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新宿校デザイン総合コース 2017.5.8 対談

デザイン総合コース 2017.5.8 対談 VOL.1

参加者 増田 新宿校 デザイン総合コース副主任
川村 東京芸大デザイン科2年 新宿校デザイン総合コース講師
川名 東京芸大デザイン科2年 新宿校基礎科講師
武田 国立校校長 デザイン総合コース主任

 

テーマ 受験勉強で大切にしたいこと

 

武田 今日は現在芸大、芸大、美大を目指して頑張っている人、これから目指そうとしている人へ今後の受験勉強の参考にしてもらうために今年度から、デザイン総合コースの中心になって指導をしてもらっている増田先生と、学生講師2人に来ていただいて、「受験勉強で大切にしたいこと」を自分の経験を含めて話を聞いてみたいと思います。

 

増田 今年度からスタッフの体制が代わりまして、指導方針、カリキュラム、アトリエ環境(光源)など、志望校に合格するための、より充実した内容に変わっていきます。1学期は、工芸科、私大デザインコースと共通にやる課題を増やし、それぞれの科の特性の違いや共通することなどを体感しながら基礎的なデッサン力、構成力、発想力を養って行きます。夏期講習では各大学の入試に即した課題を行い、実践力、対応力を磨いていきます。2学期からは、より個人の視点、特性を伸ばしながら指導していきます。新美芸大デザイン総合コースでは、講師によるデモストを頻繁に行っているのも特徴です。また、校外授業などを通して、普段体験できない環境での対応力やコミニケーション力を身につけていくことも大切なことですね。
ではここから、学生講師のお二人と対談した内容をQ&Aでお送りします。
今回は、川村さんです。

 

川村 新宿校デザイン総合コースの昼間部と夜間部を担当しています、東京藝術大学デザイン科2年川村真優香です。

 

Q1. 芸大を目指すきっかけはいつごろですか?
A. 川村:小さい頃から絵や物作りが好きで、将来は美術大学に行くのだなとぼんやり思っていたのですが、芸大をはっきりと意識するようになったのは中学生の時です。年齢問わず参加できる芸大の夏の講習に参加したのですが、その時の学生や大学の雰囲気がとても居心地がよかった記憶が強いです。その後大学受験のために他大学も見学したのですが、自分の興味が幅広いことから藝大デザイン科のカリキュラムに魅力を感じ、少人数制も自分に合っていると思い東京藝術大学に決まりました。

 

Q2. 受験時代、受験勉強を振り返ってどうでしたか?
A. 川村:現役生の頃はがむしゃらに上手くなろうと必死でした。浪人生と共に過ごせる夏期講習や冬期講習が刺激的だったのを覚えています。技術は上がったのですが、大事なメンタル面まで鍛えることができず、浪人が決まった時は本番に向けて1年メンタル面の調整をしようと決めました。浪人してからはデッサンと学科は確実に取れるよう上げてゆき、平面に関しては現役の時はしなかった私大対策も行いました。シンプルに強くいいきることの大事さや、厚塗りに慣れ利点を理解することができました。それまでは薄塗りばかりだったのですが、両方のバランスにより作業効率や絵の強さ、それぞれのモチーフの魅力が上がりました。私大対策がカリキュラムに組まれてたり、合同の授業や実技模試のおかげで身近に感じられたのがよかったです。多摩美術大学グラフィック学科・統合デザイン学科合格と結果としても表れました。

 

Q3. 受験時代の作品について
A. 川村:1浪の時のスヌーピーのデッサンが印象深いです。友人と自分たちでモチーフを選んで組み、今まで以上に質感やトーン幅を敏感に感じて描けました。それまでは黒が弱い・トーンや質感を誇張しすぎてしまうような癖があったのですが、これをきっかけに克服し、絵としても強く、より魅力のあるものを描けるようになったと思います。すごく楽しく描けたデッサンです。

 

 

Q4. 上達のきっかけは
A. 川村:現役の時からつけていた講評ノート・まとめノートはとても為になったと思います。全体や他の人に向けて言われたこと・自分の作品に対して言われたこと・自分の作品に対して自分が思ったことを毎回写真とともに記録し、ある程度たまったら要点を集めたまとめノートを作り、定期的に振り返って分析していました。書かないと忘れるタイプなので・・・。

