カテゴリー別アーカイブ: 基礎科

《基礎科》先日の座談会について

先週の日曜日ですが、毎年恒例になってきました
座談会シリーズ第6回目、『講評ノート座談会』でした。

デザイン×2、日本画、油の計4人の方に登壇していただき、
予備校生時代の講評ノート事情について教えていただきました。

実はこの企画は2回目なのですが、
前回に引き続き、今回も内容がかなり濃厚かつ、ためになることばかりでした。

かいつまんで話しますと、
講評ノートは先生から言われたことを書くだけのノートではないということ。
自己分析のツールとして講評ノートを使っており、
その書き方は、『どうやって自分を客観視できるか』の方法によって人それぞれである、
ということでした。

最初のうちは講評時に先生から言われたことを1つずつクリアしていくことが
1つの目標になっていくと思うのですが、
ある一定のレベルになってくると、目標を自分で決めることが
とても大事になってきます。

出された課題のとは別に『今日はこれをテーマにしよう』ということを
自分で決め、それを確認しながら作品を作る。
この『自分で決める』ということが成長にとって大きなキーワードに
なるのではないかなと思っています。

美大芸大は意外と放任主義だったりします。
その代わりに自分で決めないといけないことがほとんどです。
『何を作りたいのか』『何を表現したいのか』『何になりたいのか』
先生は決めてくれません。
自分で決めるんです、大学って。

その自分で決められる人から順に大学に受かっていくんじゃないかと、
それが1つのキーワードになるんじゃないかと思うんです。

そしてその考え方は将来のやりたいこと、仕事にも繋がってくると思うんです。
『なぜ自分は会社に行きたいんだろう?』『何を自分は将来仕事にしたいんだろう?』
そういうことってポンッって急に答えは出てこなくて、日頃頭の中で考えてるモヤモヤ
みたいなものを1つずつクリアにしていって初めて答えが出るもんだと思います。

とりあえず頭の中にあるものを全部書き出してみる、その後にいるものといらないものとを整理していって、答えが出てきたりするもんです。

そう言った仕事を講評ノートを通じてやっているんじゃないかなと
聞いてて思いました。

美大芸大に行くと、ひたすら自分と向き合うことになります。

日本中の絵や立体が上手い人たちが一堂に介するわけで
そこで否応にも『自分の立ち位置や存在について』を
確認させられることになるわけです。

そのときに、
客観視というのがきっとまた役立つはずです。
あーあの時言ってたのはこのことかぁとなるはずです。

ぜひ受験だけではなく
この先の大学生活含めて、
アーカイブが上がりましたら
見てみてくださいね。

《基礎科》夏が来るゥ

まぁ夏の前に梅雨が来るんですけどね…

それでもあと1ヶ月ほどするとこの季節がやってくるわけです。
そう、夏期講習です!!
普段の授業よりも長い時間、しかも連日行うことができるので
力がつきやすいのが1番の夏期講習の特徴です。

何でもそうなのですが、
技術や考え方を定着させるには
“毎日繰り返す”
というのが一番良かったりします。(インターバルも必要ですが)

講習会というのは昨日やったことの復習を次の日できる。
かつ、それが数日間続くわけなので、
講習会をやったかやらなかったかで、その後大きく差がついてしまったり
することもあったりするわけです。

また、普段は曜日が分かれているのですが、
講習会になると全曜日の生徒さんが集まりますので、
普段目にしない同じ科の人とも対面できます。
他の人はどんな絵を描いてるんだろう、そんなことを
知る良いタイミングでもあるのではないでしょうか。

この数年、夏期講習を受講される生徒さんが徐々に増えてきており、
みんなが休みの夏の中盤ごろなどは
早々に締め切ってしまったりします。
「受けたかったのに受けられなかった、、、!」
となるととても残念なことになってしまいますので、
早めに自分がここだけは間違えなく受けられる、
という日にちだけでも申し込んでおくことをお勧めします。

今年も暑い夏になりそうですが、
それに負けないぐらい
アツい夏期講習にしていきましょうね。

《基礎科》あのイベントが帰ってきた!!!(日付修正版)

