留学生、いいムードです

 

こんにちは、留学生科です。

 

梅雨に入るのか入らないのか、やっぱり入るのか、はっきりしない季節ですね。

ena美の留学生たちは授業にも慣れてきて、だんだん課題を楽しめるようになってきた印象です。

今のいいムードのまま、夏まで進んでいってほしいです。

 

今年の留学生は、留学生試験と一般入試両方を準備している生徒が多いためか、みなさん課題に対して高い積極性を持っています。

留学生試験では出題されない平面構成課題にも前向きで、参考作品を研究したりいろんなことを試してみたり、楽しんでいる様子です。

お互いにいい影響を与え合っているのがとても良いですね。

作品の完成度も例年と比べて断然高いです!

 

 

平面構成は留学生にとってやり慣れていないことではあるのでまだまだ試行錯誤に時間はかかると思いますが、この時期で今のクオリティが出せるのであれば、今後さらに伸びていくことが大いに期待できます。

楽しみですね!

 

天気が不安定な毎日ですが、しっかり体調管理をして過ごしてください。

日本語の勉強も、忘れずに…!

 

 

《基礎科》よく面談で親御さんに聞かれること。

先日、無事『現役合格座談会』終了いたしました。

事前申し込みと当日飛び入り参加で、多くの生徒さんに参加していただけました。

基礎科の時に見ていた生徒といえど、受験科に行ってしまうと(時々見にいきますが、)
どのような心情だったか、波はあったのか、などはわからないもの。
話を聞いていて、「あ〜そんなこともあったんだねえ」と、
驚くこともたくさんありました。

 

 

東京芸大を現役合格した4人、4人それぞれの努力や工夫があってとても面白かったのですが
やはり4人ともすごく自分を客観視できているなあという印象でした。

今、自分に何ができていて
何が足りなくて、
そのために何をしなければいけないのか?

ということを自分で決めて行動していたのがような気がします。

側から見れば、変わった行動だけれど
その行動に自分が納得できる意味があるし、その行動にしっかり責任を取れているというか。
(受かったから言える、というのもありますが。。)

『何をすべきかを自分で考え、自分で責任を持って動ける』

それって、大学が欲しい生徒像なんだろうなと思うわけです。
特に芸大は課題がそこまでタイトではないので、自分たちでその空いた時間を
どのように使うかが委ねられます。
大学というのは、そもそも人に言われて何かを学ぶところではないと思います。
自分から研究し追求する学生が欲しい、だからそれができる学生は
現役で受かるのかもしれません。

 

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そんな話の流れで、よく面談で聞かれる質問についてお話ししたいと思います。

「どこの科に行ったら就職ができますか?」
「XX科は就職がしづらいと聞いたので、OO 科が良いと思うのですが、、、」
「XX大学に行ったら就職はできますか??」

など、選考や大学による就職の悩みです。

この不安定で、収入も不確かな昨今、そういった声が親御さんもしくは
生徒さんの方から聞こえてくるのは当然のことかもしれません。
せっかく入った大学、しかも安くもない学費を払って卒業して
就職できなかったらどうしようって。
考えるのも当たり前かもしれません。

あくまでも、僕の意見なのですが、
正直どこの科、どこの大学だとしても就職はできると思っています。
(ちなみに私は大学卒業後、会社員を6年半、3社を渡って働いていました。)

そもそも大学は何をする場所なのか?となった場合、
私は大学は研究の場だと思っています。
自分からテーマを決め、それに対して表現や作品を通じて考えを深めていく。
その途中に何度も自己と向き合うこともあると思います。
そして、社会や他人と向き合うことは避けられません。

そうした時に、社会に出たときにどうやって生きていくのか。
どうやって自分の今やっていることで、自分の好きなことで食べていくのか。
どうやって自分の技術や知識をマネタイズしていくのか、ということを考えます。

今の画風では、埋もれてしまうから違う描き方を考えるかもしれません。
自分の方法にピッタリハマる場所があるかもしれません。
消費社会から距離を置く、という考えもあるかもしれません。
美術をやめる方法だってそこにはあるかもしれません。

僕の先輩に、デザイン科を卒業し、色々あって庭師になった先輩がいます。
「え、庭師??」と思うかもしれませんが、
『芸大デザイン科卒の庭師』と聞いたらどうでしょうか?
それだけでもオリジナリティがあるのです。
(もちろんその先輩は人格も技術も素晴らしい方なので、大学のネームバリューだけでは決してないですが。)

