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彫刻科 1学期折り返し

こんにちは、彫刻科講師の轟木です。
1学期が半分終わりました。
皆さん自身の課題と向き合っていますか?上手くいかないことには理由があります。漠然と悩むのはただしんどいだけで解決に向かわないので、原因を一つずつ探していきましょう。
連日の雨で蒸し暑く体調を崩しがちですので気をつけてくださいね。

最近の作品紹介です。

百合とアリアスの組み石膏です。固有色、重なり合う空間、動きなど仕事量のある課題ですね。
それぞれ課題はあるものの健闘しました。5枚紹介します。


モチーフ同士の差はもっと欲しいですが、魅力的な絵作りが出来ています。

顔の反射光を抜きすぎて少し印象を外しているのがもったいないですが、捉えるべきポイントを抑えた安定感のあるデッサンです。

癖を上手く抑えて描くことが出来ています。アリアスの顔面と後頭部をもう一歩噛み合わせたいですね。

手前と奥の差をしっかり作れていますね。石膏を簡略化しているため形が少なくのっぺり見えるのは注意しましょう。

光が綺麗で空気感を描けています。一皮剥けました。頭の上面や百合をどかした時の顔の印象などもっと欲張っていきましょう。

ライティングのデッサンです。一つ一つ形にしていけています。気合入ってます。しっかり描いている分、印象の違いなどがはっきり見えてくるので最後まで合わせていきたいですね。

ゲタの模刻は2分の1スケールでも作りました。サイズを小さくすることで全体を把握することができます。いいレベルで仕上げられました。髪の印象など、より高みを目指してください。
並べてみると分かり易いですね。部分的になる人はぜひ。

 

下の二点は夜間部の自刻像です。

人体のハリをよく表現できています。肩まわりの形がより豊富になるといいです。

自然な佇まいで終始制作できてました。首が少しベコベコして見えるので綺麗なラインを選んでいきましょう。

澄んだ空間でマルスの背面を描けています。影の黒が帯に見えてこないように形にしていきたいです。

ゴロッとしたボリューム、手前に出てくる脚などしっかり表現できています。炭の溜まりを消化して形にしていけるとより見やすくなります。

グレーの調子の中で色幅を増やし形にしていけています。手前のポイントで奥行きになっていますが足の付け根から形を引っ張って来れるといいですね。

動き、質感など印象よく描き上げています。台座に映り込んでいる足が効いてます。背景があと一歩空間になると、より高いレベルに行けそうです。

 

ここには上げてませんが他にも良い作品が出てきています。
常に確認していく姿勢で実技のアベレージを上げていってください。

オンライン教育科

こんにちは。オンライン教育科です。

 

受講生のみなさま、来週は5月講評週間です。作品アップロードお待ちしています。

 

6月入学生募集中です。

油絵、日本画、彫刻、デザイン、私立美大デザイン、工芸、映像、先端芸術表現、建築、デッサン

の10講座を開講しています。

高3・高卒生の方は、【5課題コース】、【3課題コース】から選択、

高2・高1生の方は、【3課題コース】となります。

詳しいオンライン教育科のシステムはこちらからhttps://www.art-shinbi.com/online/

2020オンライン教育科合格体験記はこちらからhttps://www.art-shinbi.com/online/taikenki_2020.html

 

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2020年度
オンライン教育/合格体験記❸

多摩美術大学/グラフィックデザイン学科 合格
武蔵野美術大学/視覚伝達デザイン学科 合格
女子美術大学/ビジュアルデザイン専攻 合格
【私大デザインコース】
T.H. 現役 (群馬県)

 

私の美大受験はかなり大変なものでした。私は群馬県に住んでおり、そのなかで受験勉強を進めていました。高校2年生の頃から、本格的に武蔵美や多摩美といったレベルの高い大学を目指すようになってから、このまま群馬で勉強していたらまずい、と思って夏期講習 や冬季講習といった長期休みだけ新宿美術学院の方へ通うことになりました。

しかし、1 人で何週間もホテルを借りて授業に通うことは、心身的に過酷なものでした。そんな中、コロナウイルスの影響で、東京に通いづらくなり悩んでいる時、オンライン授業が始まりました。これは、東京に通いづらい私にとって、とても画期的なもので、長期休み以外にも、学校が終わった後に授業を受けることができ、とてもありがたいものでした。
カリキュラムは、先生と相談して決めることができるため、自分のレベルに合った、苦手なところを重点的に補うことのできるものとなっていて、毎回自分を成長させることができました。 また、先生からのアドバイスは、ZOOMを使って直接見てもらえるので、対面授業のようにたくさん質問することができ、疑問を解消したり、新たな課題を見出すことができました。

先生は、いつも親身になって相談に乗ってくださるので、課題のこと以外も、受験に関する悩みを打ち明け解消することができ、群馬で不安になりながら受験勉強をしていた私にとって心の支えでした。こうして、憧れの大学へと進学できたのは新美の先生方のご助力あってのことです。本当にありがとうございました。

ニホンゴ、ムズカシイ①

 

