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映像科:春期講習会、迫る。

こんにちは。映像科です。
3/26(金)からはいよいよ今年度の春期講習会がはじまります。
(26日からの8日間受講or28日からの6日間受講も可能です)
春期講習は新学期からの授業をコンパクトに体験できる内容になっています。
Webやパンフレットの内容よりももう少し詳しく内容を紹介します。
一般選抜だけでなく総合型選抜や学校推薦型選抜を検討している方も、ぜひ受講してみてください。

3/26(金)映像観賞課題(上映〜感想レポート〜ディスカッション)
3/27(土)鉛筆デッサン基礎(レクチャー〜制作〜講評)
3/28(日)写真でストーリーを作る(撮影〜制作〜講評)
3/29(月)小論文基礎課題(レクチャー〜制作〜講評)
3/30(火)イメージ表現/音楽から映像を構想する(制作〜中間講評)
3/31(水)イメージ表現/音楽から映像を構想する(制作~講評)
4/1(木)映像・先端芸術表現科合同ワークショップ「地図を作る」
4/2(金)武蔵美映像学科「感覚テスト」(レクチャー〜制作〜講評)

制作するアトリエも少しリニューアルしました!
今年の合格者の入試再現作品を並べてお待ちしています!!

先端芸術表現科合格者体験記その2

こんにちは。先端芸術表現科です。春期講習は30日(火)からになります。まだ新規受講生募集中です!
https://www.art-shinbi.com/season/spring/subject/sentan/index.html

前回の合格体験記https://www.art-shinbi.com/blog/20210319/22/に続き、合格体験記その2になります。今回は、現役の時は一次小論で通過しましたが、惜しくも二次試験を合格することができず、一浪で無事に合格したKさんの体験記になります。今年度は特待生としての入学でした。併願で受けたムサビ映像と版画も合格しています。

1浪のときはどのように過ごしていましたか?
一年の前半は家から出られなかったため、さまざまなジャンルの本を読んだり、興味のあることを調べたりしていました。そのとき得た知識を基に、自分や自分のやってきたことについて客観的に考え、深めることが出来たように思います。
夏からは予備校に通い、素描や制作をメインに動いていました。

現役のときは小論文選択で1次試験通過でしたが、なぜ素描に変えたのですか?
現役のときは、先端科以外一般大学を志望していたため、他大学の受験を圧迫しないように小論文を選びました。しかし受験を経て、やっぱり美術系大学に進みたいという気持ちが強まり、美大受験の幅が広がる素描を選択しました。
また、現役のときも新美に一年通っていたのですが、春の間は素描と小論文、どちらも体験できたので、そのときの感触も参考にして選びました。

新美の素描対策は単なる自画像の描き方ではないことを教えていますがその点はいかがでしたか?
まず課題が多岐に渡っていると感じました。もちろんモチーフの違いや、自画像、静物、構成などの違いもありますが、問題文の問われ方が様々で、単純に◯◯を描きなさい、というテンプレートではなかったのが印象的でした。実際に今年の素描の試験でも、いつも通りに問題文から出題者の意図を考え、落ち着いて答えることができたと思います。
それから、絵の巧拙だけではなく、その人個人の持ち味や描き方を伸ばすような、細やかな講評があったのもありがたかったです。小論文の先生もコメントをするときがあり、違う視点からも自分のデッサンを知ることができました。

予備校の講評会は、制作を進めていくときにどのように役立ちましたか?
講評会では他の人の講評も聞けるため、自分が得意とするメディア以外のものも検討するようになりました。月に一回あるため、それに向けて制作のペースを作っていくことができるのも重要な点だと思います。

総合実技はどのようなことを意識して進めていましたか?
何を聞かれても答えられるくらい、意図を明確にすることを意識していました。
総合実技は答えの幅が非常に広い試験だと感じます。講師の方にも「Kさんの総合実技は要素が多くて分かりにくいから、一つに絞った方がいい」と指導を受け、自分が何を答えているのか、ぼやけないように苦心しました。
問題文には「風景」や「気持ち」など、自分なりの解釈が必要なキーワードがあると思います。それらに一度答えを出し、その答えを基にしつつ、何が一番重要か取捨選択をして進めていきました。

予備校に通っていて印象に残っていることはなんでしょうか?
もともと美術系に進む予定がなかったため、初めての美術予備校だったのですが、本当にいろいろなタイプの生徒がいて驚きました。
それぞれがそれぞれの興味を持っており、制作のプロセスもモチベーションも、もちろん作ったものも全く違い、雑談すら刺激的で楽しかったです。ほどよい人数だったことも関係しているのか、先生や生徒の垣根を越えて様々なことを話し、相談しましたが、そのことは制作でも、ごく個人的な経験としても、よい影響をもたらしたと思います。

特待生の申し込みはこちらから。第3回の応募締め切りは4/2(金)となっております。
https://www.art-shinbi.com/about/scholarship/

合格者再現展示も始まっています!ぜひ試験の解説とともにご覧ください。春期では展示作品の解説などもいたします。

それでは、先端芸術表現科でした。

プレ春期講習Ⅱ 下地制作

こんにちは

新宿校 油絵科です。

3/20 「プレ春期講習 下地制作」 を開催いたしました!

