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告一段落

 

こんにちは、留学生コースです。

あっという間に3月、スタートアップコースも残りわずかとなりました。朝晩まだまだ冷えますが、徐々に春めいてきましたね。区切りの季節です。

毎年、新年度に向けての準備期間として設けているスタートアップコースですが、1月から参加している留学生は、新美という新しい環境にすっかり慣れてきたのではないでしょうか。

緊張感を保ちつつも、今までより大きい視点で専門について学ぶ心のゆとりが、少しずつではあるが芽生えてきているように感じます。
この良い状態のまま春期に、そして4月に向かって突き進んでくれることを期待しています。


春期講習からは日本の生徒と同じ教室で、平面構成など色彩の勉強もしていきます。

スタートアップとはまた違った雰囲気に、どきどきわくわくしてもらえたら嬉しいです。

 

春期講習は3月23日スタート!

https://www.art-shinbi.com/season/spring/

 

 

合格再現イベント制作作品紹介PARTⅠ

世界が難しい雰囲気となっています。今後の世界情勢がどうなっていくのか…とても心配です。そんな中、国公立の試験はまだ終わっていません。頑張って下さい。

デザイン・工芸科夜間部です。

私大デザイン・映像科の合格再現イベントで制作された作品の制作過程を記録していたので、紹介します。
今回は、武蔵野美術大学の視覚伝達デザイン学科の再現作品です。

三時間制作でもしっかりを色をつけています。空間、質感、描きこみなど抑えるところもちゃんとやっているのがとても良いです。

同じく三時間で制作しています。独創性のある強い作品です。三時間でも精度を下げずにしっかりと描きこんでいるのがとても良いです。

次回は多摩美グラフィックの合格再現の紹介します。

では、また。

 

芸大デザインコース

こんにちは
デザイン・工芸科
芸大デザインコースの山本です。

昨日で芸大デザイン科一次試験『鉛筆写生』が終了しました。
石膏デッサンは『ジョルジョ ブルータス ヘルメス』から一種
構成デッサンは『手 フードパック 経木 バドミントンのシャトル』
というモチーフの出題でした。

それぞれの受験生の“良さ”が遺憾なく発揮されたことを願っています。
二次試験は3/10、11です。一次試験の合否が気になるところですが、今できることは二次試験課題の対策だけです。休息をとって、少しでも上達できるように残りの日数を過ごしたいですね。

一次試験前に行われた講師によるデッサンの描き出しから中盤までのデモストを紹介します。
石膏デッサン マルス
構成デッサン 手 ペリエ 熊笹 シュロ縄 フェイスタオル

映像科:春のイベント・2022

こんにちは。映像科です。
今日から3月ですね。この期間は2022年度の新学期に向けて春のイベントを行っています。

まずは先日2/20に開催された「合格者再現発表&体験談」。映像科では、2021年度木金日コースに所属していた合格者に、武蔵野美大の感覚テスト、小論文、鉛筆デッサンと東京造形大の発想力の再現制作をしていただきました。作品の一部は現在新宿校1FのSHINBIギャラリーに展示されています。ぜひご覧ください!


※動画は予告編。後日イベントの全体を見ることできるようになるそうです。

制作後はイベント会場にて、志望校を決めてから合格に至るまでの道のりを話して貰いました。一年間受験に向けて対策をしてきた人の言葉には学ぶことがたくさんありますね。講師としても気づくことが多かったです。あらためて参加してくれた合格者の皆さん、聴きに来ていただいた方も、ありがとうございました!

3月には実技対策の講座・講習が予定されています。
まず3/20(日)は春期講習直前講座で「感覚テスト」対策の講座を行います。絵と文章で表現する映像科対策の基礎を学びます。「3/26〜の春期講習は予定が合わないけど映像科の対策を始めたい」という人にもおすすめです。

そして3/26(土)〜4/1(金)は春期講習会・映像コースとして6日間の授業を行います(3/29は休講日、また3/26・27の2日間のみ受講コースも開講)。
授業の詳しい内容は次回のブログでお伝えしますが、春から映像系の学科の対策をはじめたいという人、まだ映像系志望を決定していないけど興味があるという人も、ぜひ受講してみてください。

彫刻科 ラストスパート!

こんにちは!彫刻科の小川原です。入試直前講座もあっという間に試験間近になりました!

