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映像科:夏期講習会・中間報告

こんにちは、映像科講師の森田です。東京の連続する猛暑日と同じくらい暑い/熱い映像科の夏期講習は続いています。
普段は画用紙と原稿用紙に向かうことが多い映像科ですが、8/3からのⅢ期では推薦入試の対策をメインに、連日映像作品の制作やプレゼンテーションなどしています!
この日は「ポートフォリオ制作・ワークショップ」と題して、自分がこれまで制作してきた映像作品や写真作品(またはこれから制作する予定の作品)をファイルのかたちでまとめるためのレクチャーとパイロット版の制作をしました。推薦・AO入試で映像メディア系の学科・専攻を受ける人にとっては差し当たりポートフォリオなどの作品提出がありますが、美大に入ると自分の作品をまとめる機会はつねにあるので、そのための練習でもあります。

午前中はまず、古今東西様々なアーティストやデザイナーの作品集を見ながら、作品のメインビジュアルの見せ方やテキストの解説、ファイルのレイアウトを研究してみます。「映像を紙媒体で魅力的に伝えるにはどうしたら良いか?」意見交換もします。

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午後はデザイン学科出身の野澤先生によるレイアウトの基礎講座を踏まえて、実際に自分の作品をファイルのかたちにしてみます。最後には一人ずつタイトルを付けて発表。今回のパイロット版の制作を踏まえて、残りの期間でブラッシュアップしていきましょう!

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この機会に映像科の合格者のポートフォリオの一部を紹介。
以下は昨年の武蔵美映像学科クリエーション資質重視型の合格者の再現ポートフォリオです。写真を使った平面作品と展示のドキュメントが中心。かなりシンプルな、ともすればちょっと不安になるくらい寡黙な印象のファイルですが、テーマやコンセプトなどしっかり考えて解説を添えているところなどが評価されたようです。

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こちらは数年前に東京造形大学AO入試でアニメーション専攻に合格した学生が制作したポートフォリオ。一転してこちらは表紙からして楽しそうなつくり。全体を通じて「絵を描くことが得意でデッサン力にも自信あり」ということをアピールしつつ、一方でアニメーションの原理的な部分にも興味があるということを、一冊でうまくまとめています。

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ちなみに作品提出期間は、東京造形大学の各専攻は9月、武蔵美映像学科のクリエーション資質重視型は11月となっています。推薦入試を受けようと思っている人は(夏休みの自由研究的に)これまでの自分の作品、活動をまとめておくようにしましょう。