カテゴリー別アーカイブ: 新宿校

《基礎科》ものをみるということ

先日まで暑い暑いと言ってTシャツを1枚で、家の中でも扇風機をつけていたのに
昨日は東京も急に気温が落ち込み、一気に10度台に。
長袖を飛び越えて我が家では羽毛布団を引っ張り出しました。

毎年夏期講習中の面談で、
「夏越えたらすぐだよ〜、秋なんて一瞬で終わってあっという間に冬季講習で年末迎えて、
新学期になってすぐに高校3年生だからねえ」と言ってるのですが、
それは嘘ではなく、秋は連休も多く、夏を引きずってすぐにこうやって寒くなるもんだから、
秋なんて感じる暇もなく冬になってしまうのです。
なんか昔はもっと秋を味わったような気がするんですが、、、

基礎科講師デザイン科担当の名越です。

季節が変わるといつも見慣れていたものが急に違う顔を見せたりします。
紅葉や衣替えや日の短さなど。
いつも同じだと思っていたものはその一瞬一瞬で変化しているのです。
それは人間も同じで、細胞もまたどんどん新しいものへと変わっていくのです。

そんないつもみているものを、じゃあいつもみてるからと言って描けんのか?と言われると別問題なわけです。ただものを”見ている”とものを観察して”見ている”は大きく違うのです。
何がそのものらしく見せているのか?
何がそのものたる所以なのか?

それを観察することが、私たちの”みる”なのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

芸大系のデザイン工芸科では平面構成において、至って普通のものがモチーフとして手渡されることが多くあります。それをどのように描写するかは自由なのですが、まずは人に正しく”らしさ”が伝わるように描けることができて、そこからそれぞれの表現方法に落とし込んでいくことがやはり一番の近道だと思います。
(うまく描くことが目的ではなく、相手に伝えることがデザイン工芸科には求められていると思っています。)

そのらしさ、というのがものの本質となる部分なのではないかなと思います。

「この人は何を言おうとしているのかな?この人は何を伝えようとしているのかな?」
という本質を探ること、
外見ではなくその人の本質の部分で人とつながること、
表面的には見えないことかもしれないですが(絵の具で描くので表面的ではあるのですが)
“そこを見るチカラ”をつけるということが、
美術に携わる人間以外にも広がって行けば良いのになと思う昨今です。

そんな練習として、基礎科は今週、先週と靴の細密着彩をおこなっております。

では

体験談イベント

 

こんにちは、留学生科です。

朝晩肌寒くなり、今年もあの季節がやってきました。志望理由書の季節です。
原稿や書類が教室で飛び交うのをみると、いよいよだと感じます。

9月から二学期が始まり、留学生の間では少し焦燥感の混じったにぎわいが生まれています。
志望校に行ったり、専門の研究をしたり、お互いに意見交換をしたりと、忙しい毎日を過ごしているかと思います。

 

様々な準備をしているとはいえ、初めて日本の美大を受験する留学生にとって、志望理由書や面接を難しく感じるのもよくあることです。
少しでも雰囲気を掴んでもらうために、今年も内部生へ向けた模擬面接イベントを行います。

昨年合格した2名の留学生(それぞれ多摩美術大学グラフィックデザイン学科、武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科一年)を招き、面接や志望理由書、実技のことや大学のことなどについてレクチャーしていただきます。
10/14(土)開催です。

※ 昨年の様子

 

一年に一度のイベント。
これが終わるといよいよ本格的に入直に入るので、エンジンをかけるタイミングとして最大限に活用しましょう!

 

映像科:まもなく二学期スタート

こんにちは。映像科です。記録的な猛暑だった8月も過ぎて、今週の木曜日からは二学期の授業が再開します。
映像科の二学期の授業は、9/7(木)~12/10(日)。毎週木・金・日の週3日の授業です。
一般選抜対策では「感覚テスト」、「発想力」、「小論文」、「鉛筆デッサン」の制作を中心に行います。また並行して個別での総合型選抜対策も行っています。

当面は以下のようなカリキュラムを予定しています!

9/7(木):小論文対策or鉛筆デッサン対策
9/8(金):実技(感覚テスト)対策
9/10(日):実技(感覚テスト)/講評

9/14(木):小論文対策or鉛筆デッサン対策
9/15(金):実技(感覚テスト対策or発想力対策)
9/17(日):実技(感覚テスト対策or発想力対策)/講評

9/21(木):新宿美術学院 合同コンクール課題 制作
9/22(金):新宿美術学院 合同コンクール課題 制作
9/24(日):新宿美術学院 合同コンクール課題 制作

9/28(木):小論文対策or鉛筆デッサン対策
9/29(金):実技(感覚テスト)対策
9/30(日):実技(感覚テスト)対策/講評

二学期は受験の一年の中でも一番大切な時期、と個人的には思っています。
課題制作を着実に積み重ねて受験期に備えていきましょう!!

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映像科:夏期講習会レポート(感覚テスト対策)

こんにちは。映像科です。ena美術全体の夏期講習はまだ続いていますが、映像科の講習は先週で一足早く終わりました。
受講した皆さんも、今は実技の制作を離れて学科対策やポートフォリオ作成などに励んでいると思います(頑張って…!)。

この夏期講習会中には、今年の2月に合格した現・武蔵美映像学科一年生に、感覚テストのデモンストレーションをお願いしました。
感覚テスト対策をはじめたばかりの人にとっては、意外に画材(鉛筆、色鉛筆、パステルなど)を扱うことが難しかったりします。せっかく面白い案を発想したり文章で工夫をしても、画面に表現する段階で思ったように完成できない、という人もいるのではないでしょうか。
今回のデモンストレーションでは、そうしたお悩みに応えるべく、制作の段階ごとに区切ってプロセスを詳しく見せて貰いました。


まずは自己紹介を兼ねて、昨年度の映像科での「感覚テスト」対策を振り返って貰いました。


最初は鉛筆で絵を描く部分と文章を書く部分に分けて、下準備する段階。


続いてパステルでベースの色を乗せつつ、大まかに明暗を作る段階。


パステルの作業を整えつつ、色鉛筆で細部まで描いていく段階。


そして最後に文字を丁寧に書き、細かい部分を微調整すれば完成です!
(こちらは昨年度の入試再現作品です)


すべて並べてみると、段階ごとに意識すべきポイントがよく分かりますね!

いかがだったでしょうか。感覚テストは絵や文字の配置が自由なので、アイデア次第で制作のプロセスも異なるとは思いますが、このように計画的に進めることで、確実に「見やすい」「読みやすい」画面を作ることはできます。


最後は講評にも参加して貰い、受験生にアドバイスも。ありがとうございました!

さて、そんな感覚テストの対策も含めて、映像科の木金日コースは、9/7(木)からはじまります。
前半(9月~10月)は充分に時間をとって「表現したいこと」や「表現のしかた」を探っていきます。
後半(11月~12月)は徐々に試験を意識して制作を行っていくことになります。
引き続き、頑張っていきましょう!

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芸大デザイン・工芸コース

こんにちは。
新宿校デザイン・工芸科 芸大コース講師の山本です。

夏期講習会、中期後半戦が開催中です。分校、外部の生徒の参加者も多く、賑わっています。
芸大生と講師によるデモストイベントで充実した講習会を展開しています!
ここでは講習会の様子、ena美術講師と芸大生デモストの一部を写真で紹介します。

暑い日が長く続いています。体を壊さないように注意して過ごしましょう。
残りの期間も学びの多い充実した講習会にしましょう!