25年入試課題の出題内容について/渋谷校

こんにちは渋谷校です


もうすぐ私大の入試も一段落します、今回のブログではこの記事を書いている時点でわかった各美大の入学試験課題の詳細などの解説をします。

今回の受験で試験前時点での情報で知らされている変更点はムサビの空間演出のデッサンが静物になった点です。かなり昔には静物デッサンだった時期もあるので、渋谷校では過去に制作した再現作品などを見せながら制作させました。

この時点でわかっている入試の課題は

東京造形大

デッサンモチーフ
◯トング
◯ラムネ
◯上履き16センチ
◯赤いリボン
◯B4サイズの黄色い紙
いつも通り紙の上にモチーフを配置する課題です、造形大学は大きく課題を変更するつもりは無いようで、受験生に親切な大学ですね。
学科試験も英語、国語、公共(現代社会からの変更)と3教科から2つを選択、比較的難易度の低い公共で得した学生もいます。

女子美ヴィジュアルデザイン学科

デッサン課題は
◯エルボ(配管のパーツ)
◯ハイネケンビール
◯りんご
これに1辺30cm以上の三角形に「リズム」をテーマ想定し、デッサンする
最近課題が変わったのですが、以前は箱のパッケージデザインを課していたので、本質的には見るポイントは以前と変わらないと思います。ヴィジュアルデザインなので視覚的にイメージをどう伝えるかをデッサンで問う内容となっています。また用紙も相模原校舎の試験はクレセントボードを使用しているので用紙に慣れたほうが良いかもしれないです。
また、今回の試験では事務的な都合で(30cmの長さが分かる資料の欠落)30分ほど延長となりました。このような事態でも慌てずに制作できる強い心が大事です。

武蔵美で最初の試験は

工芸工業

デッサンが
段ボール、バスケットボール、ハンガー(木製とアルミ製)、スニーカー。最近はモチーフ台では無く、床に直置きのセットとなっています。渋谷校の学生も試験の少し前に段ボールは描いているので大丈夫なことでしょう、、
平面は
2つのものを「つなぐ」がテーマで最近の傾向から大きくは変わっていないです。テーマに対しての答え方も問われているので、あまり準備してやることを絞りすぎないほうが良いと思います。

デザイン情報

造形表現テストは配布したモチーフ(六角ボルト、六角ナット、ワッシャー)の形状をよく観察し、その仕組や用途を考察した上で自由にテーマを設定し描きなさい、とここも例年通りです。

基礎デザイン学科

感覚テストは
「意図されていないデザイン」の事例を一つ挙げてスケッチと論述と変更はなく、特にテーマは基礎デザイン学科のデザインの考え方を意図したような出題となっています。答え方としてはこの基礎デザイン学科のファインデザイン的な考え方を盛り込んで答えると良い特典が望めると思います。
基礎造形は「日常」がテーマでモチーフは何でもありですね。簡単です。

視覚伝達

デッサンでは
台上に薄い布がかけられその上に透明のペットボトル2本と、多分それと同じペットボトル2本を緑色のストライプ布に包んだもの、黄色いパプリカ、紫玉ねぎなどが置かれていました。布とペットボトルは大変な気もしますが、例年より少し楽なモチーフですね。現役生でも十分戦えるモチーフです、特にストライプの布やペットボトルなどはいつも描いているモチーフなので、通常の授業の指導をしっかり思い出して制作すれば問題ないモチーフでしょう。
ただ、再現制作のときにこの布の巻き方面倒ですね。
平面構成は森の中を歩く自分を想定と、少し出題の形式は変わっていますが、基本的にイメージを視覚的に表現するという意味ではいつもどおり、武蔵野美大自体があまり出題のばらつきがない大学でもあるので普段通りできれば良いでしょう。

多摩美大で早めの試験の

劇場美術

デッサンは手と風船がモチーフといつもどおりの出題、光と空間を意識した画面構成ができれば高得点を目指せます。平面構成もいつも通り文章はライマン・フランク・ボームの「オズの魔法使い」から文章が出題、これも光をしっかり感じさせる個性的な空間表現ができることが大事です。この科はデザインと言うよりファイン系に考え方は近いと思いますので思い切った独自の空間表現が好まれる傾向にあります。

環境

はカラーコーンが出ました。渋谷校では、いつも環境のデッサンをやっている場所のすぐ上にカラーコーンがおいてあり、タイミングの問題でカラーコーンの課題は制作しなかったのですが、いつも通りできていれば合格は間違いないと思います。