 

 

Q5. 入試のこと
A. 川村:構成デッサンは出題されたモチーフが薄い色や中間色が多く、ひょっとこの眉と目くらいしか濃い色がなかったので、みんな絵が似そうだなと思いました。本番はお面を大きく描いている人が多かったのですが、私の強みは描き込みによる質感の豊富さ・観察と細部の表現の豊富さなので、時間内にそれらが出せるようなサイズと構成にしました。

 

 

Q6. 講師になって、教わる側から教える立場になって気づいたこと、考えること
A. 川村:受験美術に触れたての人と、美術受験を経験した教える立場側との、常識・認識の違いについてよく考えています。教わっていた時にも感じていて、何回か教わって初めて気付き、これをみんな普通にやっているのかと思った経験があります。また教えている今でも、自分が当たり前として認識していることが誤って伝わってしまったり、真逆の意味で伝わったりしてしまわないよう気をつけて伝えています。

 

Q7. 受験生にアドバイス、今、芸大・美大を目指して頑張っている人、これから芸大・美大を目指そうと考えている人に
A. 川村:好きなこと・人・物・作品に触れる時間をきちんと取ってもらいたいです。また憧れる気持ちを大切に日々を過ごしてもらえたらなと思います。受験のための勉強ですが、将来なりたいものややりたいことを見据えて、今吸収できることを吸収してほしいなと思います。

 

夜間部/芸大デザイン・工芸科

こんにちは。夜間部/芸大デザイン・工芸科です。

 

夜間部デザイン工芸科は、1学期は共通基礎課題を行なっております。

5月中旬から芸大デザイン、芸大工芸、私大平面系、私大立体系など専攻別のクラスに分かれますが、その前に専攻別課題として芸大デザイン・工芸科コースでは、コロナの着彩課題を制作しました。

昼間部も同じ課題を制作したので、評価の良かった作品を借りて参考にしています。

同じ時期に昼間部と夜間部が同じ課題をやる事により、モチーフの観察眼や、密度バランスと時間配分、表現素材の扱い、強く表現したいこと、など定性的な違いが分かってくると思います。

 

試行錯誤しながらも、次の一手、作品に繋げる体験を重ねていきましょう。

 

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新美芸大デザイン総合コース

こんにちは。新美芸大デザイン総合コースです。

 

個人対応型カリキュラムで、
志望校に合わせてサポート!。

 

見る側に響く魅力を養い、将来やりたいことを実現できる力を身につけ受験に臨もう。

今年度の新美デザイン総合コースでは、新美の伝統的な絵を描く力を継承し、
時代に即した問題を考えながら、生徒個人の日常からの視点、発想、技術を主体的に磨ける
カリキュラム、指導を行ないます。

 

2017年1学期は、芸大デザイン総合コース・工芸総合コース合同の共通課題を多数行なっています。基礎的なデッサン力を磨く事を主眼にし、それぞれの専攻や学生個人のプロセス、答え方、講評などの、違いや共感できるところを体感しながら次の作品展開に活かしていきます。

5月は、通常課題に加え、新宿御苑にてリサーチを経て作品制作課題、組み石膏週間課題、デッサン講義、と続きます。

 

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芸大合格者インタビュー「デザイン総合コースの魅力」

芸大合格者インタビュー「デザイン総合コースの魅力」

山科ティナ

2016 東京芸術大学デザイン科合格
2015 多摩美術大学グラフィックデザイン科入学
Profile
16歳の時に集英社「別冊マーガレット」にて漫画が受賞デビューし、漫画家として活動を始める。
大学入学後にWeb漫画「プレゼント・ハラスメント!」が150万人に読まれBS-TBSにて実写化される。
Vスクロールコミックス連載『#140字のロマンス』が2017春、祥伝社より書籍化決定。

代表作「#アルファベット乳」・「プレゼント・ハラスメント!」(LINEギフト)・「#140字のロマンス」・「どうしてパパは、カメムシになったの?」(ライフネット生命)・胸キュンシリーズ(午後の紅茶/リクルートジョブズなど企業タイアップ)

