日別アーカイブ: 2022年12月10日

彫刻科 12月頭の預かり作品。

こんにちは!彫刻科の小川原です。

ここ数日で一気に寒さが増してきましたね。でも受験はこれからどんどん熱くなっていく!!
4月から積み重ねてきて一通りのことができるようになってきて、ここからはどんどん結果を出していきたいところです。
むしろ失敗しても良いので守りに入らずに作品と向き合い、挑戦してその作品がどのようなものにできたかを繰り返し反省していきましょう!まだまだ入試までにたくさんの課題をこなしていくので、その中で少しでも良いビジョンを手に入れられるようにしたいです。そのためにはそれぞれ意識を高く持って取り組む必要がります。

「作家としての意識」

これがあるでしょうか?ただデッサンや塑像を受験のためと思って、受験に受かるために上手くなりたい。と思ってはいませんか?それでは全く不十分です。そのような考えで大学に入って、「はい。じゃあ自由に作って。」と言われたらなにもできないんじゃないでしょうか。
たかがデッサン 。されどデッサン 。その人がどういう考えでその作品を制作したか、見る人が見ればすぐにわかってしまいます。実技作品を見て、

「お!この人は作品を制作する意識の高い人だ。この人に彫刻を教えたいぞ」

と教授に感じさせることができたら合格できます。受験生にはそのようなことも見られているということを知っていて欲しいと思います。

それではここ最近の秀作を紹介します。

昼間部生の作品

リアリティのある表現について、なかなか実感できずにいましたが、ちょっとしたことで一気に魅力的な作品に持ってくることができました。意思を感じます。

出だしから生き生きとした土付が魅力的でした。途中構造的に人間ではありえない狂いがあった状態で割と長い時間過ごしていたので、そういう時間をできるだけなくしていきましょう。

形の不一致感、印象の悪さに苦戦していましたが、ようやく波に乗ってきました。油断するとまた元に戻ってしまいます。意識を常に高く持って(全開よりあげるくらいの気持ち)いきましょう。

夜間クロッキー教室での1枚です。細部に囚われず、動きの魅力。人体としての連動が素晴らしいです。

夜間部生の作品

炭の質が明快でとても良いです。途中苦戦した顔は良くなりました。なぜそうなってしまったのかしっかり考えて次回に生かしましょう。

基礎科生の作品

陰側の表現について研究中です。徐々に光側と響き合ってきて、以前より魅力が増してきました。

迫力と臨場感のある描写が素晴らしいです。終盤にちょっとしたアドバイスをしましたが、すんなり取り入れられて、空間性や量感が増してきました。

この一枚で大きな進化を遂げたと思います。見方やテクニックをどんどん吸収していってください。自由自在に描けるようになると思います。

粘り強い描写が魅力的です。後は出だしの形や印象の精度を高めていくことに拘っていきましょう!

 

以上です。毎年合格していく人は、結局教えることはもうないから、後は自分が満足する作品ができれば良いよ。というレベルになって受かっていきます。
今年の学生も早くそのレベルまで到達できるようにしっかり支えていきたいと思います!頑張りましょう!