月別アーカイブ: 2019年5月

渋谷校です。初心者用鉛筆デッサンの道具について。デッサン道具テキスト。

こんにちは、渋谷校です。

GWも明けて、そろそろ美大受験を考えてくる人も多いと思います。
最初は色々不安なことも多いですね。
今回は鉛筆デッサンをこれから始めようとする人のために、道具の種類や使い方についてレクチャーしてみたいと思います。本当に簡単な説明なので気軽に見てください。

★デッサンの道具について

パネル
木炭紙大サイズやB3が多い。芸大デザイン科の入試などでは木炭紙サイズより一回り大きいサイズを使用することもあり、制作する用紙のサイズに合わせて用意しましょう。鉛筆デッサンでは紙製のカルトンではなく木製のパネルを使用する方が良い。

鉛筆
ユニがおすすめ。その他ステッドラー、カステル、スタビロ等。
トンボ(モノ)などはデッサンに向かない×。


画用紙を使うことが多い。ざらざらした面が面。画用ボードを使うこともある。

練りゴム
デッサンの時は、プラスティック消しゴムではなく、練りゴムを使う。

デスケル(計測枠)
構図を決める時に使う。Bサイズ用と木炭紙(D)サイズ用がある。

はかり棒(スポーク)
長さの比率や、角度をはかる。

カッター
鉛筆を削る

ガーゼ
鉛筆の調子をこするのに使用(デザイン科はティッシュのほうが良いと思います)

擦筆
鉛筆の調子をこする。

フキサティーフ
完成後、鉛筆を画面に定着させる。

クロッキー帳デッサンの前にスケッチ等
に使用。

スティック消しゴム
細かい所を消す時に便利。

クリップ、画鋲
パネルに画用紙を留めるのに使用。

★ 鉛筆の種類
鉛筆の種類は多い方がよい。まずはユニ(ハイユニ可)を揃えるようにしましょう。もう1種類ステッドラーもあると色幅が増えるのでさらに良いです。HBやB系の鉛筆は減りが早いので多めに用意しましょう。

ユニ

ステッドラー

鉛筆の種類(硬さの違い)

★ 収納
下のように市販のケースに入れて持ち運ぶ。本数は多い方は良い。

★ 鉛筆の正しい削り方

鉛筆はカッターで削る。写真のように芯、軸共に細長く削り先は尖らせる。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA


鉛筆削り機は×

寝かせて鉛筆を使う時に、軸の部分の角度が急だと画面にあたるので、右のように細長く削る。芯も長いと大きめに調子をのせやすい。芯のさきもとがらせる。
×悪い例

○ よい例

★ 鉛筆の持ち方
鉛筆を上から手のひらと親指で軽く持つようにして使う。始めは慣れないので意識して練習しましょう。
鉛筆の持つ位置は鉛筆の後の方を持って、鉛筆の長さを利用して描く。
細部を描く時は字を書く時の持ち方に変えるなど、状況に応じて様々な使い方を工夫しましょう。
鉛筆を寝かせて使う

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

鉛筆を立てて使う

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

★ 練りゴムの使い方
まず袋から取り出し、必要な分ちぎり良く練って柔らかくして使う。

練りゴムは消すだけではなく、鉛筆の調子を調整する使い方など様々な使い方があります。白い紙の鉛筆があると思ってまず自由に使ってみましょう。

● こする
練りゴムの面を使ってこすって使う。

● たたく
練りゴムを画面にたたきつけて、調子をととのえる。

● 細く使う
練りゴムを細く尖らせ、シャープに消す。

● ころがす
棒状にして、画面にころがし、大きな面を消す。

★ 画用紙
画用紙はパネルにクリップ又は画鋲で留めて使いましょう。面と裏があるので間違わないようにしましょう。すこしざらざらしている方が表面です。

だいぶ昔の資料から作ったので、写真などあまり綺麗ではないですが、少しはお役に立てたでしょうか?背景や床は昔の御苑前の校舎の時のものです。懐かしいですね。でも、渋谷校もなかなか良いですよ。

ここまで、簡単に鉛筆デッサンの道具の使い方について描かせていただきました。使用する道具や使い方は人によって様々です。
ここに書いてあることが必ずしも正解ではありません。
迷ったら、新美に学びに来ましょう。

渋谷校ではこの後も1日体験や無料体験を通して初心者から美大受験への指導をしっかりしていきます。
興味のある方は是非体験してみましょう。
以下から申込できます。

渋谷校土曜チャレンジ
6/22(土)、6/29(土)、7/6(土)14:30〜20:30
https://www.art-shinbi.com/event/event-saturday.html

渋谷校無料体験のお申し込みは
https://www.art-shinbi.com/event/event-muryo.html
新宿校、国立校、秋葉原校も同様にイベント開催中です。お近くの新美まで。

