日別アーカイブ: 2015年11月30日

日本画科 着彩のちょっとしたコツ

こんにちは、日本画の佐々木です。

先日日曜日は公開講座があり、日本画は着彩のちょっとしたコツをレクチャーしました!

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意外と、色それぞれの特徴や混色のポイント、鉛筆の効果的な使い方など、それぞれの感覚でこなしていることが多いのであまり気にしていない人も多い所ですが、実はそんなちょっとしたことで、絵が劇的に変わったりもするのです。

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レクチャー後は各自好きなモチーフで実践。
やはり花が人気でした。ので、花の観察のポイントも追加でレクチャー。

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完成!
花などの繊細で色が薄いものって、中々色が乗らない、手が入らない!の代表モチーフですが、しっかりと描き上げられていますね。
道具の扱い方、観察の仕方がわかれば、いくらでも描けるのです。

今回の公開講座を逃した人も、これから冬期講習です。
ぜひ、自分の苦手を埋めに来て下さい!

そしてそして・・・
お久しぶり、最近の生徒作品です。

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構図など、まだまだ工夫できるところはありますが、魅力的な描写や絵全体の安定感が着実に出てきていますね。

この石膏課題をはじめ、最近は普段描かないような物を色々出題していました。
色々なものに対応できる力をつけていこう!

キャンバス張り器について

こんにちは。油絵科の関口です。
今年の芸大油画専攻はキャンバスサイズがF30号と発表になり、慌てている人も多いと思います。それにしても30号…中にはそのサイズの大きさに途方に暮れている人もいるかもしれませんが、それよりも受験生の皆さんにとって、経済的な負担が大きいですよね。アルバイトをしながら画材代を稼いでいる人には、正に死活問題です。そこで、今日はキャンバスを張る時に使う「キャンバス張り器」の紹介です。
キャンバス張り器にも色々ありますが、お金がない人にとっては、少しでも安い方を…と考えて、一番安いものを買う人も多いのではないでしょうか。かく言う僕も浪人生の時は安い張り器を使っていました。

張り器1
これが一番安いタイプのキャンバス張り器

同じ木枠をずっと使っている人も多いと思いますが、ドンドン木枠の裏が凄い事になって行きますよね。4?5回も張り替える頃にはボロボロになっているのではないでしょうか?。

ボロボロの木枠
ボロボロになってしまった、受験生の哀れな木枠さん(笑)

 

この原因は、張り器のテコの支点にあたる部分の幅なんです。この幅が細いと、かかる力がそこに集中し、結果的に木枠を痛めてしまいます。???è?í?x?_

しかもこの張り器自体も2?3年使っていると、ある日突然持ち手部分が根元からバキッと折れてしまいます。ここが折れた日には、やる気や心も折れてしまいます(笑)。?L?????o?X???è?í?Q
金属疲労だとは思いますが、僕も何台壊した事か…
ところで、こちらの張り器はご存知でしょうか?張り器3

5000円強と少し高い値段設定ですが、これを使うとテコの支点部分が大きいので、木枠の裏が傷みにくいのです。しかも張る部分の幅も広いので、早く張ることが可能です。僕はかれこれ15年以上この張り器を使っていますが、一度も折れたことがなく、木枠も傷みにくいし、その上キャンバスも早く張れる、という中々の優れものなので、本当にお勧めです。 一番安いタイプの張り器と比べても値段の差は3000円程度です。でもその3000円が勇気がいるんですよね?。
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張り器ゴム
ところで僕の張り器ですが、長年使っていたせいか、昨年とうとう赤いゴムのところが剥がれてきてしまいました。仕方がないので新しい張り器を買おうと思って、トゥールズさんに在庫があるか聞きにいったところ、たまたま在庫がありませんでした。しかし店員さんと話しているうちに、何とこの赤いゴムは交換可能だった事が判明したんです。ゴムの部分は確か300?400円程度だったと思います。早速取り寄せてもらいました。ボンドでくっつけたら、今でも全く問題なく使えています。

初期投資に少しお金が掛かりますが、長い目で見たら断然こちらの方が経済的だと思います。一度買ったら中々買い換えないものですから、清水の舞台から飛び降りたつもりで、是非買ってみて下さい。