Q&A / デッサン
Q:デッサン・カリキュラムで印象深かった事とは何ですか?
A:他科との合同課題やデッサンの解説講義で、とてもデッサンの理解力が増したと思います。
Q:どんな点で?
A:これまで表面的な鉛筆のテクニックを気にしていたんですが、根本的なデッサンの見方とかに気づけたのが大きかったです。海老沢先生(油絵科講師)の解説プリントも分かりやすかったです。

Q:デッサン指導ではどうでしたか?
A:描き出しの練習する時があって、それが最初の見方を変えてから、かなり出だしで崩れることがなくなったかな。他にも講師のデモンストレーションの途中のプロセスや3時間デッサンとか、結構勉強になりました。

Q:石膏デッサンと構成デッサンの意識はどのように違いましたか?
A:根本では一緒だなと思います。でも、今回受験した構成デッサンでは、自分で構成できるとか平面構成が好きだったので、とても楽しく描けました。
Q:構成を自由に出来る構成デッサンと、場所の制限がある石膏デッサンではどのように感じていましたか?
A:石膏は場所の制限で怖い部分があって、メンタル的な部分も大事になるので、その場の状況をしっかりと組み込んでいくことが大事だなと思いました。
構成デッサンでは、多少苦手なモチーフがあっても入れ方などで良く見せることが出来るし。
う?ん・・・減点されないことが必勝法じゃないかと。減点されないのがかなり大事だなと思っていたので、自分の得意なところを見せていきました。

Q:確かに試験でのデッサンは結構狙った構図ですね。
ティナデッサン03
「合格再現作品」
A:自分の中では狙いましたね。プラスチックが苦手でそれはメインにせずに、手が得意でしたので積極的に見せようと思いました。
Q:細かいポイント的な部分は気を使いました?モチーフの配置がとっても素晴らしいですね。
A:平面構成の考え方を利用して、白の余白の形や空間など綺麗に見せるように心がけました。手や紐などが2つずつ入っていて、同じモチーフの場合は変化をつけるようにしました。

Q:デッサン力をつけることとは?
A:色々とあるけど・・・観察力ですかね。ものの観察力がつくと、デザインを簡略化する時に分かるし、イラストにしても表現力が豊かに見えるんだと思います。

Q:デッサンテクニックとか一つ挙げれますか?
A:5H鉛筆とか6H鉛筆ですかね(笑)物の周り込みを潰してしっかりと描くとか結構やってました。逆に5B鉛筆とかも、手前に見せる光側とかに乗せて彩を上げたり、鉛筆を使い分けていました。
ティナ石膏02

Q&A / 平面構成
Q:平面指導で印象深かったことは何でしたか?
A:デザインの図書や資料が多く、色々なグラフィックに触れてセンスを磨け、平面が楽しくなっていきました。センスを磨くのって大事だなと感じました。

Q:具体的に図書や資料をどのように活用しましたか?
A:自分で再度資料をまとめて、グラフィック/アイデア/プロダクトなどジャンル分けしていました。

Q:どうやって平面を鍛えていきましたか?
A:最近の芸大の平面はかなり自由ですので、資料などをいっぱい見て自分がどんなのが好きなのかを気づくことが大事なのかなと。あとは、日頃から画面にいっぱいに色々なモチーフの描写練習や
表現の練習などもしました。
ティナ平面作品05ティナ平面作品06

Q:総合コースにある資料でオススメのデザイナーは?
A:田中一光さんと亀倉雄策さんのシンプルなデザインが大変勉強になりました。

Q:ティナさんの漫画に平面構成は何か影響がありましたか?
A:構図は色々なパターンを考えられるようになりましたね。動きのある構図とかイラストを描くときにも、かなり影響がありました。空間の形を見るようにもなって、ものの形の取り方が変わってきて、綺麗にとれるようになった気がします。
ティナ平面作品07

Q&A /立体
Q:立体指導や資料などで印象深かったことは何ですか?
A:いや?。立体が苦手で1番苦戦しましたね(笑)
立体傾向の解説の図が、とても印象的でした。描写型・デザイン型・幾何タイプ・有機タイプなどと作品を分析する考え方でしょうか。
かなり良かったです。入試のみならず、大学に入ってからも応用出来るというのが大きいです。

