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映像科:合格者インタビュー・第二弾&春期講習会まだ間に合います!

こんにちは。映像科です。
前回に続き、今年ena美術映像科から武蔵野美大映像学科に合格した方のインタビューです。美大の映像メディア系の受験を考えている方は、ぜひ参考にしてください!

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ena美術 映像科 合格者インタビュー③
H・Iさん(現役合格/一般選抜)
合格校:武蔵野美術大学造形構想学部映像学科、東京造形大学造形学部デザイン学科映画・映像専攻

Q1:美大の映像メディア系を志望したきっかけをおしえてください。
2024年10月21日の夜でした。高3の春頃に私は一度美大映像系を諦め、MARCHを志望していました。しかしそんな消極的な理由で勉強を頑張れるはずもなく……。そんな私を見かねたのか、この日母が改めて美大という選択肢を提示してきたのです。母にとっては大博打だったでしょう。私はあの冷静沈着な母に博打を打たせてしまうほどに「美大に行きたい欲」が滲み出ていたのだと気付き、急遽志望校を変えました。何故そんなにも美大映像系に行きたかったのかという問いには、正直自分でもまだ明確な答えは出せていませんが、おそらく受験勉強が手につかなくなるぐらい、映画やアニメが好きだからだと思います。

Q2:美大受験対策を行う上で、ena美術の映像科を受講したきっかけは何ですか?
姉が通っていたからです。現役合格でしたのでかなり信頼が置けました。また、ミーハーと言われるかもしれませんが、『ブルーピリオド』の影響もありました。

Q3:感覚テスト対策で役立った点をおしえてください。
「空行を作るべき」という講師のアドバイス。感覚テストの文章は論文ではないので、1マス1字を守っていれば規則正しく書く必要はありません。このアドバイスをきっかけに空行を作るようになりました。空行は映像における「間」にあたる要素であり、とても重要なのだと思います。

Q4:小論文対策で役立った点をおしえてください。
他の受講生の文章を読むことができる点です。自分が少しも考えなかったテーマを他の受講生は導き出しているので、自分の引き出しを増やす為にとても効果的でした。

Q5:あなたなりの学科対策の秘訣をおしえてください。
過去問を繰り返し解くことです。勿論一周目は本番を想定し、制限時間を設けて解くべきですが、二周目以降は回数優先で気楽に解くべきです。過去に一度出た問題なんだから、意味ないんじゃないかと思うかもしれませんが、案外似たような問題が出題されます。フォーマットに慣れておく意味でも効果的だと思います。

Q6:今後の目標をおしえてください。
良い会社に就職!!!!!

Q7:最後に、これから美大の映像メディア系を志望する人へのアドバイスをお願いします!
感覚テスト対策における壁の一つは「羞恥心」です。臆病な作品は目立ちません。恥ずかしがらず、自分が面白いと思う作品を堂々とつくる必要があります。私が実践した羞恥心解消法は、親に作品を見せることです。ついでに感想ももらえるのでおすすめです。最初は親に見せるのを意識して逆に臆病な作品になってしまうかもしれませんが、ある一線を越えると羞恥心が消し飛びます。

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ena美術 映像科 合格者インタビュー④
R・Aさん(現役合格/一般選抜)
合格校:武蔵野美術大学造形構想学部映像学科

Q1: 美大の映像メディア系を志望したきっかけをおしえてください。
2、3年はずっと進路に悩んでいましたが、3年の秋頃に完成した高校の卒業制作でやはり映像で何かを作ることは楽しいと再認識し、武蔵美の映像学科を受けることにしました。

Q2:美大受験対策を行う上で、ena美術の映像科を受講したきっかけは何ですか?
高校から近い。

Q3:感覚テスト対策で役立った点をおしえてください。
参考作品がたくさんあり目指すレベルが分かりやすかった。他の人の講評を聞いて自分の作品にも取り入れることができた点。他には「文字のレイアウトをもっと遊んでもいい」というアドバイスから文字の入れ方を工夫するようになった。

Q4:鉛筆デッサン対策で役立った点をおしえてください。
すぐに取り入れられる描き方を詳しく教えてもらえた点。影の描き方や硬い鉛筆を多く使うようになったことが成長のきっかけになったと思います。

Q5:あなたなりの学科対策の秘訣をおしえてください。
予備校から帰った後だとやる気が消失しちゃうので、何日までに絶対にこの参考書を終わらせる!という気持ちではなく、電車などでとりあえずコツコツ少しずつ勉強していたら伸びた気がします。

