月別アーカイブ: 2016年9月

多摩グラ、プロダクト推薦特訓 ムサ美映像もやります!

こんにちは。
夏も終わり、推薦やAO入試受験者はいよいよ佳境ですね、、!
今年から、多摩美大で公募制推薦入試が実施されます。
新美では、「日曜特訓 多摩美推薦入試対策講習」を実施します。
特に実技の難易度が高いと予想される、グラフィックデザイン学科とプロダクトデザイン専攻が対象です。
全4回、日曜日に集中的に特訓して入試に備えましょう!

★武蔵野美大映像学科、ディレクション資質重視型入試の日曜特訓も実施します!あわせてご確認ください。

詳細お申し込みはこちらから→ http://www.art-shinbi.com/event/winter-suisen/

item02_pc

日本画科 秋の大作週間!

こんにちは!日本画の佐々木です。

先日言っていた、大型着彩制作の様子をご紹介します!
まずはモチーフ組から。今回も、自分の描きたいものを自宅から持ってきたり、買いに走ったり、丸一日かけてのモチーフセットになりました!

img_5325

img_5328
モチーフ倉庫!

img_5327
だんだん組まれてきました。

img_5336
組んだらひたすら描く!!
普段描かないような構図、モチーフなので、みんなのびのびと描いていました。
そして完成したものは。。。
dscn3682
こちら。
この作品は、窓辺のカーテンまでうまく利用してセットし、見ごたえのある良い一枚になりました。
画像だと分かりづらくなってしまっていますが、電飾が光っているのもこだわったポイント!
途中でいくつか電気がつかなくなってしまったりとハプニングはありましたが、光が灯っている印象をうまく捉えられています。

dscn3692
他にも力作が出ましたが、またの機会にご紹介させていただきます!
今年も大作お疲れ様でした♪

 

日本画科 あなたはどこまで描けますか??

こんにちは、日本画の佐々木です。
昨日、一昨日の二日間、日本画では細密課題を制作していました!

モチーフはこちら。今が旬のイチジクです。
二日間ということで少し他のモチーフも足して。。。
img_5343

普段はたくさんのモチーフを11時間で描いているので、省略だったり見せ方だったりというものはかなり意識しますが、一切ごまかしなく「描き切る」力が自分には一体どれほどあるのか!?
を、実感してもらうための試みでした。
そして、ここまで観て描けるんだ!という参考になれば・・・と思い、私も一緒に制作しました。

%ef%bc%91
デッサンの上がり。これで5.5時間。

2
着彩の上がり。11時間です。
細部はこんな感じ。ちょうど最初の写真と同じような角度ですね。
3
正直、参考になればと言いつつも、(どこまで描けるのだろう・・・)と不安でしたが、
物をじっくり集中して観察するうちに、そんな不安はどこへやら。
柔らかくみずみずしいイチジク、淡い色の変化、小さな隙間を通る光・・・様々な魅力がたくさん見えてきて、とにかくそれを描き写したい!絵を見る人にも伝えたい!と、夢中になっていました。
受験の絵は、受験。だけれども、やっぱり自分の描きたい!伝えたい!というポジティブな衝動があって初めて、強い作品になるのだなと思いました。
たくさんの絵の中から合否が決まる受験だからこそ、もっともっと貪欲に、受験の先を見据えることが大切です!

土曜日には、先週行った毎年恒例大型着彩の様子をアップする予定です。
今年も力作が上がってきました!

エッシャーの世界

こんにちは。油絵科の関口です。
先日、横浜そごう美術館で「エッシャー展 ?視覚の魔術師?」を見てきました。なかなか良い展覧会でしたので、皆さんに紹介したいと思います。
img_5053
今回は作品の前に「これ以上前に来ないで下さい」というテープや柵が無かったので、かなり間近で作品を見ることが可能です。小さい作品が多いですし、エッシャーの世界を存分に味わうなら、このスタイルは大正解だと思います。
ちなみにエッシャーの作品は、大半が版画で木版画とリトグラフが殆どです。キャプションにはタイトルの他に版種や描画材なども書かれていますので、そちらにも注目してみて下さい。

今回はエッシャーが実際に刷った版木も何点か展示してあります。刷り上がった版画を見る機会はあると思いますが、版木までは中々見る事は無いと思います。版画は間接技法なので、直接エッシャーが手掛けた版木を見ると、息使いまで聞こえてくる様な感覚に陥りました。

