日別アーカイブ: 2022年9月17日

彫刻科 2学期スタート!

こんにちは!彫刻科の小川原です。2学期がスタートしています!僕は入試において、夏期講習と2学期をセットに考えて、この部分は1年の中でもそれぞれの作品観を深めていくのに最も重要な期間であると思っています。失敗も全然あっていいので、どんどん挑戦し、視野を広げていって欲しいと思います。

また、2学期はコンクールなどのイベントが目白押しです。節目節目で現時点での実力を確認した上で、目標を明確にして突き進んでいってください!

それでは9月前半の秀作を紹介します。
昼間部生の作品

自刻像です。かっちりと仕事をやり切っていて良いです。これまではかっちりしていても骨格そのものの狂いが目立ちましたが、それがないのですっきりと印象が見えてきます。

やや表現にかたさがありますが、以前よりずっと安定した作り込みができるようになりました。特に前半はもっと粘土を動かしながら生命感を捉えていくような実感が持てると良いです。

紆余曲折ありながら、結局は素直な見方に戻ってきましたが、正直それで良いです。現時点ではどんなにうまい受験生であっても「彫刻」として考えたら経験不足であるので、まずは素直にものをとらえる方向性で答えを出すことを目指して欲しいです。

意識が高まってきています。まだ知らないことや、油断するとつまらないことにとらわれてしまってコントロールを失うことも多いですが、相当気をつけてここまで来れています。この調子でいきましょう。(目がもう少し自然に印象が捉えられるとさらに良い作品にできます)

メリハリがあって明解さが魅力的な作品です。顔は顎(エラ)の形がゆるいのと、手前の目がもっと似せられると良いです。が、そういったことも今後の目標として示した「まずは塊として画面内に置く」という考え方、捉え方に挑戦し、得るものがあれば一気に解決してしまうと思います。

普段は悪くないけど終わりが決まり切らないということが多かったですが、今回はしっかり完成度を上げてこれました。「人に見てもらう」という事を常に意識して取り組んでください。

ピタッとした土づけの質が緊張感があり魅力的です。構造面に関しては最終的に見ないでも作れるくらいの判断力を身につけられると良いです。

かっちりした言い切りが魅力的な作品です。さらに挑戦的なポーズを試みてみても良いかもしれません。

勢いのあるポーズが良いです。関節の表現はやや弱いので、さらに引き締めていきましょう。

基礎科生の作品。


抜群に印象が良いです。色が形になりきっていないところもありますが、これだけ意欲的にモチーフを捉えられることに感心します。
ジョルジョを難度の高い位置からこれだけ捉えられたら立派なものです。作品やモチーフに対峙するテンションがとても良いです。何より自分の意思をしっかり持って画面を動かしていること。これがいいです!このデッサン に関しては、やや頬の印象が痩せているかなと思いますが、全体の印象はとても良いです!

 

2学期はそれぞれに乗り越えて欲しいテーマを与えて行こうかなと考えています。なんとなく日々の課題をこなすのではなく、目的意識をはっきり持って挑んでください!