こんにちは。彫刻科です。
11月はそれぞれの課題に向き合いながら密度を上げてしっかり完成させていくような仕事を意識してもらいながら制作に取り組んでもらっていました。
自分の上限MAXをだすことで冬期講習に向けての課題が明確になってくるかと思います。
昼間部の作品紹介
友人像です。モデルの印象がよく捉えられています。
写実的に緻密に形を追いすぎることなく量感をしっかり見せていくようなアプローチがカッコよくハマりました。
人体/頭部の抑えてくべきポイント(眼窩周辺、前頭部、顎、首と頭部の繋がり・張りetc)と、対象の生きた印象(佇まい、姿勢、目線、癖etc)を両者うまく重ねながらながらやりきることが必要です。
組み石膏に帯
組み石膏は普通の石膏単体とは違って石膏像そのものの精度に加え、静物的な状況への反応やモチーフ同士の関係性を説明する必要が出てきたりして気にかける部分がとても多くなります。けど逆に普段見られない状況を利用してその石膏を見ることのできる機会でもあります。
モチーフで見せなくてはいけない情報は何か。そこをイメージしながら絵に振り回されないようにコントロールすることが大事です。
帯と奴隷の色のコントラスト、隙間の空間や影などにも反応して臨場感出てきてます。
顔の見えない位置ですが伸び側の充実度が出てきました。光の雑味がなくなるともっと良くなると思います。
夜間部生も良い作品が出てきました!!
腰の倒れてくる傾きを抜けなくしっかり描けていて奴隷の胴回りのもつゆったりした空間性を引き出せています。頭部や顔面は突っ込んでもっと似せていきたいです。
鳩1点目。頭部の詰まった描写が胸の張りと合わせて見せられるとより充実してきそうです!
鳩2点目。すこし首を動かしてきています。それによって出てくる左右のねじれの影がきれいですね。爪先までしっかり緊張感があるのも良いです。
鳩は形態がすっきりしている分プロポーションや量のバランスなどがシビア。何度も荒づけをして「鳩ってこんな形」とある程度体で覚えてしまうことも大事だと思います。
お次は基礎科生
手と薪の構成。
手の芯棒でトラブルなどありましたが、その中で最低限やらなくてはいけないことを置いて来れていると思います。要素を「はずさない」のは受験においてはとても重要なことです。
指一本一本が同じ動きをしてないのがリズムを生み出していていいかんじです。
紹介は以上です。
調子悪くても・トラブルが起きても落胆せず粘ることのできるメンタルは底力と直結します!
今の自分の上限を、ひと月先の下限にするようなつもりで自己更新しつづけていきましょう
坂下