大島です。
暑い日が続きますね。では第4回。
前回カンディンスキーについてさらっと触れました。
今回はカンディンスキーの他に知っておいてほしい人を2人の画家を紹介します。
■
まずひとりめはモンドリアンです。
水平垂直の構成、赤青黄(+白黒)の色彩で描かれた作品が代表的です。
モンドリアンはその後の建築やデザインに大きな影響を与えました。
たとえばヘリット・トーマス・リートフェルトのレッド&ブルーチェアや…
イヴサンローランのモンドリアンルックなど…
近年だと佐藤可士和のSmapのCDジャケットや広告もオマージュと言えるでしょうか…
モンドリアンの名前こそ知らなくても、どこかでみたことはあるような気がしますよね。どんな時代でも人々の関心を引くのは、やはりそれが最大公約数的な色と構成であるからでしょう。
■
もうひとりはマレーヴィチです。
シュプレマティスム(絶対主義)と呼ばれる、抽象絵画の到達点といわれる作品を残した人です。
代表的なのは正方形のキャンバスにモノクロで四角形や円が描かれただけの作品です。
色彩と構成という観点からはこれ以上要素を削れないんじゃないかという徹底ぶりです。
でも実際は微妙にマチエールとかあって、やっぱり絵画として成立してるんですけどね。
これなんかは もうちょっとわかりやすい。
そして下の画像は自分が数年前にパリの美術館で撮影した写真です。
(多分本物だったと思うんですけど、もしかしたら違うかも…。)
当時の様子をほぼ再現した展示ですが、空間に展示されることでまた違った見え方もしてきます。キャンバス自体をひとつのエレメントとした空間構成ともいえるかもしれません。
そしてこのマレーヴィッチの影響によって現代デザインが成立されているといっても過言ではないのですが、それはまた次回にしたいと思います。