日別アーカイブ: 2020年12月26日

彫刻科冬期中盤戦

こんにちは、彫刻科の新妻です。二学期終わりからの冬期講習で、スケジュールとしては中日でおやすみが入らないのでなかなかハードな構成になってますが、その分受けてもらった人には実りあるカリキュラムになっていると思います。

できることやわかることは確実に、足りないことや新しい発見には貪欲に。年明けを見据えた制作をしていきましょう!

では秀作を紹介します。

見えない裏側を感じさせるデッサンにだんだんと近づいていますね!絵としての冴えはしっかりあるので、本物を触った時とデッサンの形の一致感をさらに追求していきましょう。

堂々としたデッサンですね。明るい部分の形も浮かずに全体に馴染んでいます。見えていない奥側の耳への首の見え方など意識できると、首回りの空間がスッと抜けていきそうです。

昼の課題でしたが延長してカラカラの印象に迫っていました。じわじわとクオリティを上げてきましたね!出だしでの後頭部の嵌め込みを注意してみてください。

久しぶりの動物塑像でしたが、良い駆け引きができていると思います!目に対して嘴はさらに硬い印象に作り込めると頭部周りの空間がキリっとしそうですね。

マスクの軸に対しての手のぶつかり方がかっこいい構成ですね!手の生っぽい感じに対してマスクの静物的な質感が追求できると良さそうです。

あまり見ないタイプの組み方ですが面白い構成です!マスクの印象も出だしから抑えられていました。腕の長さや肘まわりは普段作らないので一層観察が重要です。

上手いです。セーターの描写とかすごいですね。。欲を言うとマスクの端から鼻の先端までの出っ張り方、袖の立体感が強められると言うことないです。

勇ましいジョルジョの印象が掴めていますね!やや箱型の形態が残りぎみに感じるので、ここから「体に纏った衣服」という観点で自然な形の移り変わりを増やせていくと良いですね。

描き込みの密度はもっと欲しいところですが、絵としてのイメージの方向性はバッチリ決まっていて気持ちがいいです。奥の像を捉えていくためにも手前の像の強さをガツンと出せると後半の仕事もグイグイいけたかなと思います。

続いて夜間部です。

 

細部までしっかりとやり切れましたね!描き込んでいく時の観察と作業のスピード感覚をこの調子で大事にしていけるといいと思います。台座はもう一歩、上のジョルジョとの設定を合わせられると良いですね。

鳩らしいシルエットや尾っぽの仕事がたくみですね。全面側の中から張ってくるような形の印象をより観察していきたいです。

難しい構成でしたが段取りを意識しながら形にしていくことができました。狙いやアイデアは面白いのであとはガンガン作るのみです!

一つ一つの粘土付に外しがなく、よくカラカラを捉えながら模刻できていて、デッサン同様に目の良さ、感覚の良さを感じる実技でした。6時間制作に慣れてくるとさらに最終的な見え方はシビアにもっていけると思います。

 

今回は以上です!冬期講習はまだ続きます、2020年を走り抜けましょう!