“くにたち”の1日体験

DSC_1484

国立校です。

2学期も1ヶ月が過ぎ、大学通りも秋の雰囲気が漂い始めています。
高3生は入試に向けて徐々に緊張感が高まってきています。

DSC_1482

さて、これから美大受験の勉強を始める高1、2年生・中学生の皆さん。
国立校では、今週の日曜日に1日体験が行われます。

leaflet

◎制作風景DSC_1532

◎講評風景(グループ別)1体/グループ講評2

◎合格者作品展示DSC_1216

道具の使い方からデッサンの基本を1から丁寧に指導してもらえるので、初心者でも安心して受講できます。
また、個別面談では美大の専攻を相談したり入試の内容を説明してもらう事ができます。
デッサン用具も用意してありますので、気軽に参加してください。

公開実力コンクール

こんにちは。
10月の連休に公開実力コンクールを実施しました。
入試を想定した実技模試です。
今回は東京芸大日本画、東京芸大彫刻、武蔵野美大視覚伝達デザイン、工芸工業デザイン、空間演出デザイン、映像でした。
遠方からもふくめ、多数のご参加ありがとうございました!!

入試さながらの緊張感と時間対応に追われ、特に現役生には良い経験になったのではないでしょうか。思うような結果が出なかった方、試験本番までにまだまだ伸びます!(勉強も!)
これからさらに集中力をあげて頑張りましょう!!

10月末から11月にかけて、他の専攻の模試も実施します。
ぜひご参加ください。http://www.art-shinbi.com/contest/index.html

IMG_0050

IMG_0068

IMG_2862

視デ

会場

 

彫刻科 公開コンクール直前!!

こんにちは!彫刻科講師の稲田です。2学期も1ヶ月が過ぎ、はやくも公開コンクールの時期が迫ってきました!
彫刻科の公開コンクール日程は、10月11日(日)の木炭デッサン、10月12日(月・祝日)の塑造の順に開催です。

最近、生徒のみんなを見ていると少し疲れ気味にみえます。毎日制作を頑張ることは大切ですが適度に休むことはもっと大切です!自分の体調を整えて万全の態勢でコンクールに臨みましょう!!

 

IMG_4263

 

 

では、今回も優秀な作品を紹介していきましょう!!
IMG_5045
昼間部生の木炭デッサン「ヘルメス」
形の実在感が強く、形態を目で追えるところが最大の魅力です。丁寧な観察と確かな素描力を感じさせます。もう一歩、像を取り巻く空間を感じさせる意識が加わればより高いレベルに到れることでしょう。

 

IMG_5085
昼間部生の木炭デッサン「ジョルジョ」
像の大きさ、印象共によく捉えています。形に対する追い方が荒削りな部分も見られますが、今回はそれがかえって勢いを感じさせるように上手く働いています。像の持っている魅力に迫るという点が作者に日頃から最も持ってほしい視点なのでクールに流さず誠実に形を追いましょう!

IMG_5108
昼間部生の「ブルータス」模刻
高い完成度でブルータスの印象をよく掴んだ力作です。作者には高い塑造力があるのですが、作りこむ段階でついつい見る視野が小さくなっていき形がボコボコすることがあります。それさえ、自分でコントロールすることが出来れば言うことがないのですが。

IMG_5076
昼間部生の「造形構成」素描
プラスチック板とリボンの構成ですが折りたたんだ板をリボンで結ぶ構成も面白く、折りたたむことで出来た空間もスカッと描けています。作者には物を構成している大きな面の意識を強く持ってほしいです。

以上が今回の優秀作品紹介でした!公開コンクールでもみなさんの力作期待しています!!

次に以前ブログで告知があった、保存修復家にして作家の吉水快聞(よしみず かいもん)さんのインタビューが新宿美術学院のホームページのトップ画面にアップされています!!
学生の皆さんには、保存修復??っという人も多いかと思います。彫刻の道の中にもいろんな仕事があるのだと知る良い機会です。是非、目を通してみてください!!

最後に、私事ですが『第10回 アトリエの末裔あるいは未来』という東京藝術大学美術学部彫刻科木彫研究室主催の展覧会に作品を出品します。

【会期】2015年11月20日(金)?29日(日)※23日(月・祝日)開催、24日(火)休    館  10:00?17:00です。

【会場】東京藝術大学 大学美術館陳列館、旧平櫛田中邸

活躍されている先輩方から在学の学生まで、これだけの木彫作品を制作しているメンバーが一同に集まる機会はそうそうありません。時間があれば是非見に行ってみてください!!よろしくお願い致します。

では、今回はこの辺りで!!次回のブログは氷室先生です。宜しくお願いします!

芸大建築対策 【相貫体訓練 ? 総合表現】

こんにちは、建築科の半田です。

 

先日、新宿美術学院建築科では、芸大対策として相貫体の特訓をしました。

じつは幾何形体同士の貫入は、練習すればどんな角度の貫入でも描けるようになるのです。。。角度を振った立体を描くためにパースの軸をずらしていく技術に似ているのですが、これらの力に必要なのはデッサン力ではなく、単純な作図能力です。そう、みなさんの嫌いな算数です。

つまり、、お勉強的アプローチがモノを言う技術です。

一日特訓するだけで全てを理解する人もいるくらい、すぐにでも身につきやすい。デッサンに自信のない人は、まず!形とパースとスケールを完璧にしましょう!!!!!

