カテゴリー別アーカイブ: 新美

オンライン教育科

こんにちは。オンライン教育科です。

2025 1学期 5月ターム制作期間です。

2024年度オンライン教育/合格体験記   更新されました。

特別講義は5月末に配信予定です。オンライン教育科では、毎月約3課題(生徒によっては5課題)を生徒に送付し、その講評を webミーティングツールを用いて行っています。 講評はマンツーマン形式で、30分程度の時間をとり、各月の終わりに行っています。それに加えて、オンライン教育受講生のみを対象とした特別講義を各学期に2回行い、受講生の受験対策及びモチベーション維持に役立てることを目指しています。

◯2025-26オンライン教育科 申込 新美の指導を遠隔地の方にも!

各月から入学可能です。

オンライン教育科は、時間的・地理的な理由で各校舎に継続的に通学できない方のためのコースです。Webミーティングツールを利用したオンライン上でのリアルタイム講評、録画による動画講評、豊富な参考資料によって、遠隔地の方の芸大・美大受験をサポートします。講評は全てマンツーマンで行われ、受講生の進度に応じて、カリキュラムを組みながら進めていきます。

オンライン教育科では、油絵、日本画、彫刻、デザイン、私立美大デザイン、工芸、映像、先端芸術表現、建築、デッサンの10講座を開講していきます。

 

高3・受験生は 10講座 【月5課題コース】と【月3課題コース】から選択になります。(2学期12月タームで終了となります。年明けからは、入試直前講座をお勧めしています。)

高1・2生は原則【3課題コース】です。(3学期も受講できます。)

◯新受講生は申込後、随時Webミーティングツールでのオリエンテーションを行い、インターネット接続や、制作環境、志望校などを面談で確認し、カリキュラムを確認します。初回講評日もこちらのオリエンテーションで決定します。

*Googleアカウント=Gmailアドレス取得してお申し込みお願いいたします。

《基礎科》あのイベントが帰ってきた!!!(日付修正版)

こちらの記事は公開後イベントの日付が修正となりました。(2025.05.15)

今日は早速本題から入ります。
前置きはナシです。

毎年基礎科は6月にイベントを行なっています。
去年は現役での芸大合格者を呼んで行なった
『現役合格者座談会』でした。

さて今年は、、、、

2022年に行われてた後、基礎科内で講評ノートを取る人が倍増した
『(帰ってきた!)講評ノート座談会』
を開催します。

 

////  座談会概要  ////

授業で作品を作ると必ず講評があるわけですが、その際に先生から言われたこと、
他の人が言われていたこと、自分が気づいたことなど、そのままにしていませんか、、、?
半分は覚えていても、半分は忘れてしまったり、それが人間だもの。
ですが、合格した人たちは自分なりの方法でメモをとっていたり、
自分なりに考えをまとめる方法を取っているようです。
今年も現役合格者を多めの座談会、どんな講評ノートの作り方をしているのか、
みんなの頭の中をのぞいてみましょう。
後半には大学生活や当時のことだったり質問ができる時間も設けていますので、
ぜひ日頃の質問を聞いてみましょう!

ということでございます。

開催日時は
6月15日(日曜)
6月22日(日曜)
10:30~15:30
校内外問わず誰でも参加無料です。(美大受験者のみ)

事前申込制となっておりますが
現在応募フォームを作成中につき、
参加応募に関しては、Xまたはena美術のサイトをご確認ください。

講評ノートの存在を知らなかった人、
取ってるけどスマホのメモじゃダメなの?と思ってる人
取ってるけどもっと上手く活用したい人、
そんなあなたに!!
ぜひ聴きにきていただけると嬉しいです。
お待ちしております。

映像科:作品鑑賞&映像実習

こんにちは、映像科です。
連休期間も終わって、いよいよ本格的に2025年度が始まった感があります。
あらためてお伝えしておくと、映像科の授業は新宿校舎で毎週木・金・日の週3日間です。
木金は夜間で日曜は昼間となっており、現役生も既卒生も通いやすい設定です!(←ココ重要)

先週は映画作品の鑑賞を踏まえて、グループに分かれて短編映像を作る実習授業でした。
グループでのミーティングまでを行い、実技対策の2週間を経て、月末には撮影と編集そして上映会を予定しています。


(映画作品からカメラワークや編集について考えて貰いました)


(グループワークの様子、みんな真剣かつ楽しみながらアイディアを出し合っていました)

5月後半は以下のようなスケジュールです。

・5/15(木)鉛筆デッサン対策課題②:制作
・5/16(金)感覚テスト対策課題②:制作
・5/18(日)感覚テスト対策課題②:制作/鉛筆デッサン・感覚テスト 講評

・5/22(木)小論文対策課題③:制作
・5/23(金)感覚テスト対策課題③:制作
・5/25(日)感覚テスト対策課題③:制作/小論文・感覚テスト 講評

・5/29(木)鉛筆デッサン対策課題③:制作・講評
・5/30(金)映像制作実習③:制作
・5/31(土)土曜講座:映像メディア系 総合型選抜を攻略する!②
・6/1(日)映像制作実習③:制作~上映・講評(予定)

