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先端芸術表現科近況

こんにちは。先端芸術表現科です。

先週の日曜日は、「身体」について考える課題を行いました。
まず午前中は、「なるべくゆっくりと歩く」、「左肘に意識を集中して歩く」といったように、歩くことを日常とは違う形で行ったり、自分の体を丸めて入れるダンボールの箱をつくり、それを新美内のどこかに設置して、時間を過ごしてもらうということを皆で行いながら、その都度どのように感じたか、考えたか、ということをディスカッションしました。

後半では、身体と場所をテーマに、20分以内でパフォーマンス作品を制作。
常に自分とともにあって生活しているメディアともいえる身体を、もう一度考えるための日曜日でした。
また、Out of Actions: Between Performance and the Object, 1949-1979という、現代美術における、広義のパフォーマンスアートを扱った展覧会のカタログを参照しながら、これまでパフォーマンスや行為、身体というものが、どのように扱われてきたのかを話しながら、自分たちが行ったパフォーマンスについて捉え直してもらいました。

今週の日曜日は、「任意のメディア(複数でもよい)を選び、一分間の作品を作りなさい」というもの。メディア/メディウムというのが、これまでどのように問題化されてきたのかを紹介した上で、何をメディアとして選択し、かつ1分という時間軸をもった作品として制作するのか、ということを試してもらいました。

朗読、iphoneとコンビニのプリンター、映像、アニメーション、ウェブサイトなどが、実際の制作においてはメディアとして規定され、各々の表現のなかにあらわれることになりました。

 

授業では紹介しきれなかったですが、UbuWebというところでは、現代美術、実験音楽、コンセプチュアル・ライティングなどなどの多くの作品や資料を見ることができます(英語です)。興味のある作家がいたら、こちらのサイトで調べてみるのもよいのではないでしょうか。

来週は、いよいよ個人制作の第一回目の講評会となります。
先端芸術表現科に興味のある方は、ぜひ見学にもいらしてください。講評は13時からとなります。

またその次の週からは、2種類の2週間課題というのを行います。
こちらも、情報はまたお知らせいたします。

先端芸術表現科でした。