日別アーカイブ: 2026年5月23日

彫刻科 1学期中盤戦へ

こんにちは。彫刻科の小川原です。今年は生徒によって経験のあるなしの差が大きい中で、着実に力をつけて来れています。もちろん経験の達者なメンバーもさらに実力を上げていく流れにあります。それぞれの目標をはっきりさせてダイレクトに向かって行きたいですね!

それでは直近の優秀作品を紹介して行きます。
まずは昼間部生から。
近年の芸大では発想力の求められる作品を出していくことが重要になっていますが、今回はシンプルに物と物の組み合わせによる構成に取り組みました。配置や関係性、模刻の精度、完成度で差を出して行きたいです。

ブルータスのデッサン。
ブルータスは着衣の像ですが、あくまで人間をモチーフとしているので衣の奥に正中線や人体としての自然な構造を感じて描きたいです。

グデア模刻。
グデアは単純な形に見えて全ての形に生身の人間に則った筋骨のリアリティが含まれています。見ようとしないと見逃してしまうような印象も捉えたいですね。

ヘルメスのデッサン。
経験達者な人はただ見て描くだけでなく表現研究まで考えていけると良いです。特に少し長めに時間をとって取り組んでいる今だからこそ試せることは多いです。

ヘルメスの模刻。
課題ではなく自主的に特訓した作品です。自分のコントロールできる量の限界値を増やしていくことは彫刻を学ぶものとして重要です。入試の作品サイズは大きくないですが、大きい作品であっても動かせる力があれば楽勝です。

ラオコーンのデッサン。
こちらも自主特訓作品です。描く力はあっても見る力に危うさがあったので、部分的な見方にならず、徹底的に「印象」について考えて特訓を続けています。

ユゴーの模刻。
今年から始めた生徒の作品ですが、そうとは思えない素晴らしい出来でした。分からないことを分かっていくことが大事です。当たり前なのですが、ほとんどの人は何が分からないのかさえ分からないまま時間を過ごしてしまいます。

自刻像。
普段より大きめのサイズで制作しました。首までのものよりもその先の形まで作ることによって人体の理解も深まりますね。作品性の追求といった面も重要です。

友人像。
模刻に取り組んでいる友人の姿を見てつくりました。動き回っているので相当難しいですが、完成作品から実力の高さが窺えます。

ここから夜間部生の作品の紹介です。
ジョルジョのデッサン。
ジョルジョは印象を合わせるのが難しい像ですが、三人ともよく表現できています。クロッキーについて毎回話をしていますが、何より自律的に形を捉えられるかがデッサン上達の鍵です。

自刻像。
自刻像が満足につくれるか否かは彫刻の道を歩むものとしてある意味一番重要かもしれません。表現の全ての土台に「人物」という問題があると思っています。まず。生きているように表現できたか。次に本物以上を目指して。たくさん練習して行きたいです。

以上になります。
経験の浅い人や現役生は1学期のうちに一通り何でも自分でできるようになってもらえると良いです。すでに実力のある人はさらに限界突破を目指して各課題に臨んでください!
引き続き頑張りましょう!