カテゴリー別アーカイブ: 新宿校

日本画NYワークショップレポート!

こんにちは!日本画の佐々木です。

今日は、先日行われた日本画のニューイヤーワークショップの様子をレポートしていきたいと思います。

ワークショップの内容は、短冊サイズの色紙に日本画の画材を使用して絵を描いてもらうものでした。今回の絵柄は、これからの季節に飾れるよう、しだれ桜です。

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まずは下図の転写。
転写が終わったら、絵の具の説明を聞いてもらいどんどん色に入っていきます!
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転写した下図を横に置き、形を確認しながら慎重に。
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みんな、すごい集中力・・・!
小さい作品とはいえ、ちょっと複雑でむずかしいかなと思っていたのですが、なんの心配もいりませんでした。黙々と作業に取り組むこと数時間。。。
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最後に桜の中心に紅をさして・・・
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完成!
みんな、最初こそ岩絵具の扱いに戸惑っていましたが、最後の方は自分なりに工夫をしてみたりと楽しんで制作してくれました。

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この作品はアドリブで舞い落ちる花びらまで描けました。素敵!
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制作の合間に、日本画ってなんだ?というお話と、日本画の素材についてのお話もしました。
日本画の素材についてはまた次回のブログで詳しく説明しようと思っています。お楽しみに?。

そんなこんなで、ご盛況いただいたワークショップ1回目はとても楽しく終了致しました。
また春先などに開催される・・・かも・・・?なので、その時はまたお知らせいたします!
ではまた次回のブログで!

古典技法にチャレンジ

こんにちは。油絵科の関口です。
今日は朝から油絵科を志望する1?2生を対象とした、古典技法のワークショップを行いました。

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普段やった事のない技法、そしてメディウムや絵具作りから行う体験というのは、楽しんでもらえたのではないか…と思います。メディウム作りで失敗した人も、思ったより難しくて、上手に描けなかった人もいたかもしれませんが、何事もチャレンジしてみなければ得られるものもありませんからね。ドンマイです。

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今でこそ、僕も大学や新美で学生に教える様な立場になりましたが、皆さんと同じ高校2年生の時、美術の先生に車で隣町までテンペラのワークショップに連れて行ってもらったのが、テンペラとの最初の出会いです。元々絵画の技法や材料に関心があったので、食材である卵が画材として使えるという事に、ビックリしながら受講した覚えがあります。今日はそんな事もふと思い出しました。
またこういう機会があれば、面白い企画を考えていきたいと思います。乞うご期待下さい。

なお高校1?2年生には、来週の日曜日に高校生デッサンコンクールがあります。現時点での力試しに、是非チャレンジしてみて下さい。
http://www.art-shinbi.com/event/high-school/

高1、2生 進学準備ガイダンスのご案内 1/8(日)

こんにちは。いよいよ受験生は追い込みの時期です。
最後まで粘り強く、毎日制作しています!頑張れ受験生!

さて、高1、高2生もそろそろ来年度の準備について具体的に考え出す時期です。
特に高校2年生はいよいよ受験学年を控え、具体的な1年間の受験の準備をこの時期にきちんと知ることが大切です。
そこで、1/8(日)11:00~12:30に、
高校1、2年生の保護者様と生徒を対象とした、「進学準備ガイダンス」を実施いたします。
実技対策から学科対策、美大の推薦入試についてなど、分かりやすくご説明いたします。
お申し込み不要ですので、校内生・校外生問わず、ぜひご参加お待ちしております。

「進学準備ガイダンス」 ~高校1、2年生の保護者と生徒のための説明会~
1/8(日)11:00~12:30 
会場:新美・新宿校
http://www.art-shinbi.com/event/workshop/workshop-007.html

日本画 冬期終了、NewYearワークショップのお知らせ

こんにちは!日本画の佐々木です。

冬期講習もあっという間に過ぎ、気づけば大晦日です。
みんな今年は本当?によく頑張りました。講師も生徒も全力でした・・・。
しばし休んで、年明けからの怒涛の入直に備えましょうね。もういっちょ、頑張ろうゼ。