こんにちは、留学生コースです。

ジメジメした季節がやってきましたね。
もうすぐ梅雨入りしそうな予感です。
留学生の中には日本の梅雨を初めて体験する人もいるのではないでしょうか。
体調を崩さないよう、気をつけて過ごしましょう。

 

 

 

 

 

 

 

↑ 雨のお知らせ

 

ということで(?)、雨とはあまり関係ありませんが、美術用語について少しお話します。
留学生のみなさんは、画材名や用語をどれくらい日本語で言えるようになりましたか。
ものの名称がわからないと、先生とのやりとりや講評などで「???」となりやすいですよね。
実際、留学生からの質問でかなり多いのがものの名称です。
特に外来語は難しいですね。
日本語には外来語が多く含まれているのですが、美術用語も例外ではありません。
いくつか例を挙げてみます。

 

デッサン フランス語
カルトン フランス語
バルール フランス語
イーゼル 英語
パース(パースペクティブ) 英語
ガーゼ ドイツ語
ポートフォリオ 英語(イタリア語Portafoglioが語源)
デスケル(デッサンスケール) 和製仏英語

 

いかがでしょう。
来日したばかりの英語圏の留学生に「デッサン」と言っても通じなかったのは、フランス語だからですね。(思い込みからの失敗、反省)
中国語でもあまりこういった外来語の使い方をしないので、中国語圏の留学生も少し戸惑うと思います。
聞き慣れない言葉ばかりですが、くり返し使っていくことで少しずつ身につけることができます。自分から声に出してその言葉を使う機会を増やしましょう。
なんとなく聞き取れるからと安心していると、いざ話そうとするとき出てこなかったりします。
面接で「あれです、あれ」とならないよう、今のうちに覚えておきましょう。

 

以前、「ポートフォリオ」がどうしても言えなくて「フォトポリオ」と言い続けてしまった留学生がいました。
それはそれでかわいくていい……のか……?

 

 

 

ゴールデンウィーク明けて、課題は演習三昧。

5月は例年だと暑い日が多くなっているのですが、今年はひんやりとしていますね。過ごしやすいかもしれませんが、このまま梅雨に突入しそうで…ちょっとどんよりした日が多くなりそうです。気分だけでも晴らしていきましょう。

デザイン・工芸科夜間部です。

ゴールデンウィーク課題です。自身のパネルの裏を自由にアピールしてください。という課題です。規格の同じパネルを使っているので、他の人との差別化ということも出来るので、良いと思います。今年も力作がそろいました。

毎年のことですが、前期の授業は演習が多いです。特に、光を見つけるための演習が多くなります。良いデモストが出来たので、紹介します。

 

 

白黒に変換した状態がなかなか面白いですね。陰影の見方と描き所が理解しやすい課題となっています。完成していない人は、加筆をしっかりやってほしいですね。

手の陰影を強調したクロッキーにやりました、まずは大きく捉えていきましょう。

現役での合格の要は、上手になることよりも理解のあるデッサンを描くことです。今は頭を鍛える時期でもありますので、何をしなければならないのかをメモを取って把握していきましょう!

では、また次回。

先端芸術表現科5月の授業とオンライン教育科

こんにちは。新宿校先端芸術表現コースです。

最初の講評会をおえ、今週は他者の身体、自分の身体を捉え直すようなワークショップを行い、その後3分以内の道具を用いないパフォーマンス作品の制作を行いました。
講評では制作したものそれ自体についての話だけでなく、どういうところから着想して制作したのか、制作の中で気づいたことなど、プロセスを丁寧に言語化してもらうことを意識しながら、進めています。これまでの課題や講評会を通して、徐々に受講している方の興味のあり様が垣間見えるようになってきたのではないかと思います。

さて、5月の授業はあと2週間ほどですが、1次対策から課題制作、自分の制作や活動の講評会を通して、受験の準備をこれからも継続していきます。

新美では、無料体験はいつでも申し込みできますので、受験を考えている方、先端を受験するか迷っている方も、ぜひ一度授業に参加してみてください。
https://www.art-shinbi.com/event/event-muryo.html

また、遠方にお住まいの方で、教室に継続して通うことが困難な方には、オンライン教育科も利用できます。こちらも授業の進め方やカリキュラムなど相談がある方はいつでもご連絡ください。
https://www.art-shinbi.com/online/

最後に、昨年度のブログでも紹介しましたが、オンラインで活用できるリソースの紹介です。
https://www.art-shinbi.com/blog/20200422/13/

昨年度紹介したものにくわえて、
https://collections.louvre.fr/en/
ルーブル美術館のオンラインコレクションになります。ダヴィンチの素描やペインティングなども閲覧可能です。

https://www.momat.go.jp/am/digital_contents/
国立近代美術館のオンラインコンテンツでは、学芸員の方による作品解説や、現在田中功起氏の映像作品も公開されています。

https://www.aozora.gr.jp/index.html
著作権の切れた作品などを公開している青空文庫も活用できるかもしれません。

自分自身の興味の在り処を探っていく過程で、こうしたオンライン上で活用できるものも、ぜひ参照しながら、自らの「外部」にあるものを内側に折りたたむようにして、積層された興味関心を形作っていくことができればとおもっています。

それでは、先端芸術表現科でした。