こちらの記事は公開後イベントの日付が修正となりました。(2025.05.15)

今日は早速本題から入ります。
前置きはナシです。

毎年基礎科は6月にイベントを行なっています。
去年は現役での芸大合格者を呼んで行なった
『現役合格者座談会』でした。

さて今年は、、、、

2022年に行われてた後、基礎科内で講評ノートを取る人が倍増した
『(帰ってきた!)講評ノート座談会』
を開催します。

 

////  座談会概要  ////

授業で作品を作ると必ず講評があるわけですが、その際に先生から言われたこと、
他の人が言われていたこと、自分が気づいたことなど、そのままにしていませんか、、、?
半分は覚えていても、半分は忘れてしまったり、それが人間だもの。
ですが、合格した人たちは自分なりの方法でメモをとっていたり、
自分なりに考えをまとめる方法を取っているようです。
今年も現役合格者を多めの座談会、どんな講評ノートの作り方をしているのか、
みんなの頭の中をのぞいてみましょう。
後半には大学生活や当時のことだったり質問ができる時間も設けていますので、
ぜひ日頃の質問を聞いてみましょう!

ということでございます。

開催日時は
6月15日(日曜)
6月22日(日曜)
10:30~15:30
校内外問わず誰でも参加無料です。(美大受験者のみ)

事前申込制となっておりますが
現在応募フォームを作成中につき、
参加応募に関しては、Xまたはena美術のサイトをご確認ください。

講評ノートの存在を知らなかった人、
取ってるけどスマホのメモじゃダメなの?と思ってる人
取ってるけどもっと上手く活用したい人、
そんなあなたに!!
ぜひ聴きにきていただけると嬉しいです。
お待ちしております。

《基礎科》新しいこと、はじめませんか

世の中は新年度を迎えて、新たな環境や新たな学年などに変わったりしている人も多い時期なのではないでしょうか。

新たなことを始めるということが結構腰が重いタイプと軽いタイプ、
結構両方自分の周りにはいて、
私はどっちかというと後者なのですが、逆にいろんなことを始めすぎて
飽きるのも早いというデメリットがあったりして。

いやほんと始めたのはいいけど、一番難しいのは続けることだなと、今まで思ってたのですが、
最近前者の始めるのが難しい気持ちもなんだかわかる気がしています。

(自分の場合は、)どのくらいそれに準備がかかって、お金がかかって
どれぐらいの時間を1日にさくことになるか?ということを考えると、
「じゃあやらなくても良いか、、、。」と急に思ってしまうのが最近多くて
最初から完全な完成をイメージしてしまって、その大変さに諦めてしまうというのが
いくつかありました。

何か物を作るにしても、その手間と「あの技術がないとできないんだよなあ」と考えてしまって
腰が重くなるというか。

でも、多分実際手を動かしてみたり、やってみたときに、その問題に当たって
そこで何をするか、どう工夫をするかが一番大事で、
それで辞めてたら、何も生まれないよなあ。と自分に言い聞かせたりします。

結構20代ぐらいはクオリティはさておき、とりあえず作ってみる、というテンションが
ある程度大人になって、作ってる時間がない、作らなくてもお金を払えば買うことができる、
そんな中にいると、気づくと工夫ってしなくなってしまうんじゃないかなと思ってしまったりします。
(当然本物にはお金を払って、実際に使ったり見ることは大事ですが)

とりあえず買う前に工夫してみる、ということが
クリエイティブのきっかけになったりすることって、あるんじゃないかなと
私は思っていたりします。
現代、人が何に一番お金を払っているかというと、サービスだそうです。
食べ物を運んできてくれるサービス、音楽が何万曲も聴けるサービス、会議に自分の席で出れるサービス、、、
もしかすると、現代人は時短をしてくれるサービスにお金を払い、
そして空いた時間でまた働いているのかもしれませんね。。

その空いた時間で、何か新しいことを始めるというのが
正しいサービスの使い方だし、良い時間の使い方なのかもしれないなあと、
動画配信サービスをぼーっとみながら思ったりする春の昼下がりです。

