カテゴリー別アーカイブ: ena美術

二学期に突入!彫刻科

こんにちは。彫刻科の佐宗です。

今回は夏期講習終盤から二学期に突入した今の、夏の終わりと早秋の秀作を紹介します。気温も作品もまだまだ暑く、熱く制作しています!

夏期講習は特に現役生の伸びが素晴らしかったです。初の受験に向けて、スポンジのように吸収していく姿がとても頼もしく、これからにも期待です!

こちらは夏期講習最後のコンクールでの秀作です。

かっこいい描写も、バシッと合わせた形に乗らなければ意味がありません。

こちらは自画像の秀作です。今年度は鉛筆デッサンを強化してきました。芸大受験では素描の課題は無くなりましたが、ものを観察し描き起こすというのはとても大切な訓練になります。鉛筆は木炭と比べて描いた痕跡が残りやすく、積み重ねが見えてきやすいので自分としても上手くなった実感が得られやすいと思います。みんなかなり鉛筆の使い方にも慣れて、良い作品がたくさん出るようになりました。


とても印象が良い2枚です。ブルータスはここから描写が進んでいけばかなりカッコ良くなりそうです!

二学期に突入して初のデッサンは円盤投げの背面です。筋肉隆々でラインが多い正面から見るよりも筋肉の柔らかいつながりや大きな形が見えやすい背面、かっこいい!
空間を含めて良く描けています。

熱く、暑すぎた夏が終わり(まだまだ暑い。。)少しずつ秋に向かっていきます。ぐんぐん伸びた夏の力を、しっかりと身につける秋にしていきましょう!

オンライン教育科

こんにちは。オンライン教育科です。

2学期始まりました。9月ターム制作期間です。

2022年度オンライン教育/合格体験記   です。合格者掲載作品画像はオンライン教育科各月ターム制作時のものです。2023年度オンライン教育科合格体験記も近々up予定です。

特別講義は9月末に配信予定です。オンライン教育科では、毎月約3課題(生徒によっては5課題)を生徒に送付し、その講評を webミーティングツールを用いて行っています。 講評はマンツーマン形式で、30分程度の時間をとり、各月の終わりに行っています。それに加えて、オンライン教育受講生のみを対象とした特別講義を各学期に2回行い、受講生の受験対策及びモチベーション維持に役立てることを目指しています。

 

 

オンライン教育科 申込 新美の指導を遠隔地の方にも!

オンライン教育科は、時間的・地理的な理由で各校舎に継続的に通学できない方のためのコースです。Webミーティングツールを利用したオンライン上でのリアルタイム講評、録画による動画講評、豊富な参考資料によって、遠隔地の方の芸大・美大受験をサポートします。講評は全てマンツーマンで行われ、受講生の進度に応じて、カリキュラムを組みながら進めていきます。

◯新受講生は申込後、随時Webミーティングツールでのオリエンテーションを行い、インターネット接続や、制作環境、志望校などを面談で確認し、カリキュラムを確認します。初回講評日もこちらのオリエンテーションで決定します。

*Googleアカウント=Gmailアドレス取得してお申し込みお願いいたします。

オンライン教育科では、
油絵、日本画、彫刻、デザイン、私立美大デザイン、工芸、映像、先端芸術表現、建築、デッサンの10講座を開講していきます。

高3・受験生は 10講座 【月5課題コース】と【月3課題コース】から選択になります。

高1・2生は原則【3課題コース】です。

夏が終わり二学期へ 秋葉原校

秋葉原校です。

夏期講習が終わり9月5日から二学期がスタートします。怒涛の勢いで過ぎていった夏でしたが、その間に整理できなかったアトリエを講習会最終日に綺麗にし、二学期に向けて準備万端です!二学期からはまた通常の時間帯に戻るのでそれぞれ来る曜日や時間を間違えないようにしましょう!

二学期になると推薦入試や総合型入試などが始まります。9月から女子美、造形大、東京工芸などの出願が始まり10月、11月にかけて入試が続いていきます。秋葉原校の生徒も半数くらいは推薦総合型で受験を考えているので二学期はかなり大事な時期と言えます。同時に公開コンクールといったイベントもあるので、一般入試の生徒もしっかり準備をして臨んでほしいです。

二学期のスタートは早速新宿校、大宮校、秋葉原校の合同模試を開催します。一学期末も行いましたが、夏期講習を経てそれぞれの実力がどのくらい変化したのか実感する良い機会です。もちろんそれぞれの生徒が必死に夏を過ごしてきているはずなので中には頑張ってきたのに以前より順位や点数が下がってしまう場合もあるかもしれません。良くも悪くもその結果を踏まえて二学期の課題に取り組んでいきましょう!

映像科:夏期講習会終了!!!