Q6:今後の目標をおしえてください。
規則正しい生活をしてとにかくたくさん作品を作る。

Q7:最後に、ena美術の映像科で印象に残っていることをおしえてください!
教室からの景色が綺麗で夕方の夕焼けなどは感覚テストみたいな空だなぁと思っていました。高校受験のときに通っていた画塾は週1でもしんどかったのが、ena美術でのデッサンは講評がわかりやすくて「次からはこうしよう」とどんどん実践できたので楽しかったです。講師の先生たちがみんな優しくて的確なアドバイスをしてくれるので一気に成長出来たと思います。

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いかがだったでしょうか。
お二人とも対策を始めたのは少し遅い時期でしたが、そこから一気に成長していった様子がうかがえました。あらためてご協力いただきありがとうございました。

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さて映像科では新年度に向けて、各種春のイベントも開催しています。現在受講生を大・大募集中なのは、3/30(土)~4/4(金)の春期講習会です!
6日間の講習で一般選抜から総合型選抜まで、映像科の授業がカバーする幅広い内容に触れるカリキュラムです!6日間の授業は以下の通りです。

・3/30(日)映像作品鑑賞課題
・3/31(月)鉛筆デッサン基礎課題
・4/1(火)映像科・先端芸術表現科 合同ワークショップ
・4/2(水)小論文・文章表現基礎課題
・4/3(木)ストーリー創作課題
・4/4(金)武蔵野美大映像学科 感覚テスト型課題

お申し込みはこちらから。

なお4月からの一学期の授業は4/10(木)にスタートします。
一学期の授業は毎週、木曜日・金曜日・日曜日の週3日のコースです。木・金は夕方からなので現役高校生も通えます。もちろん既卒生の方も!

それでは春の教室でお会いしましょう!!

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映像科の授業
オンライン教育科(映像コースを開設)

《基礎科》青春狂走曲

今朝の風はなんだかちょっと冷たく肌に吹いてくるんだ

ぼんやりした頭がすこししゃんとするんだ

憶えてない夢のせいで心が何メートルか沈み込むんだ

熱い濃いコーヒーを飲みたいんだ

そっちはどうだい うまくやってるかいこっちはこうさ どうにもならんよ

今んとこはまあそんな感じなんだ

きみに会ったらどんなふうな話をしよう

そんなこと考えると楽しくなるんです

そっちはどうだい うまくやってるかいこっちはこうさ どうにもならんよ

今んとこはまあ そんな感じなんだ

 

サニーデイ・サービスというバンドの青春狂走曲という歌の歌詞です。
この季節になるといつもこの歌を口ずさんでしまいます。

基礎科もついに最後の課題です。
朝外に出た時の風が少しずつ寒いながらも
角が取れてくるというか、
春の気配がする風になっってくる季節。

各大学の受験も終わり、
残すところは芸大の発表や
後期日程となっています。

この時期は基礎科の先生全員で
去年基礎科だった生徒の合否をドキドキしながら待っています。
できるなれば、全員受かってほしい。
全員幸せな春を迎えてほしいと思いながら、
また新たな新3年生を上の階に送り出します。

そして
自分たちもいつかそうだったように、
この時期の鼻にツンとする
春の風を感じながら
新たな生活に踏み出す生徒たちを遠くから見送ります。

この先、これ以上大変なモチーフを描くことはないでしょう!
よく頑張ったね!
というエールを込めて、最後はこんな山盛りモチーフで見送るのが
基礎科流です。

みんなに素敵な春が訪れますように。

映像科:合格者インタビュー・第一弾&春期講習会のお知らせ

こんにちは。映像科です。
私立美大受験がメインである映像科は、新学期スタートに向けた春のイベント期間です。

今年合格した方にインタビューを行いました。
これから美大の映像メディア系の受験を考えている方は、参考にしていただければと思います!