さて、年明けなのですが、1/9に高校1、2年生対象のワークショップがあります!
なんとなんと、手ぶらで来るだけで「日本画体験」できちゃうんです。
基本的な日本画のプロセスは、下絵を本紙に転写、そこに彩色していくという流れ。

私の過去作を例にすると
このようなスケッチを用意して・・・img_1956

 

本紙に転写して
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色をつけていく。
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と、こんな感じで進んでいきます。
今回のワークショップでは、日本画の素材に触れて楽しんでもらいたいので、スケッチはこちらでご用意しております。描き上げたら春にお部屋に飾れるように、しだれ桜がモチーフ。
こんな感じのスケッチです(部分)
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細長い短冊サイズなので、素敵に仕上がります◎

当日は、日本画の絵の具の原料の話、筆の話、気になるお値段の話、そして、なぜ受験でデッサンと着彩をやらなくてはいけないのか・・・?まで。楽しく描きながら、日本画のなぜ?何?を楽しく学ぶことができます。
日本画ってね、水墨とか浮世絵だけじゃないんだよ。知ったら絶対やりたくなっちゃうよ。
日本画を受験しようと思っている人、日本画わからないから他に行こうと思ってるそこの人。ぜひぜひ来てみてね。

Processed with VSCO with f2 preset

実は既に日本画は定員間近というご好評っぷりですので、お早めのお申し込みをお勧めします。
ではみなさん、良いお年をお迎え下さい!

古典技法 ー テンペラについて

こんにちは。油絵科の関口です。今年も残すところあと僅かになりましたね。皆さんにとって2016年はどんな年でしたか?こうやって一年の終わりに振り返ると、良かった事、嬉しかった事、大変だった事、辛かった事…様々な事柄があったのではないでしょうか?

さて、皆さんはテンペラという画材をご存知ですか?
年が明けてすぐ、1月8日(日)に高校1?2年生を対象にした古典技法のNew Yearワークショップで、このテンペラを取り扱って行きますので、今日はこの事について書こうと思います。
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ボッティチェルリ「ヴィーナスの誕生」1485年頃 カンバスにテンペラ

まずこのテンペラとは何か?ですが、ザックリ言うと、卵を使ったメディウム(接着剤)で練られた絵具を指します。水溶性のため、乾きが早く、直ぐに重ね塗りが出来るのと、金箔や油性素材の上にも殆ど弾かずに描く事が出来るので、たいへん面白い素材です。img_5119
写真は卵のメディウムを作っているところです。ぬめりを取った卵黄をつまみ、針で刺して卵黄の皮を入れないようにします。

本来テンペラというものは「混ぜ合わせる」を意味するラテン語temperare(テンペラーレ)を語源とした絵具の事です。語源から考えると、水彩絵具や油絵具も含め、全ての絵具はテンペラという事になってしまいますし、実際に色んな種類のテンペラが存在しています。
まぁ厳密な定義はさておき、テンペラはルネサンス以前から使われていた描画材で、実は油絵よりも古い歴史のある絵具、という事を知ってもらいたいと思い、今回紹介させてもらいました。
以前も少しテンペラについて触れた回がありますので、そちらも併せてお読み下さい。
http://www.art-shinbi.com/blog/2014/09/08/
http://www.art-shinbi.com/blog/2014/09/15/

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上はどちらもデューラーのデッサン(白い部分にテンペラを使っていたと思われます)

本来古典技法というものは、制作にかなり時間が掛かるものです。ただ、今回やるのは1日で出来る内容に凝縮されています。実際に卵を使ったメディウム作りから行いますので、お料理教室みたいで、楽しいワークショップになると思います。対象は高校1?2年生という事になっていますが、保護者の方も含め、興味のある人は遠慮せずに申し込んでみて下さい。定員もありますので、お申し込みはくれぐれもお早めに。
申し込みはこちらから。
http://www.art-shinbi.com/event/workshop/workshop-005.html

最後になりましたが、2017年が皆さんにとって良い年になります様に。