梅雨はどこに行ってしまったんでしょうか、、、。
梅雨といえば雨が連日続き、洗濯物が溜まり、謎の場所にカビが生えたり
食べ物が急速に傷んだり、毎日アンニュイで外出も億劫になる季節の代名詞。
早く夏にならないかな〜と思ったりするはずなのですが、
ほとんど今年はそれがないような気がします。
なかったらなかったで少し寂しいと思う反面、
今年の暑さはその分長いということで、
もうすでに体感40度ぐらいの日々にギブアップ寸前な上に、
これがあと数ヶ月続くと思うとゾッとします。
そんな夏バテ防止に、
昔から夏の土用の丑の日は鰻で精をつけよう!
と言われてる感じがしますが、実は土用の丑の日は1年のうちに何度もあり、
うなぎというよりは、「う」のつくもので運気を上げて無病息災を願うものだったようです。
(諸説あり)
夏がスタートする時期に精のつく鰻を食べて夏バテを防ぐ、みたいな目的
で聞いていたような気がするのですが、だいぶ違うんですね。
先日浜松に出張で行ってきて、その際にうなぎを食べようと思ったのですが、
さわやかでハンバーグを食べてきてしまいました。
さて、
猛暑の中、夏期講習ももう少しでスタートするわけなのですが、
今年の夏の一大イベントをみなさんはご存知でしょうか?
そうです、『ブルーピリオド』(実写版)の映画公開です!!
それに合わせて、
ena美術新宿では劇中で使用された絵画の展示を1階ギャラリーにて
行っております。
そうなのです、この作品に当校はがっつり噛んでいるのです。
そこの詳細に関しては、きっと他の科のブログで詳しくお話ししていただけるはずですので
私からはあまり話さないでおきます。
そんなこんなで、僕もご縁があって試写会に行かせていただきました。
今第一線で活躍する若手からベテランの俳優さんまで、
素晴らしいキャスト陣、良作の予感しかしないですねよね。
少し前ですがエルピスの眞栄田郷敦さん、めちゃくちゃ良かったですよね。。
実は僕は薬師丸ひろ子さんと江口のりこさんの演技が好きなので、
本作の掛け合いのシーンはたまらなかったです!!
そんな試写会の感想を映画の内容に関して、全く触れないようにお伝えしたいと思います。
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自分にとって何をしてる時が1番楽しいのか?
何をしている時が1番自分らしくいられるのか?
そんなすごくシンプルだけれど、そのことについて深く考えたり、
向き合ったりすることが苦手な人が多い。
ふと気づいても目を伏せたり、心の奥底にしまってしまったり。
実は、程度の差こそあれ、誰にだってきっとそれはあるはずで、
「じゃあ、それを糧に生きていくのか」と言われると、
上がっていた手がどんどん下がってしまう。
「好きとそれを仕事にするのは違うよね、」と。それで食っていけるのかと。
手を上げ続けた人たちは、
「自分の好きなことで生きていけていいよね。」
「才能があるからできたんだよ。」
そんなことを言われるかもしれない。
でも、自分はもうその気持ちに気づいてしまった。
どんな辛いことも、どんなにプライドをズタズタにされても、
感情に嘘はつけない。何度倒れてもファイテングポーズを取り続けるしかない。
誰にも好きという気持ちは汚させない。
そんな思いの人は美術以外でもたくさんあるはず。
劇中ではそれが美術だっただけで、きっとたくさんの「好き」がある。
この映画を1人でも多くの人が見て、
自分の「好き」を見つけ、耳を傾けられる人が少しでも増えたら、
きっと少しは素敵な世界になるんじゃないだろうか。
好きを糧にしていくことは簡単じゃない。苦しみもある。
それでも、きっとその時に手を差し伸べてくれる人はいて、そのおかげで今の自分がいる。
改めてそういう存在に感謝をしたくなりました。
作品自体は藝大の油画受験の話ですが、きっと美術に関わってこなかった人にも、
これから進路を決める若い人以外にも、自分を見つめ直すような
作品なんじゃないかなと思いました。
『論破』という言葉がもてはやされるご時世、
論破というのは断絶を生むと私は思っています。
まさに言葉の暴力であり、その先には荒地しかない気がします。
一方で芸術や美術、表現というのは、他者を受け入れる行為です。
同じものを見ても人によって使う色や、形が異なっても良い世界。
人の作品を見て、「なぜそうしたんだろうか?」と相手の視点になって物事を考える。
そして、「そういう考え方もあるんだなあと」自分の中にさまざまな視点を持つ。
美しいものだけが芸術ではないです。わかりにくいものだってたくさんあります。
ですが、それもひっくるめて芸術なのではないでしょうか。
こんな時代だからこそ、
こういった映画を通して、少しでも芸術に興味を持ってもらい、
『他者の意見を受け入れる』ことが
世界に広まっていけば良いなあと思います。
さあて、夏期講習に向けて精をつけるために
焼肉でも食べに行こうかな。