1日から受講できる土曜講座も開講しています。
「総合型選抜を攻略する!」①4/26(土)・②5/31(土)・③6/28(土)
→時間は①〜③いずれも15:30〜18:30(3時間)
「感覚テストを攻略する!」①5/10(土)・②6/14(土)・③7/5(土)
→時間は①〜③いずれも13:30〜19:30(6時間)

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映像メディア系の実技対策を検討している方、まずは見学からお気軽に!
6月からの入学や無料の体験入学も随時募集しています。

↓↓SNS(映像科公式)もよろしくお願いします!
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映像科の授業
オンライン教育科(映像コースを開設)

映像科:4月の授業の様子

こんにちは、映像科です。新年度が始まって早くも3週間が経ちました。

最初の週のオリエンテーションと映像実習を経て(前回のブログ参照)、先週は映像科の実技課題の代表とも言える武蔵美映像学科の感覚テスト対策を、そして今週は鉛筆デッサンと小論文の課題を制作しました。
映像科は出題の傾向も対策の仕方も他の専攻とは違うので、どんな試験問題なのかを知ることが出発地点となります。

そして一通り理解したら制作してみます。授業では過去の合格者作品を見てもらった上で、時間をかけて一枚の作品を完成させました。春期講習または4月から受講している映像科の人たちにとって、まだまだ慣れない形式かと思いますが、皆それぞれ工夫しながら制作している姿が印象的でした。


(感覚テストの合格者作品を分析中)


(鉛筆デッサンの導入は陰影の観察から)


(鉛筆デッサンの講評、初回としてはかなり良い取り組みでした!)


(「土曜講座」では総合型選抜対策)

さて連休明け5月の授業スケジュールは以下のような流れです。
毎週木金日の3日間で2課題程度を制作します。
なお5月は映像制作実習も行い、映像メディアへの理解を深めながら入試の実技対策課題に取り組んでいきます!

・5/8(木)小論文対策課題②:制作・講評
・5/9(金)映像制作実習②:参考作品上映
・5/10(土)土曜講座:感覚テストを攻略する!!①
・5/11(日)映像制作実習②:制作

・5/15(木)鉛筆デッサン対策課題②:制作
・5/16(金)感覚テスト対策課題②:制作
・5/18(日)感覚テスト対策課題②:制作/鉛筆デッサン・感覚テスト 講評

・5/22(木)小論文対策課題③:制作
・5/23(金)感覚テスト対策課題③:制作
・5/25(日)感覚テスト対策課題③:制作/小論文・感覚テスト 講評

・5/29(木)鉛筆デッサン対策課題③:制作・講評
・5/30(金)映像制作実習③:制作
・5/31(土)土曜講座:総合型選抜を攻略する!!②
・6/1(日)映像制作実習③:制作〜上映・講評(予定)

引き続き、映像科木金日コースでは5月入学生を募集中!
また無料体験入学も随時受け付けています!

そして1日から授業できる土曜講座も!!
・「映像メディア系 総合型選抜を攻略する!!」4/26(土)5/31(土)6/28(土)15:30〜18:30
・「武蔵野美大 感覚テストを攻略する!!」5/10(土)6/14(土)7/5(土)13:30〜19:30

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<国立校ブログ>クロッキーの目的、コツ、センス 完全情報ゲームと不完全情報ゲーム

 

こんにちは
ena美術(旧新美)国立校の山内です。
今回のテーマは“クロッキー“です。

 

このブログを読んでいるひとは、おもに受験生のみなさんでしょうか。
受験生のみなさんは『あのねぇ、デッサンは1日2日で、上手くならないの!うまくなりたければ、毎日こつこつクロッキーしなさい!』と言われたことあるんじゃないですか?

 

 

デッサンのうまさは描いた枚数に比例する…継続は力なり…千里の道も一歩から…とかなんとか。
まあ、それもそうなんですけど、やみくもにやっては意味が薄い。
例えば、腕立て伏せは上腕三頭筋や大胸筋を鍛えるトレーニングで、スクワットは大腿四頭筋やハムストリングスを鍛えるトレーニング。

じゃあクロッキーは?
クロッキーをしていたら、デッサン力の全てが鍛えられるわけではありません。なにを鍛えるトレーニングなのかを理解してクロッキーしたほうが効果的でしょう。

クロッキーはなんのトレーニングか...それは↓↓

①形をはやく正確にとるためのトレーニング
②少ない手数に複数の意味をもたせるためのトレーニング

上記を説明するためにオススメのクロッキー方法を紹介します。

 