要は、どこどこに行ったから就職できるのではなく、
大学でどのようなことをして、いかにその目標や目的に対して主観と客観視を繰り返していたら
きっと自然に自分が進むべき方向は見えてくるのではないでしょうか。
就職面接の時もそれを聞かれます。
会社も、この人は4年間何やってるのかを見てるわけですから、、、。

そう考えると、高校3年生の受験の時から
そういった考え方や見方というというクセづけは始まってるのかもしれません。
みなさんインプットの重要性についても話してましたね。
(インプットは自分を客観視するためにもとても大事なことです。)

などなど、、、
座談会でこの前まで生徒側だった4人を見ながら思ったのでした。

高1高2でも、今やってることは、受験のためだけではなく、
その先にも間違いなく続いている。
と、私は思うのです。

映像科:夏期講習会、受講受付中!!

こんにちは。映像科です。一学期の授業も残り一ヶ月を切りました。
来週からはいよいよ映像系の入試を想定した実技対策もはじまります。武蔵美映像学科の「感覚テスト」や東京造形大の「発想力」などの、絵と文章を組み合わせて表現する課題にも取り組みます。

そして夏期講習会も受講受付中です。詳しい授業内容はこちらから
7月中旬から8月下旬にかけて4つのタームの授業があります。受験する大学や学科、受験方法に応じて受講できます。

・Ⅰ期/夜間 武蔵野美大映像学科 感覚テストor東京造形大 発想力 集中特訓コース 7/20(土)~23(火)
・Ⅱ期/私立美大映像 総合型選抜対策コース 7/25(水)~30(火)
・Ⅳ期/私立美大映像 実技対策総合コース 8/8(水)~13(火)
・Ⅴ期/武蔵野美大映像学科 特訓&コンクールコース 8/15(水)~20(火)
※Ⅲ期とⅥ期は映像科の授業は開講していません(学科試験対策を頑張りましょう…!)

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そして7/6(土)にも一日だけの特別授業があります。
題して「映像科「感覚テスト」を攻略する」!

「感覚テスト」は武蔵野美大映像学科の実技試験の形式です。授業では合格者の作品を分析しつつ、特に発想の仕方についてレクチャーを行います。その後実際に一枚の作品を制作してみます。制作後は一人一人の作品にコメントをします。
映像科受験生はこの夏から本格的に感覚テストの対策を行う人も多いかと思います。
すでに感覚テストを制作したことのある人も、初めて感覚テストを制作するという人も、奮ってご参加ください!(詳しくはこちらから

彫刻科:6月も半ばを過ぎて

こんにちは、講師の新妻です。6月も半分が過ぎ、1学期もあとちょうどひと月くらいですね。漫然と課題をこなすのではなく、(そんなつもりはないのに実はそうなってしまっていたりするのがコワイところ)夏までの時間の目標をそれぞれ確認しつつ、良い作品、良い彫刻、自分の作品に対してアウトプットもインプットも貪欲にやっていきましょう!

最近の作品紹介に移ります。
木炭の調子の表現や光が明快なデッサンです。不自然なラインや形がないか、空間の設定の是非など、まだまだモチーフに寄り添っていきたい!

ひと課題ごとに自己更新していて、捉えていけることが増えてきました。この調子で理解が曖昧なことを減らしていきましょう!

モチーフに対してとてもいい感覚で向き合えていると思います。紙の中を空間に見立てて立体的に表現していく木炭の扱いなどはここから深めていけるといいですね!

紙袋とパプリカ、綿縄の三点構成です。パプリカと紙袋の底面角あたりの詰まり方から、縄が上の空間へ開けていく間の取り方の緩急がうまくいきましたね。それぞれのモチーフに対しての印象に繋がる作り込みのテンションはもっと上げていけるはず!

スタートからバリバリ進めていく勢いに、仕上げることに対する意志の強さを感じました。出来上がった時の台上の空間のバランスにも気配りしていきましょう。

課題時間後も修正して、印象に対してどんな捉え方が足りなかったのか検証しました。そういう時間ってとても大事です。次回に活かしていこう!

