こんにちは。学生課です。
先日5月31日に第1回美大学科模試が行われました。
私大の合格は学科の点数が非常に重要になります。
いまの自分の実力を把握して、しっかりと対策していきましょう。
第2回の申し込みも始まっています。
詳しくはこちらまで。
こんにちは。学生課です。
先日5月31日に第1回美大学科模試が行われました。
私大の合格は学科の点数が非常に重要になります。
いまの自分の実力を把握して、しっかりと対策していきましょう。
第2回の申し込みも始まっています。
詳しくはこちらまで。
こんにちは。映像科の講師の森田です。ついこの間新学期が始まったと思ったのに気がつけばもう6月。この勢いであっという間に一学期を駆け抜けてしまいそうですが、そんな中来週末13、14日は武蔵美のオープンキャンパスがありますね。映像志望の人は武蔵美を受験する人も多いと思います。行ける人はぜひ直接行って、感覚テストや小論文、デッサンの合格者作品などチェックしておきましょう。ちなみに映像科では14日に課外授業として行く予定です。
■
そんなふうにオープンキャンパスや卒業制作展など、母校でもある美大に足を運ぶ機会は頻繁にあるのですが、美大ではない一般の大学に行く機会ってそれほどない気がします。というのもつい先日、早稲田大学の「演劇博物館」というところで開催されていた展覧会を観に行ってきました。普段は建物の名前通り演劇についての展示が多いようなのですが、今は『幻燈展 -プロジェクション・メディアの考古学』という企画展が開催されています。
美術館の展示ではないこともありなかなか情報が少ないのですが、電気がない時代の「プロジェクション・メディア」つまり映像を映す装置がこれだけ一度に観られる展示は結構貴重だと思います。写真撮影はできなかったのですが「幻灯機」や「江戸写し絵」で検索してみるとイメージが伝わるかも…。それからこの「演劇博物館」の建物自体も、16世紀のイギリスの劇場を模して作られた建物で一見の価値あり。平日のみの開館で、普段は17時まで。火曜日と金曜日は19時まで開いているようです。
こんにちは学生課です。
今日は新美を紹介します。
正面玄関。
エレベーターで各アトリエとつながっています。
スロープを挟んでもう一つ入り口があります。
こちらは総合受付で、申込みなどの窓口です。
エレベーターで2階にあがると学生課と基礎科のアトリエがあります。
各美術館のチラシや割引券、招待券もあったりするので気軽に来てください。
自習室や学科の教室
5階には画材店のtoolsがあります。
画材だけでなく、お菓子にも力を入れてくれています!
新美の油絵科には大量の書籍があり
授業後は学生たちが日々研究をしています。
デザイン、工芸、日本画アトリエ
彫刻科の道具たち。
ざっくりですが紹介してみました。
これからも新美の「雰囲気」を紹介していきます!
では。
こんにちは、油画科昼間部の仲間です。
授業の参考としてデューラーのエッチング(銅版画)を使用したのですが、面白いものを発見したので紹介したいと思います。
アルブレヒト・デューラー(Albrecht Dürer)(1471年 – 1528年)はルネサンス期に活躍したドイツ人の画家です。ダヴィンチより19歳若いといえば分かりやすいでしょうか。
こちらの自画像がとても有名なのでご存知かもしれません。精巧な画面で威厳がありますが、どこかほにょんとした人間らしさも感じます。少し離れた眼球は鑑賞者を見つめているのかその奥を見ているのか、神秘的な雰囲気を醸し出しています。
こちらが授業で使用したエッチングの『アダムとイブ』です。木炭紙大に拡大して見せたのですが実際は24.92×19.21cmと、小さな作品です。拡大してもものすごい密度でした。
この作品は、旧約聖書の一節で蛇がイブを誑かし、アダムと食べてはいけないと言われている知恵の実を食べようとしている場面を描いています。アダムさんネズミのしっぽを踏んでいますね。よく見ると色々な動物を発見することができます。右上の空が見えているところにはヤギが、その右下の3つの点々は鳥が飛んでいる様子です。知恵の実のなる林にしたのかと思いきや真ん中の木は他の木の葉っぱと違いイチジクの葉に似た形になっていますね。さりげなく植えられていて私なら間違って食べてしまいそうです。
部分を拡大してみると、蛇の頭に何やらついていますね。これはなんでしょうか。針か何かを刺されていじめられているのでしょうか、実はアンテナで後ろに操作している奴がいる?いやいや、、ぶすぶすと痛そうですね。とても細かい絵で実は蛇の頭の長さが1cm程度です。見えないところでデューラーが遊んだのでしょうか。
気になって他の作家のアダムとイブを調べてみました。
こちらはハンス・バルドゥングのアダムとイブに登場する蛇です、やはりなにやら頭についています。こちらの蛇はすごい顔ですね。
こちらはどうでしょう、デューラーの別作品ですが、どうやら針ではないように見えます。頭飾り?なのでしょうか。
調べてみると実は聖書の世界の蛇はもともと足と翼と王冠を持っていたそうで、イブを誑かした罪でそれらを取り上げられ地を這う生物になってしまったそうです。針やら何かが刺さっているのではなく生えていたのですね。話は逸れてしまうのですが、ゴジラに出てくるキングギドラはよく考えると足と翼そして王冠っぽいものをもっています。罪を犯していない立派な蛇なんでしょうかね?
