渋谷校です
皆さん受験に向けて制作を頑張っていることと思います。
参考になればと昨年(2024年)の入試で高得点を取った学生が普段制作していた作品を紹介しましょう。
まずは武蔵野美大工芸工業の150点満点の生徒の作品です。

描ききってある迫力が良いです。空間も感じて描いている点もよいのですが、質感の描き分けがしっかりされています。
次は武蔵野美大の視覚伝達140点の生徒の作品です。

この作品もフィニッシュの強さを感じさせる作品ですね。丁寧な観察がポイントと思います。視覚伝達の高得点は点数の分布的にそれほど多い割合では無いので、これも良い作品と言えるでしょう。
次の作品は工芸工業の140点の作品です。

普段は藝大向けの作品を制作していたので静物デッサンの枚数は多くはないのですが、この学生も観察がしっかりできるので良い点数を取って合格することが出来ました。
まだ受験の時期ではないのでここまで出来なくても良いので、皆さんも高得点のデッサンを目指して制作に励んでみましょう。
大事なことはまずはモチーフをよく観察して行くこと。これが本当に大事なのですが、きちんと出来ている人は現役生だとまだ少ない印象です。でもあきらめなければ高得点を取ることも可能となるでしょう。あとは各コースによって期にするポイントが若干違うので、そのあたりは講師の先生に教えてもらいましょう。
今年から空間演出も静物デッサンに変わったので、受験でうまくいくとよいですね。















素直な観察で描き上げられました。頭頂部や肩など、一見捉えどころがないように見えるゆったりとした部分も、細かい細工が集中してるところと同じように味わって描いていきたいですね。
出だしの探りの仕事がグッと成長したおかげで得意な中間作業がはまってきました。いい調子です。本物よりも簡単に形を処理してしまっているところがないか描き込みながら判断していけるといいですね。
鉛筆の扱いが上手で表現に幅があり魅力的です。手前の白布や台の辺あたりはもう一押し説得力が欲しいところ
見やすく清潔感があります。やや鉛筆が浮いて見えるところもあるのでモチーフや距離感を考慮しながら色を詰めていく仕事が要所で入ってくるとさらに良くなりそうです。
夏期講習1回目のデッサンコンクール首位の作品です。主体的な作品へのこだわりと客観的なまとめ方のバランスがとれていますね。明るい場所の立体感や全体の持つ空間の印象をより表現するために色々研究していきましょう!
白菜と手の構成塑像です。誰でも日常的に目にするモチーフ同士の構成なので、より感覚的なリアリティがある構成だと干渉した時に作品にライドしやすいかと思います。その点でもいいチョイスができたと思います。
台上の空間への配慮が効いていてスッキリ見えてきます。シンプルな構成なだけにクオリティはガンガン高めたいですね!
白菜への素直な観察が魅力的です。手の構造などは作りながら理解を深めていきましょう。
3期塑像コンクール1位の作品です。台上の空間への気配り、モチーフの印象と造形の説得力で目が引き寄せられました。マスクの精度はもっとあげられます!
じわじわと粘って印象を近づけてきました。色幅がとても豊富で魅力的です。
初めての自刻像だそうです。上手!アドバイスをどんどん吸収していました!
木炭の調子で立体感や空間を作っていくやりとりが、一枚の制作の中で内容濃く体験できました。自分は高校1年生でこんなに大人な見方で描けなかったなぁ。期待大です。
一見単純に見えて、いざ作ると奥が深い椰子の実。床との接点、形の張り、締まりなどしっかり追求できましたね。





