油絵科の箱岩です。
台風一過で暑くなるどころか、かえって寒くなっていますね。関東は11月並みの寒さだそうです。受験生の皆さん、風邪などひかぬ様に着るものには注意してくださいね。
さて、今日は我が家の全力思春期少女の悩みについて、少しお話ししたいと思います。
私は「才能」という言葉に対して、もの凄くアレルギーがあります。
どういう事かと申しますと、
「この子は才能が無い。」などと子供を計る先生がいます。
それは、その子に合う指導をするスキルが貴方に無いだけでは?と思います。
「好きなだけでは努力しても無駄です。」という先生がいらっしゃいます。
時間がかかっても、成果が出るまで努力したらどうなんでしょう?
「能力的に絶対無理です、趣味にとどめておいたらいかがでしょう?」なんて無難な事をいう先生がいらっしゃいます。
人類の歴史は、「無理じゃない」という強い思い込みと、弱点を補うアイディアによって作られて来ている事を否定するのですか?
世間で「才能」という言葉を使うとき、殆どの場合が逃げの理由になっていると思うのです。子供が夢を見て努力しようというときに、自分の能力やスキルを棚上げして「才能」のせいにするのは、古ぼけた権威主義の選民思想がなせる技だと思うのです。それは、自分には指導の才能が無いと宣言するようなものです。
子供達には、やりたい事をやる自由があり、頑張りたいだけ頑張る自由がある。人の能力には必ず親譲りの差があるでしょう。それは、人類の遺伝子を多様化させる生物学的な働きによる物で、優・劣どちらの個性が優位でもない。鈍感、無気力、持続性が無い子だって、その子の能力を最大限に生かしてあげれば人類初の素晴らしい業績を残すかもしれないという事です。だって偉人の多くが子供の時代は武勇伝になる程に酷いもんです(笑)
勿論、諦める自由だって保証されているのだから、疲れたらやめれば良いのだと思います。そこに「俺は才能が無い」なんて負惜しみはナンセンスだと思うんです。
つまり、何が言いたいかって?
一部の才能ある人間しか芸術表現はできないとしたら、それを理解できる人もごく一部の才能をお持ちの人しかいないという事になってしまいます。そんな芸術は無意味です。
芸術とは、もう一段階レベルの高い思想活動です。そこには究極や至高なんて了見の狭い基準は無く、「多様性の謳歌」が存在しています。
ですから、「才能」に縛られる事無く、各自の能力を究極的に伸ばして、多様である事を謳歌すれば良いのです。努力の仕方そのものを自分に合うよう工夫すべきなのです。
本人が好きで好きで、どうしても好きで仕方ない事を、本人が諦めてもいないのに、他の誰かにやめさせたり、諦めさせたりする権限は無いという事です。
それをなんとかしてあげようと思うのが親心です。
たとえ夢破れても、傷つく事から得るもののほうが多い。
だからこそ、全力になれる状況をつくり、そのサポートをするのが、指導者にもとめる事であると思うのです。
つい、興奮して、親馬鹿ぶりを披露してしまいました。すみません。。。
とにかく、みなさんも、自分を信じて夢中になってみて下さい。
きっと得るものは多いと思いますよ。ではまた。。




(コンクール結果上位のメンバーへの受賞式が行われました)
頭部の傾いてくるボリューム感、腕の動き、アゴ周りなど惜しいですがそれ以上に作者の視点や光の落ちてくる雰囲気が感じられる1枚です。とても大切な要素ですね!
形への執着を持って、空間や動きにアプローチが出来るのは実力のある証拠です。さらにはジョルジョの難しい表情も臨場感を持って表現できています!レベルの高い言い切りのある1枚です。素晴らしい!!
光の印象が綺麗で空間をも取り込めています。鼻や目や耳の印象が動きにハマっていないので、惜しいですね。精度を上げていきたいところです。
最近のデッサンには安定感があり、彫刻としてモチーフを捉えていく強いデッサンが印象的です。量感を感じてここまで持って来る力はあるので、影側の形や顔も丁寧に描けると最高です!
円盤は普段中々作らない像なので難易度の高いモチーフですが、印象を大事にできています。欲を言えば、さらにおでこから頭部にかけての形態感のベースがしっかり見えて来ると良いですね。
形態のベース感じさせながら、しっかり印象を合わせられています。ベースと作り込みのバランスを作者が強く意識できている証拠です!粘土付けも柔らか過ぎず固過ぎず、塑像の魅力が感じられます。
? 奴隷の重たさを感じさせる黒が、チラつくことなく使えています。自分の持つイメージを比較的綺麗に表現出来たのではないでしょうか。細部にも手が入りつつボリュームをしっかり感じさせてもらえる1枚です。
独特な描き込みのリズムで、立脚側に体重がかかってくる円盤の迫力を感じます!逆光側の暗さの中にも形を探って行く姿勢が丁寧で自然さがあります。良さが先に見えてくる、それも自信につながる要素です!
円盤の腕を引いている動き、伸びと縮み、構造がしっかり見えてくるデッサンです!背骨が感じられるデッサンは、そうお目見え出来ません!形一つ一つをとっても考えながら描かれています。作者の力を感じます。
床に座り、視点を少し下げて描いたデッサンです。モチーフと近いのでバランスを取るのに苦戦していましたが良く描き上げてきました!やや台座のパースが劇的ですが、こう見えている!という形の説得力があり、円盤らしい腕を引いているスケールを感じます。
説得力があり、完成イメージをしっかりと持って取り組めた1枚です。そこに本人が居るかの様な空気が表現出来ています。体の描き方がかっこ良いですね!顎下の明るさや鼻立体感がやや気にはなりますが、何より意志の強さを感じる素描は見習いたいです!
明確なデッサンです!ジョセフの髪の毛に風があたっている様な空気感も感じます。かつ、色味で消えてしまいがちな首の形も追求してあり、実力を感じます!
ややハッチングが気にはなりますが、逆光側の臨場感や奥行きを感じる1枚です。余白の部分に手が入って行きそうです!前髪や手前に見える髪の毛はもう少し描きたかったですね。惜しい!
? 本人の雰囲気をとても良く表現できていると思います!!願わくば肌の色味が欲しい!なんて欲張ってはしまいますが、丁寧に描かれたこの素描を見ていると、今しか描けない大事な作品の様にも感じます。眼差しを感じる秀作だと思います!
首から髭周りの空間が固く、奥の布の色味が単調にも感じますが、普段なかなか出番の少ないミケランジェロ、そのモチーフをここまでの理解力で描けると言うことは自信につながりますね!
これも同じく手前のハッチングが気になりますが、光の状況を綺麗に作れています。奥行きのあるデッサンですね!視点が分かり易く、この石膏像を見たことが無い人にも、こう言う石膏像なんだよと伝えられる気がする、そんなデッサンです。





