カテゴリー別アーカイブ: 映像科

映像科:木金日コースの近況・自由研究発表

こんにちは。映像科の森田です。
先週日曜日の午後はGW期間の宿題だった、映像に関する自由研究の発表をしてもらいました。「今自分が興味を持っているアーティスト」または「今自分が興味を持っているジャンル」についてリサーチをしたことを、一人ずつプレゼンテーションしてもらうというシンプルな内容です。
こういった発表形式の授業は、もちろん推薦入試を受ける予定の人にとってはそのための対策(プレゼンテーションに慣れるためにも)となりますが、同時に一般入試で受験する人にとっても、一度受験から離れて自分が「本当に好きなもの」を掘り下げてみる良い機会になります。何より他の人の発表を聞くことが面白い。

当初の予定では「一人大体15分」ということでスケジュールを組んでいましたが、その時間では全然収まりませんでしたね。。でもむしろそれくらい喋れる内容があるという意味では全然OK。人前で喋るのがあまり得意じゃなくて…という人もいると思いますが、興味のあることを話していると聞いてる周りの人も自然と引き込まれてきて、結果的に思わず熱っぽく話せてしまったりします。

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ちなみに発表のテーマの例としてはこんな感じ(タイトルは必須ではなかったのでこちらでつけてるものもあり)
・ジャンルとしての「ホラー映画」
・アニメーションのオープニングとエンディングの映像について
・写真家・荒木経惟の人物写真の魅力
・ストップモーションアニメについて(AardmanとLAIKA)
・新房昭之の演出について
・アニメ『バッカーノ』のストーリーの叙述方法について

などなど。

今週からは感覚テストの対策もはじまってます。

映像科:小論文特別授業とオススメ展覧会

こんにちは。映像科の森田です。木金日コースもはじまって約一ヶ月が経ち、最初の週から通っている人は徐々に教室の雰囲気に慣れてきたかな?週に3日のコースだと他の科に比べてまだ少し堅さがとれてないかな??というような今日この頃です。

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先週の授業は「小論文特別授業」でした。毎年春にやっているワークショップ的な授業なのですが、映像科が対象としている「映像メディア」全体ををカテゴリー/ジャンルに分けてマッピングした上で、それぞれに該当する具体的な作品名や作家などを教室の全員で挙げてみるという内容です。以下のプリントがその一部分ですが…

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どうでしょう。もちろん他の専攻でも同じだとは思うのですが、映像メディアは新しい技術やサーヴィスが登場することで、つねにジャンル自体に変化が起こる分野でもあります。だからジャンル分けが難しい…と言うとやや言い訳っぽいですが、しかしこのたった数年で「実写かCG(アニメーション)か」という枠組みがほとんど意味をなさなくなり、また「テレビかネットか」という区分も、それを見る媒体の違いでしかなくなっています。そうした中で例えば「ライヴ・パフォーマンス」と「プロジェクション・マッピング」などであれば、表現の可能性が模索されていく中で、映像の使われ方としてかなり重なる部分があるかも…、などなど。こうしてジャンルに分けてみることによって「映像」というものの全体像が意識できたような気がします。

同時に授業でもポイントになったのは「面白い作品や表現、活動は必ずしもカテゴリー/ジャンルにかっちり収まるわけではないのでは?」ということでした。むしろいくつかのジャンルを横断しているような作品こそが新鮮だったり、ついつい気になって何度も見てしまったりすることもあるような気がします。皆さんも自分なりに(映像科以外の専攻の人は自分の専攻にあてはめて)考えてみることから、新しい発見があるかもしれません。

さて、そんな「ジャンルに収まらない作品/表現つながり」ということで(やや強引ですが)ちょうどこの5月に開催されていた二つの展覧会を紹介したいと思います。

石田尚志『渦まく光』横浜美術館(~5/31まで)

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石田尚志の作品は、手法としては「コマ撮り(手描き)アニメーション」と言えると思いますが、さらに展示の形態からは「(ビデオ)インスタレーション」と捉えられます。普段アニメーションを観て、元の絵が描かれた「空間」を想像するということはほとんどないと思いますが、石田尚志の作品ではむしろその「描かれた(撮影された)空間」が重要で、さらにその「描かれた空間」と「展示された(投影された)空間」の関係がひとつのテーマであるような気もします。と、そんなことを考えずともプロジェクションされた映像を前にすれば、その映像が作られるまでの膨大な時間に圧倒されるはず。ぜひ体験してみてください。

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小泉明郎『捕われた声は静寂の夢を見る』アーツ前橋(~6/7まで)

アーツ前橋・小泉明郎

展覧会の説明テキストにも「ドキュメンタリーや映画とは異なる映像表現」と書かれていますが、小泉明郎の映像作品を観ると、いつも普通に使っている「フィクション」とか「ドキュメンタリー」とかって何だろう?…というか、その二つはそもそもそんなにはっきり分けられるものなのか??とあらためて考えるかもしれません。一見すると「インタビュー」のような形式を取っている映像も、撮影時の制作者の介入の仕方、そして編集や展示の方法によって、結果的にまったく別の鑑賞体験になっています。ちなみに展覧会は映像作品だけでなく、立体作品やテキストなどもあり、相当に見応えあります(僕の場合は3時間くらい観てました)。

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個人的には受験生の一年の中での「一学期」という期間は、とにかく手当り次第に色々観てみて、自分の表現の幅を広げる時期だと思ってます。どちらも新宿からは少し離れていますが、、ぜひ足を運んでみてください!!