こんにちは。映像科です。
今日27日は夏期講習会の最終日。長かった夏の講習もついに終わります。
皆さん、お疲れさまでした!(と言っても映像科の講習は先週20日に一足先に終わっていました…)

映像科の講習の最後の二日間は、武蔵美映像学科型コンクール。
4つのタームの集大成として充実した作品が並びました。またあらためて武蔵美の評価基準を過去の倍率データなどを交えて確認しました。

夏期講習を通じてレベルアップを感じるとともに、次なる課題が見つかった人もいると思います。
受験の実技はテストであると同時に「作品」です。作品は鑑賞する人とのコミュニケーションでもあることを意識しながら、より魅力的な場面を発見する力を身につけていきましょう!

お疲れさまでした!!

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オンライン教育科(映像コースも開設)

《基礎科》オリジナリティを探しています

毎回この話ばかりを持ち出してしまって申し訳ないのですが、、、

つい先日(?)閉会したパリオリンピックのブレイキンという種目で
今回の日本選手団の騎手も務めた男子代表のBboy shigekix (半井 重幸)さん。
有名な大会でも優勝してたりして、メディアでは”ほぼ金”などと言われていました。
(ほぼ金って何だよって感じだし、こういう持ち上げ方ほんと良くないと個人的には思いますが、、、)

しかし試合結果は4位、メダルにも届かないという結果でした。
内容自体はいつものshigekixのムーブ、むしろいつもよりキレッキレの難易度の高い技を
ほぼミスなく連発し、相手を圧倒していました。
それに対して、「なぜあれでメダルを取れないのか?」「なぜ相手よりすごい技をやったのに、
負けるのか?」というネットの声が上がっていました。

ブレイクダンスというのは一般的なイメージとして、ヘッドスピンやウインドミルという
大技(パワームーブ)をメインとしたダンスのように見えるのですが、
実はそれだけではなく、立った状態としゃがんだ状態の(トップロックやフットワーク)ダンスを含めた全体の構成や表現力、
オリジナリティの部分がかなり大事になってきます。

難易度の高い技というのは、体力がありマッチョな人だけが行えたり向き不向きがあったりします。
それだけが良しとされてしまうと、体操と変わらなくなってしまいます。
大技ができない人にとっても、オリジナリティで戦うことができるのがブレイクダンスなのです。
根元には、ダンスというのは正解がなく、無限の表現方法があるということなんじゃないかなと思います。

得点に繋がる答えが一つではなく、さまざまな戦い方があり、逆に言えば自分の戦い方を
自分で見つけなくてはいけない。

女子代表で金メダルを取ったBgirl AMIさんが取材で試合前にこのように語っていました。
「ブレイキンは自分にとっては表現。つまりアート。それが五輪種目になって勝負ごとになるとブレイキンの良さが潰されるのではと当初危惧した」

女子のブレイキンは、体力的にパワームーブを連発するのが難しいため
(とはいえこの10年で男子顔負けのレベルに来ていますが、、、)
そのオリジナリティの部分がより際立ちます。
試合を見ていても、ダンスを楽しんでる!という感じがして、
とても楽しいです。どの選手のムーブも個性があって、ほんとに素敵です。

今回のshigekix選手のムーブというのは、技のレベルとしては素晴らしい、
しかし、相手がもっとオリジナリティがあって、そのBboyらしさが出たムーブだった、
というのが結果なんじゃないかなと思います。

このオリンピックの結果を含めて、
あぁ、まさに美術にも繋がるところがあるなあ、
(全然小さい世界の話にはなってしまいますが)芸大の油画の試験でも
同じようなことが言えるのではないかな、と思ったりもしました。

技術としてわかりやすく言えば、見たまま写真そっくりに描くことだけが高得点ではない。
(写実も突き詰めていくとさまざまな表現方法があります、素晴らしい絵がたくさんあります。)

その人の視点や考えから生まれたその人らしさを突き詰めていった先のオリジナル。
当然、それには高いレベルの基礎力は必要で、その上で、その人らしさが求められてくる。
きっと自分と向き合う時間も、いろんなインプットもたくさん必要になってきます。

自分らしい表現、自分らしさというものにオリンピック選手になっても悩み続ける。

Shigekix選手はオリンピック前からオリジナリティに関して指摘されていたらしいです。
でも、スタイルとして技巧的な部分を誰よりも研いでいくことに自分らしさ、
を現時点で見出そうとしたんじゃないかなと思います。

美術という表現の世界の入り口あたりに基礎科はあるわけですが、
夏期講習真っ只中の基礎科でも、すでにそういった悩みは生まれてきます。
基礎力をつけながらも、自分らしさって何だろうか?
自分がやりたいこと、自分がやりたい表現って何だろうか?と
悩んでる時点で、もうアートの世界にズッポリと足を踏み入れているんだと思います。

そしてその悩みというのは、きっとこの先一生付き合っていくものになるのだと思います。

当然答えは出ないですが、現時点でのヒントになるようなものや、
ヒントの見つけ方などを見つける手助けというものを、
自分達の経験を通して、生徒さんに提案していくというのが、
私たちにできることなんじゃないかな、と思っています。

当然私たちも、いまだに毎日悩んでいるわけなので、、、。

そんな夏期講習も、明日からついに最終タームに突入です。
残り1タームもいっぱい悩んで、いっぱいもがいて欲しいなと思っています。