月別アーカイブ: 2016年4月

彫刻科 4月スタート!!

こんにちは!彫刻科社会人講師の稲田です。
早いもので新学期がスタートして2週間が経ちました。新しい生活のリズムが掴めてくるのと同時に1年後を見据えるとついつい余裕がなくなったり、かと思えば1日の長さに疲れたりと気持ちがアップダウンする時期ですね。

スタートから脇目も振らずに頑張ることは当然ですが、人間なのでずっとトップギアで走り続けることは出来ません。休みの日や疲れた時は自分の気持ちをセーブして体と心を休めましょう。
当たり前のことですが見落としがちになっているので、浪人生のみんなには各自、自分なりのテンションをコントロールする術を早い段階で見つけてほしいと思います。

それでは、4月から受験科で頑張っている夜間部生の作品を2点紹介します。

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まだまだ荒削りなところはたくさんありますが、ガッタメラータ像への新鮮な気持ちが伝わってくる大変良いデッサンだと思います。
技術はこれからどんどん吸収していきますが、この新鮮な目をこの先も忘れずに!!

 

続いて昼間部大型石膏模刻です。

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粘った甲斐があり中々の力作が完成しました。シビアにみると頭部から首にかけて違和感がまだありますが、ここまでの密度の高い模刻をしっかりとやり切った作者にはまた力が付いたと感じます。
この作品の作者に限ったことではないですが、自分の不得意な見方を鍛えるというのは中々言葉で言うほど簡単ではありません。自分に足りないものを積極的にものにしようと挑んでいく姿勢はとても素晴らしいですね!!たとえすぐには上手くいかなくてもどんどん挑戦する1年にしましょう。

 

 

前回のブログで新美彫刻科から芸大に合格した3名の作品が出揃ったわけですが、みなさんはどう感じたでしょうか?
僕が一番強く感じたのは感動の強さがそのまま作品の強度に繋がっているということでした。
つまり、技術はあって当たり前。そこではない感動が作品を通して伝えられるものが出来たかどうかが大切です。
美術の道を志すきっかけは人それぞれですが、そのきっかけには何かしらの感動があったはずです!初心を忘れずとは使い古された言葉ですが、忘れてはいけない言葉ですね。
今年受験に挑むみんなは初心を忘れずに挑戦してください!!

初心を忘れずにのついでですが僕の作品を2点紹介します。
最初の作品は、小学校3年生のときに紙粘土で作った《リンゴ》です。

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次は、去年制作した《不確かな輪郭》という作品です。

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photo by Omata Hidehiko

小さい頃に感じたものを作り出す喜びは何年経っても覚えているはずです。作品の形が変化しても変わらない感動を追い求めて制作したいものですね!

 

最後に4月からそれぞれ大学進学、他予備校で頑張ることになった新美出身の彫刻科生の楽しい学校生活と真摯な彫刻制作を願っています!!ファイト!!

次回の更新は、氷室先生です!よろしくお願い致します。

日本画科 石膏デッサン週間

こんにちは!日本画の佐々木です。
先週のブログに書いたように、今週は石膏・・というより、デッサン見直し週間でした。
日本画の人は、細かい描写や綺麗な色、好きですよね?
でも、それ「だけ」に偏っていませんか・・・?
そこで去年もこの時期にやりましたが、一週間木炭デッサンをしていました!
木炭という、鉛筆のようなやり方では細かく描きづらい素材を使って、細かい以外の大切なことを洗い出していきます。
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いいかんじになりそう・・・!

そして、DSCN0035
今日は学科試験の返却もありました。
特に私大を受けるひとは、勉強もしっかりとね!!

来週も引き続きデッサン週間です!