学科試験

多摩美の小論文が「創造の源」
この記事を書いている時点では武蔵野美大空間演出や多摩美大グラフィックなどの試験が始まっています。その後テキスタイルやプロダクト、情報、統合と続きます。最後は芸大の工芸とデザインです。また続報などお知らせできればと思います。

と試験内容が現時点ではすべてはわかっていませんが、このあと渋谷校でも再現作品の展示なども行いますので1日体験や春期講習会など参加してみましょう

またオープンアトリエと称して

3/6(木) ~ 8(土)(渋谷校)
3/10(月)~ 12(水)(渋谷校)
3/13(木) ・ 15(土)(渋谷校) ※3/14 は休み
3/17(月)~ 19(水)(渋谷校)
の4課題を無料で受講できるイベントも行いますのでぜひ積極的に参加しましょう。
課題は石膏、静物、手または平面や立体構成などを考えています。

また25年度の学生の募集も始まっていますので気になる方は校舎まで気軽に問い合わせてください。

彫刻科 ここが正念場!

こんにちは!彫刻科の小川原です。2月に入り芸大入試までもう1ヶ月を切りました!!もう残りの課題数も少なくなってきましたね。もう何かを言い訳にしている余裕は一切ないです!一課題一課題に持てる全てをかけて臨んでください!メンタルコントロール。体調管理。その辺がきちんと整えられないと結果に悔いを残します。意識を高めて精一杯がんばりましょう!!

それではこの2週間の預かり作品の中で特に良かったものを紹介します。

ガッタメラータの堂々とした印象がよく表現できています!空間も美しい!

光の印象が魅力的です!調子の響き合いがグッド!

首無しミロビは簡単なようで難しい像です。シンプルなだけに分かったつもりで描いているとうまくいきません。このデッサンは良く考えられた仕事ができています!

前後の空間性が自然に表現できています!ミケランジェロがうまい!

まずグデアの存在感がすごいと思いました!ミロビ背面も少ない情報の中でボリューム感が良く出せています!

柔らかな空間性が魅力です!思い切った構図の選定もグッド!

ジョセフは顔が命。といったところがありますが、このデッサンは力みがなく自然に印象が捉えられています!

6時間の完成度として素晴らしいです!部分に囚われていると絶対に到達できない結果です!

マルスの体正面の難易度はものすごく高いですが、構図、バランス、動き、空間。どれも自然にまとめられています!

強い!圧倒される力強さを感じます!意志の強さが作品に出ている!

表面的に完成度を上げようとせず、最後まで印象を大切に向き合う姿勢が素晴らしです!

6時間でここまでかっちり作り切るのはすごいです!実力の高さに頼もしさを感じます。

隙のない完成度が素晴らしいです!なかなか見ることのできないクオリティ!

ここから基礎生の作品を紹介。

初めての組石膏。とは思えない完成度の高さ!時間は長めですがこのレベルで実際の受験にも通用します!

こちらも初組石膏。完成度の高さに驚きです!意識の高い仕事が素晴らしい!

初めての塑像で初めての模刻!こんなにできる人は稀です!どんどんうまくなっていきましょう!

以上です。ここからは安定した成果を出し続けることを目指していきたいですね!そのためには自分自身が不安定であってはいけません!あなた史上最強の1ヶ月を過ごしてください!

オンライン教育科です。

こんにちは。オンライン教育科です。

3学期 2月ターム制作期間です。オンライン教育科3学期は、基礎生(高1・2生)対象となります。

2023年度オンライン教育/合格体験記   です。合格者掲載作品画像はオンライン教育科各月ターム制作時のものです。

特別講義は3月末に配信予定です。オンライン教育科では、毎月約3課題(生徒によっては5課題)を生徒に送付し、その講評を webミーティングツールを用いて行っています。 講評はマンツーマン形式で、30分程度の時間をとり、各月の終わりに行っています。それに加えて、オンライン教育受講生のみを対象とした特別講義を各学期に2回行い、受講生の受験対策及びモチベーション維持に役立てることを目指しています。

2024-25入試直前講講座 申込受付中です。

 

オンライン教育科 申込 新美の指導を遠隔地の方にも!