 

さて、相貫体に関しましては、一般的に知られる相貫体を眺めているだけではこの力は養われません。どうなるのか分からずたくさん考えてみて、自分の解答を出し、正解を知ってやっと身につくものです。

 

そこで、今回は6つの異なる立体を与え、そこから3つの立体を選び出す組み合わせ総数(X=

6C3)をそれぞれ貫入させることによって解答させるという問題を出しました。

 

難しく言いましたが、実はただただ各組み合わせを書き出していけば良い問題です。

正解は20通りです。指定はしませんでしたが、B3用紙にどのようにこの20個を配置するのかという美的感覚を、同時に観察していました。

 

生徒作品をいくつか紹介します。

 

 

 

DSCN9673

補助線の具合が、貫入を分かりやすく伝えていて好印象。しかしスケッチとは言え、球と円柱はもっとしっかり描いて欲しいですね。

DSCN9679

 

こちらもだいぶ形が(特に球と円柱が)取れていませんが、、、シングルラインとメッシュ部分が画面に対して美しく仕上がっていました。

DSCN9678

画像が切れてしまって申し訳ありませんが、こちらは配置がきれいになされています。

 

 

近年、芸大建築科の入試は貫入と切断の嵐です。

今回は微妙に角度を振ったような貫入が見られなくて残念だったのですが、どんな貫入でもかけるようになる必要があります。

 

なぜなら入試当日、どんなに難しい問題が出ようとも、「似たようなことを考えたことがある」経験が応用力の糧になるからです。今回作成した20個の立体の中にも、それぞれ似たような立体がありました。ひとつ目よりはふたつ目のほうがみんなよく描けています。入試はその延長です。

 

 

さて、この問題は続きがありまして、総合表現へ引き継がれます。

今度は、機能に合わせて造形するのではなく、造形に合わせて機能を読み解く訓練です。

受験生の初心者は無から有をつくりだそうとする傾向が強い印象があります。

しかしデザインやアートの世界にはこんなキーワードもあるのです。

「転用」「分解再構築」「レディメイド」

今ある物体に別の意味付けも出来なければ、良い空間は生まれません。

空間とは、物体と物体の間にある、物体の無い部分だからです。

 

映像科:おすすめの本/多木浩二『生きられた家』

こんにちは、映像科講師の森田です。
冒頭から非常に個人的な話で恐縮ですが、近々自宅の引っ越しを予定しています。数年とはいえ自分が住んだ場所を離れるのは、やはり感慨深いものがありますね。

日頃時間があるとふらっと本屋行くことが多いですが、そんな個人的な理由もあって、最近はついつい「家」や「住宅」についてのコーナーに吸い寄せられて、気になった本を手に取ってしまいます。その中で「おや」と発見したのは、平凡社の「くうねるところにすむところ」シリーズから出ていた奥山明日香さんという人の『「生きられた家」をつむぐ』という本でした。2013年に出版されていたこの本は、多木浩二さんという人の『生きられた家 経験と象徴』の文章が下敷きになっています。

P1070209

多木浩二さんは数年前に亡くなられましたが、美術、写真、建築…など非常に幅広い対象について評論をした人です。森山大道という人や、やはり最近亡くなられた中平卓馬という人たちと60年代後半に伝説的な写真雑誌『プロヴォーク』を出版した…と言えば、写真に興味を持っている人にはわかるかもしれません。そうした幅広い活動の中にあって、この『生きられた家』という本は、ベースには建築を対象とした批評がありますが、文章も比較的柔らかく、多木さん自身の幼い頃のエピソードなども書かれていて、評論文というよりはエッセイという感じです。
一方奥山さんの本の方は、多木さんのテキストを引用しながら、自宅の写真や文章が加えられていて、こちらもなかなか素敵な本でした。

ちなみに『生きられた家』という本は、1976年に出た本ですが、たびたび版を重ねています。岩波現代文庫版ならば手に入りやすいと思います、と書いた流れで調べてみたら(amazon)そうでもないみたいですね…。でも図書館などには置いてあると思うので、ぜひ手に取ってみてください。先ほど評論文というよりはエッセイ、と書きましたが、むしろこういう柔らかい文章、自由な書き方も評論にはあるんだなということを知ったという意味で、個人的にもとても好きな本です。
個人的にとても好きなので映像科の小論文の授業でも紹介したこともありますし、数年前には武蔵美の学科試験にも使われていて(確認したら2014年度入試のB日程でした)、ちょっと嬉しく思ったりもしました。まぁ、受験生にとってはなかなか手強い文章なので嬉しくはないと思いますが…。

いずれにしても、エッセイでも、評論でも、ぐっとくる文章を読むと思わずヴィジュアルつまり映像、そして物語が頭に浮かぶことがありますね。そういう感覚って映像科の実技課題ではもちろん必要ですが、何かを作る人にとってとても大切なことだと思います。
最後に『生きられた家』の一節を引用してみます。あなたならばこのテキストからどんな映像が浮かびますか?

+

「人が立ち去ったばかりの部屋に入ると、この活動の残したエネルギーが頬をうつ。空洞化した部屋の壁や床や天井には無数の痕跡が見出される。壁や柱の上の落書き、原因がそれとわかるようなしみ、わからぬ汚れ、残していったカレンダー、はがされたピンナップのそこだけが妙に白い痕などが、謎めいたことばを語りはじめる。空虚なはずの家がことばで充満し、叫び声を押し殺しているように見える。(略)痕跡を眼にしたとき、われわれはすばやくこれを読みはじめているのである。」