下地と言えば『自分の描画表現』に適した地作りをするものですが、春期講習会の前段階でこれから受験に向かう人達が『自分の描画表現』の幅を広げる!画面の強度を上げる!とういう目的で受験で実践的に使える様々な表現を学びました!

下地材では王道のジェッソ、モデリングペーストから盛り上げ材のさまざまなメディウム。

サンド系やビーズ系などのテクスチャー系。

セラミックスタッコ等の漆喰の表情。

他にも普段あまり手に取る事のない様なニッチな画材。

下に轢いた見え方だけでなく、アクリル絵の具の有色下地の上から下地材を塗布した時の透け感や唯キャンバス地に描画した時との違いなど、あらゆる表現が体験できたと思います。

また合格者の作品を見ながら、この作品にはどういう下地が使われていてどの様なプロセスで描かれているのかなどの解説もありました!

 

油絵科において下地作りとは必ずやらなければならないモノでないですが、自分が支持体に表現したいビジョンが見えた時、参加者の皆さんがこの日体験したモノをいいカタチで利用する事ができたらと願っております!

 

 

 

 

春期講習会もまだまだ募集中です!

春から一年を通して志望校合格に向けて頑張っていきましょう!

新宿校 油絵科でした!

秋葉原校 高校入試説明会を行いました。

こんにちは、秋葉原校です。
本日は「美術系高校受験 中学生のための入試説明会」を実施しました。
ご参加頂きました皆様、お忙しい中お時間を割いて頂き誠にありがとうございました。

主に総芸の受験についてと、それに対する新美の授業について説明致しました。
ご参加の方々にはお話しさせて頂きましたが、説明会の話はあくまで概要になりますので、最適なアドバイスを行うには個別面談がやはり一番かと思います。

今後も随時面談は実施していきますので、ご相談お待ちしております。

また、先日3/14(日)には1日体験を行いました。

新中1~既卒生まで、この回はかなり幅広い層にご参加頂きました。
少しでも秋葉原校の良さを実感してもらえたら幸いです!

最後に、秋葉原校の今年度の美大・藝大入試成績ですが

東京藝大 油画専攻   1
筑波大学 芸術専門学群 2名(現役2名)
富山大学        1

多摩美術大学      32名(現役18名)
武蔵野美術大学     28名(現役20名)
東京造形大学      21名(現役9名)
その他美術系大学    25名(現役15名)
(日芸、女子美など)

という結果でした。
2年連続で藝大合格者を排出することができました。
今は校舎で再現作品を制作してくれています。

そうやって念願の第一志望合格を叶えた子もいれば、力およばずで結果が出ない生徒もおりました。
その今の悔しい気持ちをバネに、さらなる飛躍を期待したいです。

全員第一志望合格を目指して、また一年間秋葉原校一同頑張りたいと思います。
まずは春期講習会からですね。

まだまだご参加受付中です⇒春期講習会申込ページ

それではまた!

先端芸術表現科合格者体験記その1

こんにちは。先端芸術表現科です。
今回は1次試験小論文受験合格者による合格体験記を紹介します。秋葉原校の基礎科出身で、先端コースは高校3年の春期講習から参加。現役合格のSさんの合格体験記になります。

先端芸術表現科を受けようとおもったのはなぜですか?
なんででしょう。思い出してみます。私は美術系高校に通っていました。周りの子は元々絵が描ける子が多くて、私は「絵が下手」ということで学校で有名でした。だから、デッサンは何があってもやりたくなかったんですよね。けれど、表現っていうものには興味があって、その時たまたま見つけたのが先端芸術表現科でした。「あ!ここデッサンじゃなくても受けられるじゃん!」という軽い気持ちで、先端を受けることにしました。

いざ予備校の見学に行くと、何やらよくわからないことを討論してる。その日は講評会でした。しばらく聞いているとなんだか頭痛がしてきて、すぐ帰りました。
けれど、なんだか帰った後もずっと気になり続けていました。