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ena美術 映像科 合格者インタビュー①
M・Yさん(現役合格/一般選抜)
合格校:武蔵野美術大学造形構想学部映像学科、東京造形大学造形学部デザイン学科映画・映像専攻

Q1:どんな理由で志望校を決めましたか?
進路を確定させたのは高三の春です。高校で映像を制作する中で、大学でさらに深めていきたいと感じたからです。自分のやりたいこと、将来を考えた上で、可能性を広げつつ、自分の武器として高めていけるのが映像だと思いました。

Q2:美大受験対策を行う上で、ena美術の映像科を受講したきっかけは何ですか?
中学生の時に通っていたからです。また高校の先生が映像なら〇〇〇かena美術が強いと推して下さったからです。両方の授業を体験した上でena美術を選びました。

Q3:映像科の授業に参加してみて、どんな印象でしたか?
スケジュール等の事務的な面から講評などの実践的な面まで、説明に過不足がなかったです。美術予備校で説明のプリントが配られる経験があまりなかったので驚いたのと、わかりやすくて安心感がありました。

Q4:感覚テスト対策で役立った点をおしえてください。
画材の使い方から、映像を作る意識、精度を上げるために必要なことまで学べました。特殊な入試形態なこともあり、映像科の授業でないと学べないことが多いと思います。特に一学期は感覚テスト以外の基礎課題や映像を作る授業があるのが、結果的にかなり感覚テストにも効いてきたように感じます。

Q5:鉛筆デッサン対策で役立った点をおしえてください。
制作中は視野が狭くなりがちですが、定期的にアドバイスをもらえることで、自分の作品を客観的に見て、今何すべきかを考える意識がついたと思います。自力で客観的になるために、必要な感覚を学べると思います。

Q6:今後の目標をおしえてください。
ルッキズムのテーマを映像のジャンル問わず、映像以外でも、深めたいです。またもっと包括的に、自分は人間に関心があるのだと気づいたため、ずっとMVをやりたいと思っていましたが、今はドキュメンタリーにも取り組みたいと思っています。
作品を見たり、webでの教授の対談を聞くうちに、高校で制作してきた映像は本当に序章でしか無かったと感じているので、まだまだ映像でやれることがあるとわくわくしています。

Q7:最後に、これから美大の映像メディア系を志望する人へのアドバイスをお願いします!
成長は一直線じゃないので、何で上手くできないんだろうと苦しくなる時もあると思います。ですが、苦しさの後は一段階急に伸びる時が来ます。熱血教師みたいで嫌ですが、実際そうでした。自分を褒めつつ!!心を健康に!楽しんでください。応援してます!!

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ena美術 映像科 合格者インタビュー②
H・Mさん(現役合格/一般選抜)
合格校:武蔵野美術大学造形構想学部映像学科

Q1:どんな理由で志望校を決めましたか?
将来教育番組や子供向け作品の制作に携わりたいという夢があったのと、武蔵美の卒展とオーキャンを見に行き、学びたい環境はここだな〜と思って志望しました。

Q2:美大受験対策を行う上で、ena美術の映像科を受講したきっかけは何ですか?
友達がほぼ全員ena美術に通っていたからです。

Q3:感覚テストの対策で役立った点をおしえてください。
イメージをビジュアル化する課題や過去問を参考にした課題を制作することで、どんなテーマでも対応出来るようになった気がします。また自分のレイアウトや文章表現が見た人にどんな効果を与えるかを教えてもらえたことで成長に繋がった気がしました。

Q4:鉛筆デッサン対策で役立った点をおしえてください。
色んなモチーフで描く機会があって、色んな講師の方から講評をもらえるので、課題ごとに成長できた気がします。

Q5:あなたなりの学科対策の秘訣をおしえてください。
国語は得意だから過去問を解いたくらい、英語が一番の難所だったので英語と仲良くなる系の動画を沢山見て、辛くならない範囲で対策をしていました。

Q6:今後の目標をおしえてください。
友達を沢山作るのと、やりたい事や作りたいものをなるべく全部叶える大学生活にしたいです。

Q7:最後に、これから美大の映像メディア系を志望する人へのアドバイスをお願いします!
夢を叶える為だったり、興味のある分野へ進む為の試験だと思うので、無理せず楽しく作品制作してください!

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いかがだったでしょうか。
映像科の受験対策ならでは難しい部分や醍醐味も感じられつつ、お二人とも制作を楽しみながら成長していったことがうかがえたかと思います!

映像科では新年度に向けて、各種春のイベントも開催しています。
3/30(日)〜4/4(金)には春期講習会があります。全6日間で一般選抜から総合型選抜まで、幅広く対応したカリキュラムです!
詳しくはこちらから

また3/16(日)は春期講習直前講座を行います。内容は「映像メディア作品を構想する」。
詳しい情報はこちらに

春の教室でお会いできるのを楽しみにしてます!!