技術的なことの参考に探してきたのですが、面白い発見があると見ていて楽しくなってしまいます。人の心を動かすことってすごいですね。勉強も重要ですが新鮮に作品を感じていきたいものです。
こんにちは。彫刻科の小川原です。木彫に加えて石膏取り組も雌型、雄型作りを終え、仕上げに入っています。
今回は自刻像の石膏取りを行いました。首像だけで結構大変ですよね。大学に入ったら等身大の人体や、それ以上のサイズのもので型取りをすることもあるかと思います。今のうちに型取りの技法の理屈を知っておくと良いと思います。?
さて、それではこれまでの優秀作品から僕が選んだ作品を紹介します。
昼間部生の作品です。
カッパーヴィーナスの顔はもう少し美しく描きたかったのと、ミケランジェロの台座の形の狂いが気になるところですが、全体に自然な空間が表現できていてよいです。色幅豊かな印象が魅力的です。
続いてチャボの塑造です。自然な動きと形の魅力が出せていると思います。動物は動くモチーフなので、ただその場その場で見て直す。ではなくて、チャボそのもののイメージを情報としてしっかり頭に入れて、それを再現するように土に置き換えるのが重要です。
夜間部生の作品。
非常に立体的に描けていてよいです。モチーフの隅々までしっかり観察し、粘り強く画面に表現していこうという意識の高さに好感が持てます。クロッキー力を磨いて上達の速度を加速させていきましょう。
現役生も浪人生に引けをとらない作品を打ち出してきていますね。まだ制作時間が長いとはいえ、着実に実力をつけてきています。夜間部生にはどんどん昼間部生を脅かす作品を出していってもらいたいです。逆に昼間部生には流石うまいなぁと目標とされるような作品や、制作に対する姿勢を見せてもらえたらうれしいです。
話は変わって基礎のデッサンの参考ということで生徒に混じってデッサンのデモンストレーションを行う機会がありました。今回はメディチを描きました。基礎のデッサンなので彫刻っぽい(笑)デッサンにならないようあくまでベーシックな進め方になるよう心掛けました。とにかく印象と調子をしっかりと追っていく。これに徹しています。
アタリからしっかり印象を拾っていくことが大切です。構図、比率、動き、構造、これらも同時に確認しながら進めます。
光源を設定し、調子を乗せていきます。とにかく調子の流れが外れてしまわないように隣同士で、もちろん全体でも自然に色の変化をつなげていきます。この段階で顔がしっかり似せられると良いです。
ガーゼを使って空間や質感に変化を作っていきます。基本的に奥行き面や下面はおさえて鈍い色にしています。ただ全体では完成のイメージを見越して感覚的にもう少し複雑な捉え方をしています。
ここまでで作り上げてきたベースを活かして更に具体的に形を引き出していきます。最終段階で少し炭をおさえながら(落としながら)進めていくことを見越して、日なたの部分以外はやや濃い目の炭をのせています。但しそれでも調子の流れは自然でないといけません。
最終段階でも常に全体の調子の自然さと、形の変化(フォルム感)に気をつけながらギリギリまで色幅を増やしながら探っていきます。キワや回り込みは擦筆でしっかり決めて行ってぼんやりした感じにならないように気をつけます。
今回も指導しながらだったので3時間も描いてないくらいですが、この描き方だと進める流れさえ外さなければどんどん決まって行くため、3時間が6時間になってもそんなに印象は変わらないかもしれません(やることがなくなってしまう)。とにかく出だしから慎重に「外さないこと」「画面全体をコントロールすること」「常に一手前の作業を活かすこと」を考えて行うので、クロッキー力さえ身につければ失敗は限りなく少ない進め方と言えるのかもしれません。逆に勢いや感情、(情熱的な作業)に任せて進める部分がないので面白いデッサンにはなりにくいですね。
みなさんも自分でデッサンの進め方を振り返ってみて、どこに問題点があるのか客観的に見直して見ると良いです。弱点を補強すると上達も早いですよ。
さて、次回は氷室先生のアップです。お楽しみに!