建築科 空間考査『実測』

こんにちは、建築科講師の半田です。

新美建築科では先日、空間考査と題して教室の実測を行いました。

マスキングテープとメジャーで、教室の至る部分を測ります。生徒同士のコミュニケーションも活発になりました!わきあいあい、良い雰囲気です。

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空間認識能力は、鍛えられるものです。

随分前の芸大建築科の一次試験は感覚考査でした。ぱっとみた天井の高さがどれくらいかとか、この部屋の広さはどれくらいか、色味の差を理解できているかなど、建築家に必要な能力を持っているかがまず問われました。

もちろん、その当時の入試対策として新美では感覚を研ぎ澄ます課題をたくさんやっていた記録が残っています。

現在は入試問題ではありませんが、この能力は志望校合格にはかならずや必要なものです。ですから、早い段階でもののスケール感を掴む訓練をしようという課題でした。

 

教室をくまなく実測した生徒たちはそのあとに、室内に想定した円柱を二本しつらえ、デッサンをしました。

 

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まだまだデッサンとしては修行が必要ですが、かなり勉強になったのではないかと思います。

 

 

このように、新美では他の予備校ではやらないような問題が数多くあります!

新美の卒業生が各大学で活躍しているのは、こういった訓練が基礎をつくっているからなのではないかと思います。

興味がありましたら是非一度、覗きに来て下さい!

映像科:新学期スタート

こんにちは。映像科講師の森田です。
2016年度映像科の木金日コースは、先週14日の木曜日から始まっています。

初回の授業では、ここ数年の恒例となっている自己紹介を兼ねた課題。
絵巻物をフォーマットに制作をして、それをカメラの前でスクロールして見せることで、
一本のタイムラインとして表現します。
「私のある一日」
「今までハマった作品歴」
「今の私を表現するワンシーン」
「自分を紹介するためのクイズ(?)」
など、形式や発表の方も様々。みんなおおいに盛り上げてくれました。

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* * *

新学期最初のブログなので、映像科の授業の紹介もしておきます。
映像科の授業は3つのコースに分かれています。

■一般入試コース
…武蔵美映像学科、日芸や東京造形大の映像メディア系学科・専攻の実技対策がメインになります。武蔵美であれば「感覚テスト」の対策をメインにして、一学期から描写や文章表現の練習をします。

■推薦入試コース
…同じく武蔵美映像学科、日芸や東京造形大の映像メディア系学科・専攻の推薦入試・AO入試での合格を目指す人のコースです。映像作品制作やプレゼンテーション、ディスカッションなどの対策も行います。

※一般入試コースと推薦入試コースは、それぞれ両方の試験を受験する可能性も考慮して、一学期は基本的に共通の課題を制作します。必要に応じて個別のカリキュラムで授業を行います。

■留学生試験コース
…映像メディア系の留学生試験のための対策を行うコースです。実技試験の対策だけでなく、出願時の提出書類やポートフォリオについての相談もします。また面接試験の練習も行います。

途中入学や授業見学なども随時受けてつけているので、気になっている人はぜひお気軽にお問い合わせください!

彫刻科からジュエリーデザイナーに 鈴木悠インタビュー

彫刻科の小川原です。今回は芸大彫刻科の大学院を卒業し、日本を代表する企業、ミキモトにデザイナーとして入社した鈴木さんに、それまでの経緯と、実際に仕事の現場ではどういったことを心がけて取り組んでいるのかインタビューを行いました。学生時代の作品も興味深いものばかりです。非常にためになる話の内容だと思うので、是非御覧ください。

Q.美術の分野でも沢山選択肢がある中で彫刻を学ぼうと思った理由は何ですか?

彫刻は物の存在自体を作り出すものだと考え、様々な表現方法の中で一番広がりのある表現だと考えたからです。

Q.予備校時代の話を聞かせて下さい。どのような日々の過ごし方をし、どのような努力をしましたか?また楽し かった事、辛かった事はどんなことがありましたか?