さて、基礎科では新学期が始まっているわけですが、
4月は毎週のように1日体験授業が日曜日に行われていました。

1日体験授業通称『1体』は基礎科以外の、中学生科、受験科など様々な生徒さんが
来てくださいます。
これから予備校を探している方以外にも、
美術を始めてみようか迷っている方もたくさんいらっしゃいます。

初めてのことというのは、誰しもドキドキですし、腰は重いです。
でもりあえずやってみる、そっからどうするか考えてみるのは大事だと思います。
美術予備校なんて、行ったことない方がほとんどです。
1体はそんな方、大歓迎です。
鉛筆の握り方、削り方から始まり、基本的な描き方を通して
美術予備校ってどんな感じなのかを体験することができます。
面談で美大受験や美大進学後のことなども聞けます。

4月の1体はもう終わってしまいますが、
今後も1体はまだありますので、
新しいことを始めるきっかけとして
1日体験を使っていただければと思います。

では

《基礎科》あっという間に4月になってしまいました

春なのにもうTシャツかー、コート着てる期間全然なかったな〜〜
なんて言っていたら冬でも着なかったコートを出さなきゃいけない羽目になって
厚着したら今度は暑すぎたりして、毎日生活していくだけでなんだか疲れるという。

そんな中で入学したり、新しい会社に入ったり、
この春から新たな生活をする方々のなんて逞しいことか・・・
子供向けの番組でこの時期「ドッキドキの1年生〜」っていう曲を聞くと
なぜだか涙がツーッと出てきたりして。
姪がこの春から小学生だってことで、なんだかあっという間だなあと。
昔は本当に1日、1週間、1ヶ月が本当に長くて、毎日いろんなことに驚いたり怒ったりしてたんですが、大人になると、「知ってるつもり」になってしまって、さまざまなことに
感動しなくなってしまうのかもしれないですね。
1年あっという間ですもん。

1日という時間はみんな平等なのに、
時間が過ぎる感覚が変わる気がするなんて、なんか変な感じですよね。
夢中だったり、楽しかったりすると1日があっという間って小さい頃よく言われてたはずなのに
大人の1日もあっという間なんですよね。
不思議ですねえ。。。

そう考えると
なんとなくスマホゲームやってたら1時間経ってた、
なんとなく動画見てたら1時間経ってた、
って怖いですよね。。
大人になってもよくあることなんですが、今って特に
なんとなく時間を潰せてしまうツールってすごく多くて。
その限られた時間の中でなんとなく時間が溶けてしまう感覚ていうのを
「あ、やばいな…」て思うのは大事だと思うんです。
その時間を溶かすような 、人が没入しやすい仕組みを理解して、
そういうのは作られてるんだぞっていう。
(ぜひ10代のうちにモモという本を読んでみてください)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自分なりの楽しさや、面白さ、気付きみたいなものって
自分から見つけに行かないといけなくて、
人からは教えてもらえないんです。
それが将来的に、自分なりの表現や視点に繋がっていったりして。

SNSが広がって「いいね」によって良し悪しの一つの指針ができてしまって
わかりやすく複雑に手が込んだものや、カテゴライズしやすいもの、
完成度が高く見えるもの、判断しやすいというものが
現代のスタンダードになってきてしまっているような気がします。
その流れに反するものは「よくないもの」とされているような。

ですが、美術表現をする人にとって
「人から何を言われようと貫き通したいもの」というのが
何よりも大事な気がします。
誰からも見向きもされなくても、自分にとって大事であればそれで良いという。
それを自信を持って「自分はこれが好きだ」と今は言いにくい時代なのかなと思います。

限られた時間の中で、
自分だけの「好き」を探しにいく冒険こそが
人生なんじゃないかなと、新しい生活の始まる春に、
ふと思ったりしました。

来週10日から、基礎科も新学期がスタートです。
新たな生活にお供にさせていただけたらと、
講師一同みなさんがきてくれるのをウズウズと
お待ちしております。