Q:講評とかの内容で気づいた点とかありましたか?
A:どうしたら格好良くなるとか、デッサン力が活かされていくのかなどの指導が良かったです。日頃からの観察のポイントが結びついていくのが良かったです。

Q:粘土や異種素材の表現力をどう鍛えたり身に付けたりしていきましたか?
A:実際に講師がテクニックをデモンストレーションしてくれたり、サンプルも作ってくれていたので、それらを自分でも実践して覚えていきました。新美では夜間に残れて作れるのが、とても良かったですね。立体の作り直しや紙などの対策も自主的に夜間にしていました。
ティナ立体07

Q:ティナさんは立体が苦手でしたが、どう対策していました?
A:う?ん。でも、入試直前には楽しく出来ましたよ(笑)
でも、苦手なら無理しないでAランクを狙わなくても良いのかなって(笑)奇をてらわず、課題としっかりと向き合って答えていくと外れないですね。
苦手だと、ハリキリ過ぎて課題からズレてしまって評価が悪くなることが多かったので。

Q:立体カリキュラムはどうでしたか?
A:素材なども工夫した色々な課題もあり、難易度も芸大の試験を意識した課題で、実践的に向き合うことが出来ました。

Q:立体のテクニックでオススメは?
A:上面とか側面がシンプルなものは単調に見えがちなので、面を工夫することで陰影が増えるので意識していました。作るのも簡単だし。後、デッサンと同じで、立体の切り替わる稜線の流れを意識して作ることで、形態がより綺麗に見えるようなことですかね。
ティナ立体08

Q&A /私大対策
Q:総合コースでの私大対策はどうでしたか?
A:参考作品や資料も多くて、芸大を目指していても不安なく過ごせました。

Q:指導ではどうでしたか?
A:少人数でも丁寧に課題対応してくれて、質問もとてもしやすかったです。授業後でもやることが出来たので、自分でスケジュールを組み立てることが出来ました。

Q:芸大と私大の課題を両方やることのメリットはありましたか?
A:私大のデッサンや平面が芸大の構成デッサンに活用出来たり、私大平面の見せ方が立体のデザインに結びつけられたりと、いっぱい繋がる部分がありました。

Q:私大対策のコツとかはありましたか?
A:参考作品がいっぱいあるので、一度模写してみるといいですね。デッサンだと芸大よりも課題に特徴があるので、女性だと手の筋とか見えにくいから不利な部分があって、それを男性の手の参考作品を見ると、「あ、この骨は描かないと損するんだな」とか色々と分かりますね。
Q:平面構成では?
A:例えば多摩美のグラフィックは縦構図なので、芸大の平面よりポスターに近いから、デザイン図書などのポスターをいっぱい見て、格好いいものを覚えて自分のものにしていくことですね。

Q&A /総括
Q:浪人して良かったことは?
A:う?ん。画力やテクニックが安定したのが大きかったですね。メンタル的にも、一度挫折してもなんとかなるというふうに思えるようになりました。

Q:私大にも1年間行きましたが、芸大との違いはありましたか?
A:学校の雰囲気は全然違いますね(笑)私大は、専攻が細かく分かれてるので、入学して5月にはもうどこどこの会社に行きたいという話題も出てきていて、芸大はまだ入ってから色々と選べるので、ゆったりとしてる感じがします。

Q:ティナさんは漫画家としての一面もありますが、なぜデザインを学ぼうと思ったんですか?
A:まあ、武器を増やす的な感じでしょうか。実際にデザインを学んでいても、漫画と通じる考えがあったり、今までと違う見方で作品を見れたりと、なかなか楽しいです。

Q:これから予備校で学んで行く人達にアドバイスを。
A:みんな美術が好きで来ている人たちなので、予備校時代では苦しいこともあるかと思うけど、好きなことをやれることは生きていることなんだと実感して欲しい(笑)

Q:新美で良かったことは?
A:新美は、平面や立体の指導が受験だけっていう感じよりも、もっと先まで見てくれてる感じで、大学に入ってからも役立ちます。後は、友達(笑)やっぱり予備校時代の友達は、大学ひってからも繋がるし。