映像科:新たなスタートに向けて

こんにちは。映像科講師の森田です。
2015年度はじめての新美ニュースということで、あらためてよろしくお願いします。今年度の映像科のブログは「隔週の火曜日」になります。教室の様子やオススメの作品の情報、そして映像系学科・専攻の受験のことなど、映像にまつわる様々なトピックスを(なおかつ他の専攻を志望する皆さんにも役立つようなトピックスを)お伝えしていけたらと思っています!

今回は初回なので映像科の授業についての基本情報を。授業日と授業時間に関して、今年から変更した点もあります。既に授業は4/9(木)から始まってますが、入学は随時可能です。特に「これから受講しようかな」と考えている人は、ぜひ読んで参考にしてください。

映像科の授業は、
・木曜日…17:30~20:30(3H)
・金曜日…17:30~20:30(3H)
・日曜日…9:00~16:00(6H*昼休み1時間)
の、週12時間の授業です。

去年までは金・土・日の3日間連続集中型でしたが、今年からは木・金・日の3日間になっています。週末(特に一学期)は、オープンキャンパスなど大学のイベントが多くあったり、あるいは外部の学科模試を受けてみたいという希望があったり、留学生は日本語の試験があったりと、様々な条件の受験生がなるべく通いやすい時間割ということで、今年から土曜日一日を空けた時間割になりました。

授業の内容はこれまで通り、
【一般入試コース】は、武蔵野美大映像学科、東京造形大デザイン学科映像メディア系専攻、日芸映像系学科の実技と小論文対策を中心に、
【推薦入試コース】は、上記の大学の公募制推薦入試、AO入試など各種推薦入試の対策を中心に、
【留学生入試コース】では、上記の大学、特に武蔵野美大映像学科と日芸映像系学科の留学生入試の対策を中心に、授業を行っています。

ちなみに一学期については【一般入試コース】と【推薦入試コース】は共通のカリキュラムが多いので、「まだ推薦入試を受けるか(受けられるか)決まってないよ」という人や「推薦入試を受けてみて、もしもダメだったら一般入試の対策間に合うのかな?」という人も、迷わず受講することをお勧めしています。
(*ちなみに2015年度の入試では、武蔵野美大映像学科に、推薦入試で4名、留学生が2名合格しています。倍率を考えるとかなりの合格率!)

また私立美大志望の学生、特に映像系を志望する皆さんにとっては学科(主に国語と英語)の対策も、春のこの時期に同時にスタートしたいところです。新美の学科の授業は、
・月曜日…【美大国語】17:30~19:10
・火曜日…【美大英語文法】17:30~19:10
・水曜日…【美大英語読解】17:30~19:10
・土曜日…【土曜英語】14:20~16:00

となっているので、映像科の授業と組み合わせれば、3日間(実技対策のみ)?7日間(実技対策+美大学科をすべて受講した場合)までを選ぶことができます。学科については現段階での到達度も様々だと思うので、レベルに合わせて選択してください。

・・・と、基本情報を最低限お伝えしておこうと思ったら結構な分量になってしまったので、今回はここまでにしたいと思います。ではまた次回!

4/5(日) 推薦入試説明会

こんにちは。
4/5(日) 16:30より、新宿校にて「美大 推薦入試説明会」を実施します。

近年、推薦入試やAO入試を実施する美大が増えましたが、その入試内容は多岐にわたります。
場合によっては一般入試よりも難易度が高いこともあり、正確な情報をもとに準備することが求められています。
新美では、早くから推薦入試対策に取り組み受験生を指導してきました。
当日は全体説明から個別相談、合格者の作品ファイル(ポートフォリオ)等の展示も行います。

受験生、保護者様、高等学校教員の皆様を対象としています。
申し込み不要ですので、ぜひご来場ください。

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渋谷校開校イベント! 趙燁さん講演

こんにちは。
渋谷校も開校から2週間が経ちました。
3月体験にも多数の生徒さんに参加いただき、盛り上がっています!!

そこで開校イベントとして、趙燁さんをお招きしての講演会を実施することになりました。
趙さんは、新美で受験期を過ごし、武蔵野美大に進学。現在大学在学中ながら、様々なメディアでも取り上げられているボディペイントの作品など、幅広く活躍の場をひろげています。

受験生のころの体験談から、美大での生活のお話、そしてボディペイントのパフォーマンスも行って頂く予定です。
2015春期生、2014本科生対象。ぜひお申込みの上、ご参加ください。
http://www.art-shinbi.com/muryo-event/20150331.html