結局それから、高校3年生の春に予備校に入ることにしました。そんなこんなで予備校時代を過ごしていましたが、やっぱり1番嬉しかったことは、自分の表現に対して講師の方々や同じ受験生の方々が真摯に意見をくれることですね。
今までは「下手」だとか「おかしい」っていう雑な言葉で片付けられていた、私の表現の中にある細部が少しずつ現れてきたんです。
それって、めちゃ面白いことだと思うんですよね。

一次試験は小論文で合格しましたが、予備校での小論文対策はどのように役立ちましたか?
小論文、最初は嫌でした。
課題文の著者に対して「なんか『難しいこと』言ってるぞこいつ」と思っていたからです。

それが変わり始めたのは、2月ごろでしょうか。
謎の楽しさが生まれてきて、それってなんだろうって今振り返って考えてみると、その楽しさは先程言っていた「難しいこと」を細かくした時に現れてくるものだったんだと思います。

それに気づくことをきっかけに、私にとっての本のあり方が少し揺さぶられました。
本を書いている著者は、「全くの他者」ではなくて、「私と私の表現を一緒に考えられるかもしれない他者」が潜んでいるかもしれない、と考えるようになりました。この気づきは、私の表現にとって大切なことになってくると思います。

制作のアイデアはどのように考えていましたか?
私は、人との関係に悩んでいました。
いや、今も悩んでいます。ただ、表現する前と今で変わったことはあります。

当時の私は、自分が人とうまく付き合えないことにプレッシャーを感じていました。そしてそれを悪いことだと思い、自分を否定し続けていました。けれど、ふと疑問に思うこともあって、それは人と「うまく」付き合えないってどういうことだ?という疑問です。
実際、今の私もそれがどういうことかはっきりとはわかりません。けれど、それが「うまく」という言葉じゃなくて、自分の言葉で言えるようになったらそれは私にとっての表現になると思います。
私の制作の根源には、そのような自分の考えへの揺らぎを自らで与えるというところにあります。
つまり、私自身、はっきりとしたアイデアの出し方は持っていないんです。ただ、今、自分が少しでも疑問に持ったことを突き詰める、それが私の表現の最初の一歩になっているんだと思います。

二次試験の総合実技はどのようなことを意識して進めていましたか?
二次試験では、与えられた素材を使って、どれくらい自分の作りたいものに引き寄せられるかということを試行錯誤していました。毎年、先端の二次は何が出るかわかりません。けれどそれは周りの受験生も同じなので、そんなに緊張することではないと思います。
それよりも大切なのは、自分の表現と素材を上手い具合にカチッと交差させるために、日常の中での興味をよく観察することだと私は思います。総合実技って試験っていうより、遊びに近いかもしれません。その遊び方を見つけることが、総合実技を楽しむ秘訣だと思います。

予備校に通っていて印象に残っていることはなんでしょうか?
私は人と集団で生活することが難しく、教室の中でも他の受験生の方々と一緒に授業を受けることができないときもありました。その時は、講師の方々の配慮を受け、別室での受験対策をすることになりました。最初は申し訳なく感じており、迷惑なのではないかとずっと思っていました。その趣旨を講師の方々に伝えた時、言われた言葉が印象に残っています。
「教室にいれないということは、悪いことではありません。むしろ、その状況にあるSさんだからこそ見えることもあるのではないのでしょうか。そこにはSさんにとっての表現があるかもしれません」という言葉です。
その言葉は、今まで恐怖の対象であった「他者」を「一人の人間」として捉え直すきっかけとなりました。
もう一つあります。
受験直前、私の涙腺は崩壊していました。もし本番失敗したらどうしよう、という思いでいっぱいだったからです。その時、講師の方が私の話を丁寧に聞いてくださり、本当に親身になってアドバイスをくれました。
私は午後の受験だったため、午前中に予備校に行ってそれから受験会場へと行きました。
その日の午前に、講師の方は応援のために来てくれて、おまじないとおまもりをくれて、本当に幸せでした。人よりも不安になりやすい私にとって情緒面のサポートは本当に嬉しいことでした。

最後に来年度先端を受験する方に何かあれば
「サボる」ことは大事なことだと思います。わたしは詰め込むことができないのでよくいろんなことをサボっていました。サボりながら見える景色もあります。多分。いろんな視点に立って、いろんな角度から物事を見つめてほしいです。つまりあれですね。
「臆病な眼差しで世界を凝視する」ってことですね。

Sさんの総合実技を含む再現展示は3月23日(火)から始まります!面接も随時受け付けていますのでぜひご連絡ください。春期講習は3月30日(火)からになります。
https://www.art-shinbi.com/season/spring/subject/sentan/index.html

それでは先端芸術表現科でした。
(画像は合格者の授業内で制作した総合実技になります)