映像科:フィールドワーク課題講評会

こんにちは、映像科です。GW明けの授業では武蔵美映像学科の実技試験、感覚テストや小論文の対策が始まっています。
…が、今回は4月の最終週に行われたフィールドワーク課題の講評会の様子をレポートします。新美の周辺を散策し、具体的な「ある場所」の観察から、映像作品や写真作品を制作しました。

ショートムービーや写真の展示作品、プロジェクションマッピング的な試みなど、様々な形態の作品が生まれました。今後6月には映像制作実習の授業もありますが、これらの授業で試した手法やテーマを発展させて、推薦入試に向けて制作を進めようとしている人もいます。楽しみですね。

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さて、新美から近い初台のインターコミュニケーション・センター(ICC)では、今週末から新しい展示が始まるようです。映像に興味がある人以外にもオススメの展覧会です。

第一回講評会

こんにちは。先端芸術表現科です。

ゴールデンウィークも終わり、昨日は今年度第一回目の講評会でした。

これまでの日曜は、こちらが設定した課題を行うことや、美術館見学に行くことを通して、各個人の関心や問題を探るきっかけとしてきましたが、講評会で提示してもらうのはこちらで設定した課題という枠組みで行ったものではなく、受講生の方各々の興味に基づく制作です。

先端の試験では、自らの関心や興味の所在に基づきながら、自らで問いをたて、他者に表現することが求められています。講評会は、そうした表現のあり方を、生徒と講師双方のやり取りを通して考えていくために行われます。6月、7月も月に一度のペースで講評会を行いながら、自分の表現のありかを探求していきます。

来週の日曜日19日は、身体について考えるワークショップと課題制作を行います。
もしこの日に体験を希望される方は、動きやすく汚れてもよい服装で、参加してください。

 

 

関口より「重大?」なお知らせ

こんにちは。油絵科の関口です。

さて、重大と言ったら大げさですが、皆さんにお知らせです。
次回より他の講師にブログをバトンタッチし、僕は暫くの間充電したいと思います。というのも2013年よりずっと油絵科のブログを担当してきましたが、さすがにネタ切れです。この5年半もの間、色々とあちこちネタを探し回って、無い頭を絞りながら書いてきました。反対に言えば、自分でもよくこれだけネタが続いたものだ…と感心しています。
もし僕の記事を楽しみにしていた方がいらっしゃったら、たいへん申し訳ありません。過去の記事を読んで頂いたり、新たなネタが集まるまで、暫くの間お待ちください。なお充電期間中は、他の講師が僕とは違ったテイストの記事を書いてくれると思いますので、そちらをお楽しみいただけたら幸いです。

もう一つ個人的なお知らせです。5月24日(金)〜6月5日(水)新宿のギャラリー絵夢さんでのグループ展に参加しています。出品点数は2点ですが、今回はいつもの心象風景ではなく、静物を展示予定ですので、興味のある方は是非ご高覧ください。
http://www.moliere.co.jp/galerie/2019/gendaisakkabijutsu.html

あともう一つ、新宿から丸ノ内線でもう少し足を伸ばし、四谷三丁目から5分程度歩いたところに美術愛住館という美術館があり、5月19日までアンドリュー・ワイエスの展覧会が開催されています。先日僕も見てきましたが、あの有名な「クリスティーナの世界」の初期エスキースや、名作が生まれたオルソンハウスで制作されたデッサン・水彩が40点ほど見ることができます。画集に載っている作品が多く、本物を見る良い機会だと思いました。まだご覧になっていない方は、あと1週間ありますので是非訪れてみてください。
http://aizumikan.com

「クリスティーナの世界」(この作品は来ていません)

長い間ありがとうございました。またお会いしましょう。

彫刻科 秀作の紹介

こんにちは!彫刻科の小川原です。GW明けの調子はどうですか?5月病なんてありえないでしょ?という感じで絶好調で行きましょう!

それでは4月後半からの秀作を紹介していきたいと思います。

昼間部生の作品。短時間で描き出しの特訓をしました!

美しい光を感じます。動きの印象も良いですね!


立体的に強く構造を感じることが出来ます彫刻的で良いです!


この位置は顔が難しいですが、構造的にも似せられていて良いです。


体の動きの流れが良いですね!


手前の量感の迫力が魅力的です。


ジョルジョ。難しい像ですが、短時間でこれだけ捉えられるのは実力の高さの現れです。

同じく昼間部生の作品。今年から入学してくれた学生も頑張っています!

印象が良いです。アリアスってこういう像だよねっていう気持ちにさせてくれます。


量感が良いですね。掴めそうです!

夜間部生の作品。


素晴らしい完成度ですね!髪型の工夫など、大事です。

さ、連休が終わってこれから夏期講習までが勝負どころです!

おまけ。僕がこれから制作する予定の作品のエスキースです。