日本画:台のはなし

こんにちは、日本画の佐々木です。
絵の中に空間を作る上で、地味だけれど
いちばん大切な「台」についてです。


こんな経験、ないでしょうか?(私だけ?)
実際に一度の講評で全部言われた訳ではないですが
台まわりへのコメントでよく言われる内容ですよね。

見てそのまま描いたのに、なにがだめなの?
先生はモチーフ見てないのになんで分かるの?
などなど、初心者の私には大混乱でした。

一つ一つはそんなに難しい要素ではないですが、
台だけではなく物を捉える上で必要な要素が
ぎゅーっと詰まっているんです。

描けているように見える人でも、
なんとなくでやってしまっていることが多い台。
何回かに分けて、一つ一つの要素を解説していきたいと思います!

映像科:夏期講習会真っ只中!

こんにちは、映像科です。
4タームに分かれている映像科の夏期講習のうち、7月末で2タームが終了。ちょうど折り返しです。
先週は「総合型・学校推薦型選抜対策」のコースでした。武蔵美映像学科のクリエイション資質重視方式をはじめとして、作品を収録したポートフォリオを提出する入試の対策や、プレゼンテーションやディスカッションが必要となる入試の対策を行いました。


 
いくつかのワークショップを経て作品を制作し、新宿校1Fのギャラリーに上映・展示するという内容です。最終日の7/31の午後には公開で講評会を行いました。
ちなみに今回制作の手がかりとして貰ったキーワードは「ひとりで」。「一人で/独りで」という意味の他に「ひとりで(に)=自然と」という解釈もできます。テーマを提示した意図として、映像が一人でも制作できる現代に様々な条件の中でどんな表現をすべきだろうか?という問いがあり得ると考えました。さらに現在の社会の状況は、集まって他者と一緒に何かをすることが難しくもあります。そんな状況でどんな作品が生まれるだろうか?という考えもありました。いずれにせよテーマは発想の手がかり(の一つ)に過ぎないので、そこから自分の興味や関心に引き寄せて、制作を楽しんで貰えたら良いなと考えていました。


 
講評会には、昨年クリエイション資質重視方式で合格した先輩にも参加していただきました。講評会後は入試についてのQ&Aコーナーも。
一週間という短い期間ではありましたが、じっくり思考して、また他の受講生や講師と対話をしながら、意欲的に制作を進めている印象がありました。この講習が受講した皆さんの今後の糧となることを願っています!

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さて、来週からは映像科の夏期講習も後半戦。
■Ⅴ期/私立美大映像 一般入試特訓コース 8/9(月)~14(土)
・・・「感覚テスト」「小論文」「鉛筆デッサン」「発想力」の対策をします。
■Ⅵ期/武蔵野美大映像学科 特訓&コンクールコース 8/16(月)~21(土)
・・・武蔵美映像学科の実技に特化した内容。最後の2日間にコンクール(実技模試)も行います。

暑い日が続きますが体調第一で対策を進めていきましょう!
映像科の授業がない期間は学科(国語・英語)の対策も忘れずに…!

先端芸術表現コースの夏期講習始まっています

こんにちは。新宿校先端芸術表現コースです。

先端の夏期講習は3期まで終わり、1次対策から制作まで、集中して対策を行っています。

1次試験に関しては、小論文は、毎年先端の問題で求められる要約や内容理解などについての基本的な事項を確認しながら、経験を記述すること、経験から思考することについて、毎回異なる課題文を読みながら進めています。課題文は、アーティストの書いたテキストから、思想・哲学に関するもの、生物学や建築など多岐にわたるテキストを読みながら、受講生の関心や興味がどのようなところにあるのかも探っていきます。

素描に関しては、昨年度は大きく傾向が変わったように見えますが、素描の基礎的な技術に加えて、問題文をどのように解釈して、一つの狙いを持って素描を完成させていくのかという根本的な部分については変わっていません。そのために、まずは基本的な素描の技術を向上させていきながら、モチーフをしっかり観察して自分なりの視点をモチーフに向けることで、モチーフの魅力や面白さを発見し、それを描いていくことで、狙いを持った素描を作っていくことを行っています。

制作では、古道具を用いたワークショップや、新しい遊びを作るワークショップなどを行いながら、自分の制作や活動を異なる視点で見つめ直すきっかけにしてもらいました。3期最終日の講評会では、自分の問題や興味がどのようなところにあるのかをしっかりと確認していくような制作や試みが見られて非常に有意義なものになりました。

さて、来週からは夏期講習5期、再来週には6期が始まります。

夏期講習5期 9:30-16:30

8/9(月) 初日ガイダンス・一次対策(素描・小論文)
10(火) 一次対策(素描・小論文)
11(水) 一次対策(素描・小論文)
12(木) 総合実技
13(金) 制作日・制作面談
14(土) 講評会

夏期講習6期 9:30-18:30

8/16(月) 初回ガイダンス・一次対策(素描・小論文)
17(火) 一次対策(素描・小論文)
18(水) 一次対策(素描・小論文)・制作面談
19(木) 講評会
20(金) コンクール 一次試験
21(土) コンクール 総合実技・面接