入試に向けての意識も最高潮に高まり、身につくものも多くなっています。逆に集中が過ぎて視野が狭くなることでのケアレスミスも気になるところです。最後は「良いもの」に対する素直な姿勢が重要です。取り組むことに一生懸命になり過ぎて、制作が「作業」になってしまわないように気をつけてください!

完成した作品が全てです!オートマティックに作り上げた作品が美術的な観点で魅力的なものになるわけがありません。自分自身が、モチーフも自分の作品も「いいぞ!いいぞ!」と実感しながら重ねた仕事が「魅力的な作品」として結実します。

描く。つくる。ということに捉われず、「より良いもの」「より魅力的なもの」を目指しているのだということを忘れないでください。それが作家の力の源泉であり、入試で求められている最重要の観点です。

それではこれまでの預かり作品の紹介です。

昼間部生の作品

調子が美しいですね。もう少し形としての実感が伴えると言うことないです。

厚みがよく出せています。やや腰が太いのと、もう少し黒が消化できるとなお良いです。

夜間部生の作品

見上げの視点を感じる作品です。顔は似ているので頭部により繊細な表現が入って来るとより良いです。

昼間部生の作品

自然に調子を使って表現できています。欲を言うとさらに質感なども感じられると良いです。ミロのビーナスはピタッとした印象が強いです。

表現がややざっくりしていますがそれでも良いと感じさせるリアルな質の魅力があります。

夜間部生の作品です

丁寧に描き切りました。完成度が高いです。さらに質のリアリティを目指してください。

昼間部生の作品

自然な動きの連動感が良いです。頭部にやや表現のかたさがあります。

夜間部生の作品

印象がとても良いです。さらに反射光の魅力を研究していきましょう。

昼間部生の作品

3次元的な動きのハマりがとても良いです。陰の見え方も最後で調整できました。最終的に見えかたがぬるくならないように気をつけましょう。

感覚的に印象が良く引き出せています。作り込みもこのくらいで良いので常に印象の良さを優先しましょう。

生き生きと奴隷が表現できています。魅力溢れる1枚です。実感を持って取り組めるとこのように良い作品が描けるので、毎回意識してください。

ピタッと調子を形に合わせているところが良いです。顔が微妙に動きにあっていないのでさらに精度を上げたいです。

印象よく描けています。大きな単位での断面の印象にさらに迫っていけると良いです。

夜間部生の作品

顔が難しい位置ですが良く似せられています。同時にこの位置は体の厚みを出すのが難しいですが、最終的によく反応できています。

昼間部生の作品

素晴らしい安定感です。かっこいい見映えのする状態まで持ってこれて良いですね。

光の印象が良く捉えられています。そこまで描写を徹底していなくても良く見えるのは良いことです。

ややざっくりしていますが、一つ一つの表現に言葉を感じるので作品としてはとても充実して見えます。

夜間部生の作品

ラオコーンの脇の張りの表現がとても良いです。布のシワも積極的に表現できていて魅力があります。モーゼにさらに印象の安定感が加わると良いです。

存在感の強く感じるデッサンです。この位置は顔が命なので、徹底的に似せていきましょう。

昼間部生の作品

手の骨格感を良く理解しながら進められました。より腕の部分の説得力が求められます。

 

皆実力が高まってきました。ここからは気持ちの安定が一番重要になります。どんなに上手くても、気持ちが不安定だとできるものもできなくなってしまいます。いかに普通の状態で取り組めるか。ある意味入試はそれを問われていると思った方が良いです。

冒頭にも書きましたが、みんなは「美術」の道を選んで学んでいます。「美術で一番大事なことは、単純に「いいもの」を目指していくことです。ここに曇りがあったり、他のことで頭がいっぱいであれば当然「いいもの」は目指せません。受験で合格するために今までやってきたわけですが、そのために不安になってもいいことは一つもないです。「いい作品」を目指してあらゆる工夫を考えてみたり、全力で向き合ったりすることそのものが楽しく、心地よく、充実感を与えてくれます。僕はそんな気持ちで浪人時代を過ごした思い出があります。気づいたら「あ、もう明日は本番なんだー。ワクワクしてきたな!」くらいな感じです。

みんなみんな。楽しんで走り抜けて欲しいです!