次から夜間部の作品です。

ハーフトーンの色味と微妙な面展開が落ち着いて観察できていますね。ヘルメットの側頭部から後頭部にかけての大きい空間設定がハマると体と頭部の関係がもっとスッキリ見えそうです。

序盤の像の組み立てが上手くいきました。線的に終えてしまいそうな形ほど面や量、空間を意識して観察してみましょう。

ジョセフの持っている大きな空間の印象が伝わって来ます。ここからよりピントが合うポイントを作りながらパキッと描写していけるとより臨場感が出そうです。

ゆったりと構えたマルスの印象や素直な観察に好感が持てます。光の状況的に立体として表現しづらい所も、形の解釈を増やして絵の中で成立させる意識も深めていきましょう。

片手をモチーフに、各々彫刻として理想的なポーズを思考しながら作っていきました。腕から指先までの一連の力強い流れが印象的な作品ですね。激しいポーズの設定の時に、ともすると人間離れした動きになってしまいがちなので、客観的な観察との擦り合わせが大事になってきます。

柔らかな肉体感を感じさせる粘土の扱いで、塑像に対する感覚の良さを感じます。ポーズも絶妙です。末端の作り込みなどは、序盤から形の設定を意識しながら進めていけると、仕上げの処理がつめやすいかなと思います。

鉛筆素描で自画像を描きました。作者の几帳面さと美意識を感じます。

艶やかな印象と視線にドキッとしますね!

基礎科生の自画像で魅力的な作品が出ました。

よく似ています。丁寧に一つずつ積み重ねながら描き上げられました!


等身大な今の自分を見つめている様子が素敵ですね。

どんどん楽しんでいってほしいです!ではまた。

オンライン教育科

こんにちは。オンライン教育科です。

◯2024始まりました。1学期6月ターム制作期間です。

2022年度オンライン教育/合格体験記   です。合格者掲載作品画像はオンライン教育科各月ターム制作時のものです。2023年度オンライン教育科合格体験記も近々up予定です。

特別講義は7月末に配信予定です。オンライン教育科では、毎月約3課題(生徒によっては5課題)を生徒に送付し、その講評を webミーティングツールを用いて行っています。 講評はマンツーマン形式で、30分程度の時間をとり、各月の終わりに行っています。それに加えて、オンライン教育受講生のみを対象とした特別講義を各学期に2回行い、受講生の受験対策及びモチベーション維持に役立てることを目指しています。


◯2024夏期講習会 申込受付中です。

◯2024オンライン教育科夏期講習会 も同時期に開催されます。

Ⅰ期 申込締切 7/25(木)

7/28(日) 10:00〜 オリエンテーション

31(水) 〜12:00締切 中間講評

8/4(日) 個別時間 オンライン講評

 

Ⅱ期 申込締切 8/1(木)

8/4(日) 10:00〜 オリエンテーション

8/7(水) 〜12:00締切 中間講評

8/11(日) 個別時間 オンライン講評

オンライン教育科夏期講習会の課題数は、デッサンと、専門課題の2課題です。講評はWebミーティングツールを利用したリアルタイム講評になります。作品のやりとりは全てオンライン上で行い、制作途中での質問などはメールで随時受け付けながら、遠隔の受講生をサポートしていきます。

※2課題の内容は、受講生個別にカリキュラム組みます。

 

 

 

オンライン教育科 申込 新美の指導を遠隔地の方にも!

オンライン教育科は、時間的・地理的な理由で各校舎に継続的に通学できない方のためのコースです。Webミーティングツールを利用したオンライン上でのリアルタイム講評、録画による動画講評、豊富な参考資料によって、遠隔地の方の芸大・美大受験をサポートします。講評は全てマンツーマンで行われ、受講生の進度に応じて、カリキュラムを組みながら進めていきます。

◯新受講生は申込後、随時Webミーティングツールでのオリエンテーションを行い、インターネット接続や、制作環境、志望校などを面談で確認し、カリキュラムを確認します。初回講評日もこちらのオリエンテーションで決定します。

*Googleアカウント=Gmailアドレス取得してお申し込みお願いいたします。

オンライン教育科では、
油絵、日本画、彫刻、デザイン、私立美大デザイン、工芸、映像、先端芸術表現、建築、デッサンの10講座を開講していきます。

高3・受験生は 10講座 【月5課題コース】と【月3課題コース】から選択になります。

高1・2生は原則【3課題コース】です。