%e9%ad%9a%e3%80%9c%e9%b3%a5
あとエッシャーと言えば、反復する形を利用し、それらが少しずつ変容し、別のものに変わっていく有様を描いた作品が有名ですね。この着想の源流にあるのは、実はイスラム美術です。しかしエッシャーが実際に訪れたのは中東ではなく、スペインでした。スペイン内戦を避けるようにアルハンブラ宮殿を訪れた彼は、そこでタイルや装飾の幾何学的な美しさに魅せられたようです。

余談ですが、このイスラム圏の幾何学模様は、確かに綺麗で面白いんですよね?。見ていて飽きないので、僕も最近はPinterestというアプリでジャンジャン集めています。
%e3%82%a4%e3%82%b9%e3%83%a9%e3%83%a0%e7%be%8e%e8%a1%93
エッシャーはアルハンブラ宮殿にある幾何学模様をたくさん模写して、独学でこのパターンを研究していきました。そこに独自の解釈を加え、具象生のあるパターンを次々と作り出したのです。
ただ残念な事に、個展で最初にこれらを発表した時には、人々に受け入れられた訳ではなかった様です。自信作だっただけに相当凹んだと伝えられています。

そんなエッシャーが注目され始めたのは、平面の繰り返されるパターンから、三次元の世界に像が浮かび上がる様な作品を作るようになってからでした。reptiles
視覚的なイリュージョンを巧みに扱う様になったエッシャーは、その後も様々な作品を作り出し、世界的に有名になっていきました。

いつの時代でも、作品に命を吹き込むのは作者の情熱です。そして、その熱を作り出す最初の一歩は「好奇心」なのです。例え美術に関係無かったとしても、興味を持ったジャンルがあるなら、将来かけがえのない財産になっているかもしれません。

 

エッシャー展 ?視覚の魔術師?
https://www.sogo-seibu.jp/yokohama/kakutensublist/?article_seq=198574

2学期彫刻科

こんにちは!彫刻科講師の稲田です。ここ最近は暑さも落ち着いてきましたね。気がつけば9月も半ばです。夏期講習から取り組んできた課題がなかなか手強く結果に結びつかなくてイライラしたり、落ち込んだり間延びしてしまう時期かと思います。
講師の立場からひとつ言えることは、結果はすぐ出るものではないということです。
実感する手応えは来月かもしれないし、数ヶ月後かもしれません、試験前日、試験当日にやってくるという人もたくさんいたのを知っています。
自分の成長を実感出来る時は楽しいので絵や彫刻にも積極的に向き合えるものですが、停滞したり不調だったりするとついつい後ろ向きになってしまいますよね。
僕の一番のアドバイスは我慢して乗り切るです!!
悪いときは、自分の弱点が全面に出ていることが多いのでそこから学ぶことはたくさんあります。調子の良い時はすべてが上手く繋がるので弱点も覆い隠されます。
そしてなにより我慢強くなることは彫刻家の道を選んだ人には絶対に必要な要素です。形を作ることの難しさをこの先痛感することがあったときもうちょっと粘ってみようと思えるか諦めるかで天と地の差程の違いが生まれます。もうひと頑張りして来月の公開コンクールに繋げていきましょう!!

 

では今回は展示の案内です。

前回のブログや授業でもふれていますが、小川原先生も出展されている「第80回記念 新制作展」が国立新美術館で開催されています。日程:9月14日(水)?9月26日(月) 開館時間:10:00~18:00です。たくさん作品が展示されるので足を運んでみましょう。

次は、東京藝術大学彫刻科主催の展覧会↓

sc_af
東京藝術大学の教員を中心とした展覧会です。会場:東京藝術大学大学美術館 陳列館1階、2階、およびその周辺 日程:9月28日(水)-10月10日(月祝) 開館時間:10:00~17:00 (金曜日19:00まで)活躍している作家さんも出展されています。是非見に行ってみましょう。

最後は、少し先ですが僕の個展の案内です↓

%e4%be%91%e5%b3%b0dm%e4%bb%ae

「稲田侑峰展 -冷めた午後-」 会場:ガレリア・グラフィカbis 日程:10月17日(月)-10月22日(土) 開廊時間:11:00~19:00(最終日17:00まで)
時間がございましたらよろしくお願いします。

こんなふうに彫刻科は講師も制作をバリバリがんばっています!!講師と生徒一丸となって向上していきましょう!!