こんにちは、油絵科講師の山本です。
早いもので一学期が終わりました。
充実した一学期になったでしょうか。
頑張りすぎてバテ気味の人やまだまだ余裕の人もいるのでしょうか。
夏期講習会の前のひとやすみ
いい準備ができるといいですね。
心と体に栄養をあたえてください。
夏期講習会では一枚でも多くの絵を描いて、いろんな作品を見て、
たくさん経験を積み重ねて下さい。
こんにちは、油絵科講師の山本です。
早いもので一学期が終わりました。
充実した一学期になったでしょうか。
頑張りすぎてバテ気味の人やまだまだ余裕の人もいるのでしょうか。
夏期講習会の前のひとやすみ
いい準備ができるといいですね。
心と体に栄養をあたえてください。
夏期講習会では一枚でも多くの絵を描いて、いろんな作品を見て、
たくさん経験を積み重ねて下さい。
こんにちは。彫刻科の小川原です。彫刻科ではそれぞれに足りない力を明確にし、1学期のうちに出来るだけそれらが埋まるよう指導を重ねてきました。受験ではオールマイティな力が求められるので、学科を含め実技全般にバランスを取っていくことがとても重要なのです。
得意、不得意だったり、物の捉え方の傾向は個々によって異なるので、その人個人に合わせた指導が求められます。特に夜間部生など、今年初めてスタートを切る学生は、1学期のうちに基礎力を徹底的に吸収してもらうことを目標に指導してきました。さて、その結果はどうだったかな?
1学期後半の成果を紹介します。
まずは昼間部生の作品。
ギリシャヴィーナス。
普段作りなれないモチーフであっても、形を正確に作っていくという目標や方法論は変わらないわけですからなんでも作れて当たり前という気持ちでいてくれたらなと思います。もう少し顔の印象を合わせたかったですが、完成度が高く、よくまとめられています。
ベルベデーレ。
腰から下の描写(特に手前に迫る脚)はやや浅く感じられますが光源設定が上手く、美しい光で豊かな量感が表現できています。デッサンではとにかくモチーフとの対話(モチーフらしさが出ているか)と画面との対話(自分の理想とする作品の方向性)を忘れないようにしましょう。
夜間部生の作品です。
ブルータス。
試験時間を意識した課題でした。この時期現役生で短時間でここまで描ける力があることは素晴らしいことだと思います。何より自然に像に迫っていく作者の取り組みに好感が持てます。後頭部の描き込みはまだまだですが、全体にとても良くバランスが取れています。この調子で頑張ってください。
アバタのヴィーナス。
こちらも試験時間を意識した課題でした。とても良く印象が取れていると思います。表面はやや撫でてしまっている感じが強いですが、顔が似ているので説得力はあります。同じ時間でもう少し髪も作り込めるよう研究を深めましょう。
さて、紹介したのは一部の作品でしたが、全体的にかなりレベルは上がってきました。この調子で一人も欠けること無く、皆で盛り上がっていきましょう!
さて前回僕の趣味の頭骨の彫刻作品を紹介しましたが、今回はその続きです。僕は作品を売らない方向で制作をしていますが、頭骨の彫刻作品は売るための作品です。
今回はツキノワグマの頭骨を使いました。
パテを盛り、削りこんでいきます。
仕上げのペーパーがけをして彩色して完成。
彫刻はなかなかお金にイメージが湧かないらしく、これから始めようとしている人たちにはよく就職できるんですか?と聞かれます。彫刻の技能を活かした就職というものはゴマンとあるので、就職したいのであれば出来るというのが結論です(専門職で言うとクレイモデラー、CGモデラーなどは特に彫刻出身の人達が活躍しています)。但しその時点でしっかりとした技能を修得し、魅力的な作品を作れることが前提です。まあそれはどの科も同じだし、普通大学を出た人の就活だって、良い企業に入りたいと思うのであれば自分を磨かないといけないのと同じといえるでしょう。
逆に自分の作品を作り続けたいという人で、作品を売りながら生活している人も実際にいます。漠然と将来の不安を感じて一歩を踏み出せずに迷っていても何も始まりませんが、案外一歩踏み出したら全てが解決してしまったりするんですよね。努力したら努力した分の将来がある。努力を裏切らないのが彫刻のいいところかなと思います。
デザイン科総合コースの滝口です。
今回は、新美の総合コースや渋谷校に学生講師で教えている芸大デザイン科の院1年の木下真彩先生が、先日グラフィックデザインで有名なJAGDA(日本グラフィックデザイナー協会)の学生コンペティションで見事優秀賞を受賞されて、他にも2014と2015の東京TDC(東京タイプディレクターズクラブ)賞で入選に選ばれ、学生でいながらとても精力的に活動されている木下真彩先生の受賞作品や受験時代についてインタビュー形式で紹介したいと思います。
JAGDA学生優秀賞
タイトル:『Read the Space of Japan』
Q:先ずは、今回の受賞された作品についてですが、どういう経緯で作品が生まれたのでしょうか?
