日別アーカイブ: 2023年1月7日

彫刻科:2023

 

彫刻科です。本年もよろしくお願いいたします。

今日は冬期講習後半から作品紹介です。

 


頭部が少し小さくなりましたがジョセフの取り込む空間の大きさが感じられます。首のねじれながら前に出てくる感じをもっとだしたいです。


 
ジョセフの大きな量感同士のぶつかる感じが1枚目とは違うジョセフの「らしさ」を表現できてます。その分極端な形も出てきてるので形の見えてくる強さの強弱を意識したいです。

次に年明けのコンクール作品。
粘土・デッサンともに1位にa評価が出ました!やりましたね!

 


デッサン
顔、頭部の印象が良いです。追い込みの描写がしっかり量・形・空間と噛み合ってくれました。もともと持っていた形に沿って張り付くような描写がよりクリアに見せるように作用しています。
体の描写はそれに比べると少し弱いのでまだまだ突っ込んでいけそうです。


塑像
いい模刻が出ました。ぐるっと一周回して見たくなるいいクオリティです。後頭部側の稜線をより高い精度で見れてくるとより◎

 

 

 

そして冬期は基礎科生の成長がとても見られました!

どうしても日をまたいで短時間かつ長期の制作になる分、講習中のような1日グッと集中できる状態は貴重ですよね!

粘土の質感がとてもいいです!アバタの張りと柔らかい表情が捉えられています。

ベースのバランスが安定して見れてきました。印象もではじめています。骨格的な強さをより意識できるといいと思います!

細かな張りや硬さ、顔面の印象にまで突っ込んでいき始められました!ターバンと頭部もさらに稜線や形を見つけていきたいですね

動作をゆったりと掴んで自然な調子で描けています。印象もいいです。立脚とそこに体重がかかってくる感じがより出せるともっと良くなります!

様々な形同士の接点をしっかり追い込み骨の持つカラッとした質が生まれてきました。骨のねじれをさらに感じながら作っていけるともっと影のバリエーションが増え色味が豊かになると思います!

 

いよいよ入直。1回1回の実技に意味を持ってこだわって全て得るつもりでやっていってください。
量も大事ですが、質を伴った量の方が圧倒的にいいですから。

講師や周りの経験者をうまく使ってください。
例えばですが、自分は浪人していた時に講評の場で講師がどんなことを指摘するのか全員分頭の中で予想していました。
講師の指摘と一致する回数が多ければしっかり客観性を持てていることになるからです。
まぁ当たった当たらなかったを抜きにして全員の講評を自分ごととして聞いていました。
違う人の問題がいつ自分の問題になるかもわからないですし……

そして究極講師からは指摘ではなく、意見を引き出したいと思ったりしながら制作していました。
指摘で講評がおわるのは勿体無いと思ったからです。
そのために抑えなきゃいけない基本は絶対外さないようになっていきました。

参考になるかわからないけど参考までに。
今日は以上です!

坂下