オンライン教育科は、時間的・地理的な理由で各校舎に継続的に通学できない方のためのコースです。Webミーティングツールを利用したオンライン上でのリアルタイム講評、録画による動画講評、豊富な参考資料によって、遠隔地の方の芸大・美大受験をサポートします。講評は全てマンツーマンで行われ、受講生の進度に応じて、カリキュラムを組みながら進めていきます。

◯新受講生は申込後、随時Webミーティングツールでのオリエンテーションを行い、インターネット接続や、制作環境、志望校などを面談で確認し、カリキュラムを確認します。初回講評日もこちらのオリエンテーションで決定します。

*Googleアカウント=Gmailアドレス取得してお申し込みお願いいたします。

オンライン教育科では、
油絵、日本画、彫刻、デザイン、私立美大デザイン、工芸、映像、先端芸術表現、建築、デッサンの10講座を開講していきます。

高3・受験生は 10講座 【月5課題コース】と【月3課題コース】から選択になります。2024-25は募集終了しています。(2学期12月タームで終了となります。年明けからは、入試直前講座をお勧めしています。)

高1・2生は原則【3課題コース】です。(3学期も受講できます。)

映像科:入試直前!!

こんにちは。映像科です。
入試直前講座も佳境となりました。東京造形大、日芸映画学科の試験も終わり、いよいよ武蔵美の試験前最後の一週間に突入しています。
試験本番を想定した課題制作を繰り返して、3時間のペースに慣れ、どんな出題であっても満足いく作品を制作できるようになることが目標です。

実技試験直前のこの時期は、画材をしっかり確認して、もしも足りない物があれば補充しておくことも大切です。
色鉛筆やパステルがきれいに揃っていることで感覚テストの制作もスムーズに始められます。
また消しゴム類も少し多めに持っていくと良いと思います!

2月に入って、少しだけ春の予感も感じられる気候です。
この先には必ず良い結果があると信じて、もう少しだけ頑張りましょう!!

◎◎◎春のイベント◎◎◎
「多摩美・武蔵美 合格者再現発表&体験談 私大デザイン・映像科」
2/24(月・祝)17:00~18:30 in ena美術新宿(新宿校)
映像科では合格者に武蔵野美大映像学科の「感覚テスト」入試再現をしてもらい、映像科受験のポイントなどお話しいただく予定です。4月から美大映像メディア系の受験対策を考えている方には参考になるはず。ご参加お待ちしています!

↓↓SNS(映像科公式)もよろしくお願いします!
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ena美術新宿 映像科 公式Instagram
ena美術新宿 映像科 公式X
映像科の授業
オンライン教育科(映像コースを開設)

《基礎科》りんごがいっぱい2025

この時期電車に乗ると、すいてる時は良いのですが、
満員電車の時間帯に暖房がついてると「え、なんで!?」となってしまいます。
そもそも家を出る時は外の気温に合わせて服を選んでいるので
その服装のまま電車に乗ると当然暑いわけで。。

また人間の体温というのは意外と高いので、満員になるだけで
それ自体が暖房になるというか。。
上着を脱いで乗ろうにも上着を脱ぐと手が塞がって吊り革に掴めないとか。
冬自体は嫌いではないのですが、
そんなこんなで冬の電車が苦手です(汗っかきには夏も冬もきついですね)

みなさん一体どうしてるんでしょうか。

上着をぶら下げるホルダーがあれば良いなあと思い、
調べてみると意外とあるようですね。こういう「あったら良いな」から
新しいデザインは生まれてきたりします。
例えば、小さく折りたためるアウターはありますが、収納時にエコバッグみたいに取っ手がついて
ぶら下げられるような展開の仕方があると電車に乗る時楽かもしれません。
僕は会社員の時、2社製造業に携わっていた癖で
こんなふとした「もしあったらいいな」をメモを取ったり、
実際に作ってみたりをいまだに行なっていたりします。

美大に入る前からでも、表現やデザインはどんどんしてみて良いと思いますので
ぜひこういった気づきを流さずに、表現に活かしていけると良いかもしれませんね。
(明日から電車に乗るときにエコバッグにアウター入れようと思いました)

さてそんなことを言ってる間に
1月もあっという間に最終週です。早いですね。。。
共通テストも先週終わってしまったので、
基礎科の高校2年生にとっては共通テストまで1年を切ってしまったわけです。
今年の試験内容を一度解いてみて、
自分のできるところ、できないところをしっかり把握してみると
1年の計画がしっかり立てられると思います。

基礎科では毎年恒例の[そっくりりんご課題]がスタートしました。
->以前の様子
https://www.art-shinbi.com/blog/20210210/08/

今年も力作がたくさん出荷される予感です!

基礎科は今年から参加された先生が多いので、
実際に生徒さんたちと一緒にやってもらうことにしました。

先生たちでも意外と大変だったりするんです、この課題。

ちなみに工芸科の先生はさすが模刻をする機会が多いので、
こう言った課題はお手のもののようです。

こちらはデザイン科の先生の栗。
もうどちらが本物か全然わかりません。。。

講評が楽しみですね!

ではでは。