木下:学部3年生のときの「伝統とデザイン」という課題で制作したものです。日本建築をテーマに文字をつくりました。
(上)『Read the Space of Japan』細部。それぞれの文字は、日本の古典的な家屋で作られています。日本の古典美術画や箱庭的な空間視点が感じられます。
Q:制作されているのはタイポグラフィーの作品が多いですが、タイポグラフィーの魅力って何か少しお話し頂けますでしょうか?
木下:意味を持つ記号の中にキャラクター性を持っているところが面白いなって思います。同じ言葉でも書体が違えば雰囲気が変わりますよね。奥が深いです。
2015東京TDC賞入選
タイトル:『塩の道』
Q:受験時代についてお話しを伺いたいですが、受験ではデッサン/色彩/形体では、どれが得意でしたか?
木下:一番好きなのはデッサンでした。立体も楽しんでつくってましたね。描写ばっかしていたので、平面構成はあまり得意ではありませんでした(笑)。
(上二つとも)東京芸大合格作品
Q:受かる年にはデッサンに自信があったそうですが、デッサンが得意になるにはどうしたら良いでしょうか?どんな練習をしていましたか?
木下:確認の仕方をたくさん持っておくことが形を合わせるコツだと思います。パズルを完成させていくみたいに、あるポイントを決めて、ここが合えばじゃあこことここが決まる…みたいな。そうやって全体を比較しながら確認していくと自然とズレが修正されていって、ピタッとしていくと思います。練習というか、いろんな描き方を試してみましたね。アウトラインからとらえたり、ボリュームからとらえたり。失敗も繰り返して、自分の描き方を見つけていった感じです。だまされたと思って、違うやり方を試してみると、意外と発見が多いですよ。
(上)昨年の新美プロセスポスターになったデッサン
(上)受験時代のデッサン
Q:今現在でもそのデッサン力というのは、作品等に活きていると思いますか?
木下:そうですね。直接表面に出てこなくとも、頭の中ではデッサン的なイメージが強くあると思います。受験時代と違うのは、そのイメージをどう応用していくかってことかな、と。
Q:東京芸大を1本で受験していましたが、今東京芸大にいて、芸大の魅力って何だと思いますか?
また、新美で受験勉強していてどうだったでしょうか?
木下:よく言われるのは、平面系も立体系も一緒に課題をやるってところですかね。わたし自身、グラフィックを専攻するって決めたのも3年生の夏頃でした。入ってからいろんな分野の人たちと交流することで、世界も広がっていくし、刺激が多いのが魅力だと思います。デザイン科のみならず、他科の人と話すのもとても面白いです。
新美には高校3年の夏から2年半くらいお世話になっていました。今思えば、悩んだり落ち込んだりしてても毎日楽しかったな?。戻りたくはないですけど。受験勉強って、入試のための修行期間ですよね。地道にやっていくしかないんです。休むのも頑張るのも全部自分。ずっとバスケをやってきたので、受験に対する姿勢も体育会系だってよく先生たちに言われてました。(笑)
色々なお話しありがとうございました。
普段教わっている講師たちの活動や、受験時代の話とかも聞いてみると、本当に色んな刺激になると思います。皆が今美大受験という事で切磋琢磨しているデッサンや色彩/形体等の実技が、どう将来のクリエーターとしての基礎の力へと活かされて行くのか。
また受験という事で終わらず、大学に行ってからもどんどん精力的に活動していく気持ちなんかも大事だと思います。
新美には色々な学生講師が来ています。実技指導だけでなく、そういった色々な経験話も聞いてみると良いと思いますよ。
こんにちは!工芸科昼間部講師の酒井です。
一学期もいよいよ大詰めですね。
さて、工芸科昼間部では先日、石膏の塑造の授業がありました。普段描いている石膏を塑造することにより、石膏の持っている構造、軸や動き等の理解を深めるために行なったカリキュラムです。
まずは木材を切って骨組みを作っていきます。
試行錯誤しながら、木材を組んでいます!!次に大きく粘土付していきます。大きく粘土付けしていきながら、石膏の量感、構造、動きを確認。徐々に見え始めてきましたね!!
そして完成品は…!!
どうなったかな…!?(作品の一部をお見せします!)
皆さん頑張りましたね!!
今回の塑造で、石膏の特徴を掴んでくれたかな?お疲れ様でした!!
次のデッサンに期待ですね!!
1学期が終わり、中学3年生はいよいよ最後の夏休みですね。
夏期講習から美術系高校受験の対策を始めようという方も多いのでは無いでしょうか。
中学生コースでは1学期の間にデッサンや着彩、木炭などみんなよく取り組んでくれました!
その中から一部をご紹介します。
中学生コースの夏期講習は8月12日?始まります。
2日で1課題、1課題づつ申し込み可能です。
試験や部活などでまだまだ忙しい中学生ですが、体調管理に気をつけてがんばっていきましょう。