いずれのコースも、これから先端の対策を始められる方にも対応しています。もし受講を考えられている方がいらっしゃいましたら、遠慮なくご相談ください。お申し込みは下記リンクから。またこれまでに制作したものがある方、見せたいものがある方は、記録写真などを初日にぜひ持参してきてください。
https://www.art-shinbi.com/season/summer/subject/sentan/index.html

また、遠隔にお住まいの方には、オンライン夏期講習5期が受講可能です。
https://www.art-shinbi.com/season/summer/subject/online/sentan/index.html
こちらの申し込みは、5日(木)までになっていますので受講を考えている方はお早めに。

また、現在2学期からの入塾をされる方には、特待生も募集しています。今年度受験される、高卒生の方は、ぜひ申し込んでみてください。
https://www.art-shinbi.com/news/08b20595539d4aadaacbef8182b91f82/

それでは、先端芸術表現科でした。

彫刻科 夏期講習の秀作紹介

こんにちは!彫刻科の小川原です。夏期講習は少し時間を長めに設定してスタートしています。この時期受験に時間を合わせていくのはまだ早いですね。時間をかけてでも少しでも良い作品を目指し、自分の限界を突破していきましょう!

それでは直近の秀作を紹介します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マルスのドローイングです。表面的な完成度を目指すのではなく、マルスの持つ量感の迫力を捉えようとしています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アムールのドローイングです。背景も感覚的に色を乗せて「作品」として意識して描き上げました。短時間で直感的に手を動かしていった痕跡が魅力的です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

モデルさんの印象が魅力的に表現できています。肌の色味や質感がとても自然です。単純に絵画として魅力的な作品です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

丁寧な描写の積み重ねによって複雑で魅力的な表現ができています。「人がそこにいる」感じがよく出せています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やり切っている魅力がとても良いです。特に顔の描写には気合いを感じます。やり切ればやり切ろうとするほど自然さを保つのが難しいのですが、この作品はしっかりバランスが取れています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何よりモデルさんによく似ています。印象を正確に捉え、彫刻的な魅力に落とし込んで作品化できているところが素晴らしいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

緊張感のある形が捉えられました。自然なモデルさんの存在感が表現できたと思います。髪の毛のボリュームのへの反応がよかったです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

現役生ながら完成度が素晴らしいですね。自然な顔の表現や、髪の毛の処理などがとても巧みです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

強く見上げた視点の魅力がよく表現できています。描写もやり切っていて素晴らしい!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

光(と影)の表現が素晴らしいと思いました。描写の魅力と相まって気持ちの良い空間が表現できています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

現役生でこれだけ描けたら素晴らしいです。最終的な着地は言うことなしの出来です。出だしはまだまだ形が狂うので、クロッキー力の向上は必須です!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自然にモチーフの印象や空間が表現できました。画面の中におかしいところがないだけで十分魅力的な作品になっていきます。そうした部分への警戒を怠らないようにしましょう。

 

どうでしょうか。1学期と比べると段々と作品のクオリティが上がってきましたね!まだまだ自分では気付いていない狂いが出ることが多いです。僕らが見てもどこがおかしいのかすぐにはわからないくらいの精度を目指して特訓して下さい!夏期講習も中盤戦へ!頑張りましょう!

 

 

 

 

オンライン教育科 夏期講習会 Ⅴ期 申込〆切迫る

こんにちは。オンライン教育科です。

オンライン教育科1学期は今週の7月ターム講評で終了となります。

2学期は、9月タームから始まります。

オンライン教育科夏期講習会Ⅲ期、オリエンテーションから中間講評までスムーズに進行しています。8/1は個別講評となります。

 

オンライン教育科夏期講習会Ⅴ期申込〆切は、8/5(木)です。

Ⅳ期  8/1(日)オリエン  8/4(水)中間講評  8/8(日)個別講評

Ⅴ期  8/8(日)オリエン  8/11(水)中間講評  8/15(日)個別講評

 

ご参加お待ちしています。

 

新美の指導を遠隔地の方にも!

オンライン教育科は、時間的・地理的な理由で各校舎に継続的に通学できない方のためのコースです。Webミーティングツールを利用したオンライン上でのリアルタイム講評、画像添削による中間講評、豊富な参考資料によって、遠隔地の方の芸大・美大受験をサポートします。講評はマンツーマンで行われます。

 

課題内容 デッサン、専門課題の2課題

オンライン教育科夏期講習会の課題数は、デッサンと、専門課題の2課題です。講評はWebミーティングツールを利用したリアルタイム講評になります。作品のやりとりは全てオンライン上で行い、制作途中での質問などはメールなどで随時受け付けながら、遠隔の受講生をサポートしていきます。
※2課題の内容は、受講生個別にカリキュラム組みます。

 

※Google アカウントの取得の上、申込フォームに 志望校、デッサン、専門課題の経験などご記入いただけるとスムーズな受講の流れとなります。

 

※連続して受講の方は、講評時に次週期の課題を送信するため、オリエンテーションは、初めの期の1度となります。

 

オンライン教育科の流れの詳細は、こちらになります。