オススメのクロッキー方法はズバリ『消せない画材で、下書きも修正もしない一発描き』です。
モチーフの輪郭線を一本の線で強弱をつけて描きましょう。輪郭の複雑性や光を意識するためです。
影を描く必要はありません。
画像はGペンで手をクロッキーしたもので、所要時間は5分程度です。

 

 

それでは①『形をはやく正確にとるためのトレーニング』の説明です。

クロッキーはデッサンと違います。デッサンは練り消しで何度も修正しますが、クロッキーは一発描きをオススメします。つまり、一度で形を取る練習です。

クロッキーは作品作りというより、習作なんで、練習効率に特化したほうがよろしいでしょう。
こんな話を聞いたことありますか?アナログ作画とデジタル作画の違いで、アナログのほうが絵が上達しやすいという説があります。デジタルはアンドゥ(やり直し)前提で、すぐやり直せるから緊張感がない。ある程度、緊張感と責任感をもって一筆入魂したほうが、絵の上達がはやいんじゃぁ!という説です。

また、アンドゥは絵描きにとってはチート行為に等しいくらい最強のコマンドなので、絵のクオリティーを上げるのに大活躍ですが、自力で形合わせするという筋力はつきにくくなるのかもしれません。

ともかく、形をスピーディーかつ正確に合わせる筋力を鍛えるには、下書きなし修正なしの一発描きで形を合わせることが効率的な練習方法です。

コツとしては、常に少し先のことも考えて描く。表側と裏側、左側と右側、光面と影面など対称性を意識しながら描く。部分的に描きながらも、全体の見え方を意識しながら描く。自分のクセ(得意不得意など)を理解して描く。片目で見る(これは人によるかも)…etc…。

 

 

次に②『少ない手数に複数の意味をもたせるためのトレーニング』の解説です。

消せない画材で、下書きも修正もしない一発描きをするということはもの凄く難しく感じるかもしれませんが、慣れてくればある程度できます。

難しいのは、線に意味を持たせることです。
単純に形を合わせるのは習得しやすい技術です。
そこにセンスを上乗せするのが難しい。

センスという言葉が嫌いな人も多いでしょうが、理論だけで描かれた絵はつまらないのでしょーがないです。絵にセンスは必要です。

今回のセンスとは、線に強弱や濃淡をつけることによって、モチーフの質量、質感、リズム感、生命感(無機質感)、硬さ(柔らかさ)、緊張(弛緩)、などなど複数の意味を持たせることです。これが難しい。

センスと言っても、後天的に鍛えることが出来るタイプのセンスなので、意識してトレーニングしましょう。

 

 

 

 

最後に、習作じゃないクロッキーについて。

いままで解説したのは美大受験のために修行と割り切って描くクロッキーです。(修行といっても、楽しんで描いて欲しいケド)

僕の場合、大学に合格したあとも、たまにクロッキーしてました。
デッサン力向上を目的としたクロッキーではなくクロッキーの画法でいい作品を描きたいという健全な(?)モチベーションでした。

そのときの作品がこちらです。

 

 

これらの作品は左手で描いてます(僕の利き腕は右です)。
なぜそんなことをしたかプレゼンさせてください。

 

みなさんは『完全情報ゲーム』『不完全情報ゲーム』を知ってますか?

完全情報ゲームとは囲碁や将棋などの盤面が全て開示されているゲームで、不完全情報ゲームとは大富豪やポーカーみたいに情報が全ては開示されていない(相手の手札が見えない)ゲームのことです。

完全情報ゲームのほうが運の要素が弱く、自分より強い実力者に勝ちにくいです。
不完全情報ゲームは運や偶然の要素が強く、下剋上が起きやすいです。

察しの良いひとは、僕がなにを言いたいのかもう理解されたかもしれません。
僕にとって、利き手の右手で描くのは完全情報ゲームで、左手で描くのは不完全情報ゲーム…ということです!

右手で描けば、普通に描けるけど、ただ対象物をそのまま観て描くだけなので、純粋なクロッキー力が見えてしまう。シンプルな絵の上手さ、実力の階梯は無限です。上には上が無限にいる。自分より形合わせが上手くて早い人に勝てない。完全情報ゲームです。

左手で描くことは、予想外のブレやリズムが生まれるので、運の要素が強い。右手で描くよりも手元に集中しなければならないので、観察が疎かになる。観察が疎かになるのは普通デメリットですが、観察力を鍛えたくてこの作品を描いてるわけではない。観察が減ったぶんを自分のイマジネーションで補完している。ここに対象を愚直にトレースする写真のような絵との違いが発生します。偶然の力を借りて、自分の本来の実力以上にいい絵が描ける可能性がある。不完全情報ゲームっぽいでしょう。

 

 

長くなりましたが、クロッキーにおける最も大事なことは、楽しんで継続的に描くことだと思います。
難しいことをつらつら語りましたが、単純すぎることはすぐ飽きてしまうでしょう。
クロッキーは単純じゃなく色々考えて難しがって、その難しさを楽しむとよろしいんじゃないですかね?

おしまい