役合格体験記②】

油画科夜間部 仲田響

私は高校1年生の冬から基礎科に通い始め、絵画について学びました。2年生の頃は、高校の授業中や、予備校終わりの帰宅後などに毎日趣味のイラストを描いて、気分転換をしていました。基礎科の頃に身につけたデッサン力や油絵の具の扱いは、受験科に進んでからも大きな武器になったと思います。

体調面での不便が多かった入試直前は、家で寝ても疲れが取れず、予備校でも眠ってばかりでした。少し描いて寝て、起きてまた少し描いて。もしくは少し長めに寝て、起きて一気に描き進める。といった調子でした。またどうしても朝、貧血が酷く起きられない日などは、無理をせず遅れて予備校に行くこともありました。人にもよると思いますが、私は体調が悪い中で無理をして良い絵が描ける自信がなかったので、本当に辛い時は一旦休憩して、頑張れる時に頑張っていました。
限られた時間の中で絵を完成させるために、描きたいモチーフの質感もしくは光に着目し、描きどころを一番綺麗に見せ、その他の部分の描き込みを絞った構成にするよう工夫をしていました。
私の場合事情を話していたこともあり、理解してくださった担当の先生からは作業時間中の睡眠や遅刻に対しては特に何も言われず、焦らず自分のペースを守りながら描かせてもらえたことで、試験当日まで落ち着いて絵を描くことが出来たと思います。
生活面でも精神面でも支えてもらってばかりでした。家族と講師の方々には感謝の気持ちでいっぱいです。
本当にありがとうございました。