Q:はい、ありがとうございました。
A:ありがとうございました。

東京芸大美術館陳列館「ロバート・フランク展」

デザイン科総合コースの滝口です。
芸術の秋。色々な場所で気になる展示がいっぱ開催されていますね。
新美近くのオペラシティーギャラリーでも「オランダのモダンデザイン展」が開催中ですが、あまりに新美に近いと見過ごしがちで、気づいたのがつい先週。まだ見に行けてないので、行かなきゃです。23日までなので、急がないとですね。

ところで、今回は11日から始まる東京芸大美術館の陳列館での展示で、アメリカの巨匠の写真家ロバート・フランクの展示にレセプションに招待を受けたので、早速見に行ってきました。
なぜデザイン科のブログで写真の展示の紹介?って感じですが、こちらの展示を中心に関わったのが芸大のデザイン科視覚伝達研究室で、展示等の見せ方などもデザイン科というのを考える上で参考になると思い、お勧めしようかと思いました。

写真撮影も可能だったので、少し展示の雰囲気とかも参考に。
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写真家の説明も必要なんですが、書くと長くなるのでかなり簡潔に。
ロバート・フランクは、スイス生まれですがアメリカへと移住し活動しています。もう写真界では巨匠中の巨匠で、アメリカの写真を語る上では欠かせない写真家です。特に「The Americans」という写真集が有名です。
そして今回の展示に大きく関わっているのが、ドイツのこちらも超有名な写真集出版社Steidl(シュタイデル)です。世界では、アメリカのAperture、ヨーロッパのSteidlが有名です。
この偉大な写真家と出版社と一緒に運営できた、芸大デザイン科の学生たちが個人的にとっても羨ましいです。

写真の詳細はここでは割愛して、展示の見せ方等へ。
入って直ぐに写真集がぶら下がっています。重い写真集がこんな風に軽く浮いてると良いですね。
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シンプルに写真の展示かと思っていたんですが、1階は空間を迷路の様に見せる感じで、写真/文字/映像が入り組んでいて、ここもデザイン科ならではの見せ方があって刺激的です。文字も手書きで、畏まった感じではなく、ふっと力を抜いて鑑賞出来るので、ヴィンテージプリントではない今回の展示の意味も伝わってきます。
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2階の展示は、逆に整然とした雰囲気の見せ方。
写真をじっくりと堪能出来ます。本当に素晴らしい写真ばかりです。
キャプションも凝っていて茶色い紙に美しくレイアウトがされています。
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写真展なので、展示の部分は普通そこまで気にしないと思うので書いてみましたが、簡単な内容だけですので、展示のネタバレとして読まないで頂いて、是非じっくりと写真や写真集の世界へと堪能して頂けたらと思います。
僕もオープニングレセプションで行ったので、じっくりと見れなかったのでもう一度行きます。

そして、展示だけでなく、今回のカタログも是非見てというか手に入れて欲しい内容でした。
ドイツの出版社Steidlが関わっているとあって、こちらもデザイン的に素晴らしい内容が詰まっています。

カタログが新聞になっていて、南ドイツ新聞社の実際の紙で作られていて、とてもボリューミーです。なのに値段が500円と本当に新聞を買うような感覚に近いです。

でもレイアウトや印刷はさすが写真集出版社の大御所。凄くこだわりを感じる見せ方と美しさです。この写真も見開きの一枚なのでとても大きいです。

文字のレイアウトも美しいです。美大受験とは直接関係はないかと思いますが、やはりセンスを磨くには良いものを見るのがとっても大事。なかなか展示場所でこの新聞を広げて見る事が出来ないですが、本当に持っていて損はしないと思いますよ。

そんなちょっと受験や専攻の科と直接関係が低い写真展示の紹介でしたが、芸大デザイン科で学生が関わりのある内容としては、芸大ってこんな貴重な体験も出来るんだと知る良い機会になるかもしれないですね。
芸大のデザイン科に興味ある学生は、是非とも見に行って欲しい展示です。

新美デザイン科総合コースでは、近くのオペラシティーギャラリーへ、学生と一緒にデザインを堪能する11月にしてみようかと思います。

それでは、残り2学期頑張って行きましょう!!