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映像科の授業
オンライン教育科(映像コースを開設)

2025年度 入試を終えて。

新宿校  昼間部 私立美大デザインコース講師の笹本です
全国の私立美大受験を終えた皆さま 本当におつかれさまでした。これから国公立、後期日程の試験を控えている受験生は体調に気をつけて 自分を信じて最後までがんばってください!
この場をお借りして 昼間部 私立美大デザインコースの入試結果をお伝えしようと思います。
今年度は在籍する生徒のうち多摩美術大学 グラフィックデザイン学科を第1志望とする生徒が 26名いました。昨年11月に行われた学校推薦型選抜試験では 16名が受験して 11名が合格。最終的に 26名のうち 21名が多摩美術大学 グラフィックデザイン学科に合格。合格率は 80.7%でした。
武蔵野美術大学 視覚伝達デザイン学科を第1志望にしていた生徒は 5名。そのうち 4名が合格。合格率は80%でした。
その他に 多摩美術大学 プロダクトデザイン専攻、テキスタイルデザイン専攻、情報デザイン学科、工芸学科、劇場美術デザインコース、武蔵野美術大学 工芸工業デザイン学科、基礎デザイン学科、空間演出デザイン学科、デザイン情報学科、東京造形大学を 第1志望にしていた生徒たちも合格しています。
今年度も担当する生徒ひとりひとりが、第1志望校に合格するための指導と対策を講師一丸となり本番に臨みました。結果として、たくさんの生徒たちが合格を掴みとることができ、その喜ぶ姿を目にすることができました。しかしその反面、第1志望校に届かず悔し涙を流した生徒がいたことも事実。悔しい…!
さまざまな想いが交錯するなか、大学生になる卒業生たちも受験生になる皆さまも春に向けて、ゆっくりと少しずつ気持ちを整えながら準備を進めてください。
最後にお知らせです。ほんの一部になりますが、明日(2/28)より新宿校1階ギャラリーにて再現作品の展示が始まります。興味のある方はぜひお立ち寄りいただければと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《基礎科》受験日への心の持っていきかたについて

人間の心というのは不思議なもので、
土壇場で自分に嘘をつける人はあんまりいないんじゃないでしょうか。

土壇場で「頭真っ白になった」とか「いつもやらないことやっちゃった」とかよく聞きます。

自分が普段どれだけやってきたのかが偽ることなく試されてしまうのが、受験などの本番です。

受験当日落ち着いてできるというのは要は、「これだけやってきたのだから大丈夫」と自分に言い聞かせられるぐらい、この1年を過ごせたか?なのではないかなと思っています。

その時に「いやまだやれた、、、」「あーあそこやっておけばよかったな、、、」
なんてことを思ってしまうと、建物の土台がすこしずつ崩れていってしまい
ガラガラと色々なものがそこから崩れてしまうのではないでしょうか。
(落ち着いて考えればできたこととかもできなかったりするんですよね…)

基礎が大事、とよく言いますが、本当の基礎というのはそこなんではないかと僕は思っています。
どんな問題が来ても揺るがない基礎や土台。
それはやはり数や経験なんではないかなと。

時短や効率化というものがたくさん世の中に増え、とても便利になってく一方で、
身近なうちに身についたスキルや知識は、抜けていくのも早いです。
短時間かつ効率的に身についた技術に対して、絶対大丈夫、と自信を持てたら良いのですが、
やはりそうはいかないのが人間なんではないでしょうか。
世の中の技術の進歩はこの100年でとんでもなく急速に飛躍しましたが、
人間の本質というものはそんなに変わるものではなかったりします。

努力とか根性論ではなく、
自分が自分で信じられるぐらいやってこれたか?
それを自分に問われる瞬間が、受験というその日なのではないでしょうか。

大人になってくると、
試験や受験というものが減ってきます。
そうすると、自分がどれぐらい普段やってきたかという客観的な物差しみたいな
ものがなくなってきます。
意外とそういうものがあったことで、「ああもっとやらないとな」とか
「今回頑張ったな」とかわかったりしてたんだな、と思ったりもするわけです。

今週末、多摩美術大学、武蔵野美術大学の合格発表です。
基礎科にいた生徒さんのほとんどが受験をしていますし、
このまさに今ドキドキしながら発表の日を待っているのではないでしょうか。

皆さんが悔いなくこの1年過ごせて、しっかりその結果がついてきていることを
基礎科から願っています。