平日は昼間部での制作の後にアトリエで自主制作を行い、休日には美術館、ギャラリーをまわるのが基本パター ンでした。私は予備校へ通うために上京しましたが、幸いにも親からの仕送りがあったのでアルバイトはせず受 験勉強に集中できました。 高校時代には美大を目指す仲間はいなかったので、予備校の仲間と彫刻について話し合いながら制作に取り組み、 切磋琢磨できたことはとても楽しかったです。辛いと思ったことはありませんでしたが、デッサンが思い通りに 上達せず悶々とした時もありました。その時には予備校での勉強を離れて、自分が美しいと思う形を習作として 粘土や木で作りました。それが良い気分転換になり、その後のデッサンでは美しさを感じたままに描けば良いと 思えるようになり、デッサンで表現するべきものが明確になりました。

Q.芸大を目指すに当たって何か特別な思いはありましたか?

浪人は一年だけと決めていたので、芸大だけが選択肢ではありませんでしたが、勉強するなら一流の場所で学び たい、という思いは強く持っていました。

Q.大学ではどのような生活をしていましたか?アルバイトなどはしていたでしょうか。また、心がけていたこと などありましたか?

制作中心の生活をしていましたが、旅行やアルバイトも色々と経験しました。旅行という非日常の中で色々な物 を見て考えることは、自分の視野を広げてくれます。場所はどこでもよいので時間が許せば旅行に行くことをお 勧めします。アルバイトは公募展の手伝いや造形屋での仕事など、芸大生らしいものが多かったです。

Q.大学での作品に対する悩みや、それを解決するに至った経緯を教えて下さい。 また、大学での自分の作品感について教えて下さい。

学部生の時には「形として捉えられないものに形を与える」ということをテーマに制作をしていました。古典的 な彫刻の構成要素である量感や構造感では捉えられない、空気や水の流れ、空間に漂う雰囲気のような物を彫刻 として捉えようとしていました。自分と社会との関わりなどは特に意識せず、単純に造形表現の可能性を探求し ていました。大学院では彫刻の強さ重さを否定して、不確かで儚い存在に美しさを求める中で、命の儚さとそれ を超える存在に興味を持つようになっていきました。物質的に儚い造形の中に宗教的な装飾性を取り入れるよう になり、作品はますます彫刻的表現からは遠ざかっていきました。彫刻とは異なる別の表現方法が作品の受け皿 として必要であると考えるようになってからは、博物館へ頻繁に足を運ぶようになりました。その中でも特に古 代の装身具に心を奪われるようになりました。緻密な世界の中に、美への欲求、永遠への憧れ、自己顕示欲、呪 術性、他者への愛など、愚かしくも愛おしい人間の全てが詰まっていて、繊細に作られていながら、金属、石な どを用いることで、長い時を経ても輝きを失わない存在に自分の求める美を発見したと思いました。このことが、 私がジュエリーに興味を持ったきっかけでした。
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2005-Ambience
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2006-Euphoria

Q. 卒業後、大学院に進まれました。大学院に進学して良かったと思う事はどんなことがありましたか?また、芸 大で学んで良かったと思うことも聞かせて下さい。

学部の間は素材の扱いを学ぶことに精一杯でしたが、大学院では素材の研究を進めながらも、作品のテーマや自 分と芸術との関係性について考えを深めることができました。 芸大の良い点は放任主義だと思います。専攻によって多少差があるかもしれませんが、極端に言えば何もしなく ても卒業できると思います。逆に言えば求めなければ何も与えられない環境です。但し、求めるならば多くを得 ることができます。その中で学生は自分のするべきことを考え、体を動かし、道を切り開いていきます。

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2007-Garden
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2007-Stairway to Heaven

Q.卒業後、就職するか、作家活動をしていくか悩みましたか?就職はどの時点で意識し始めたでしょうか。また ジュエリーデザイナーという仕事を選んだきっかけはどのようなものでしたか?

大学院在席時から高校の非常勤講師をしており、修了後も教職をしながら制作活動をするつもりでした。教員と して生徒の成長を手助けすることはとてもやりがいのある仕事でしたが、二足の草鞋では人生における教職の比 重が段々と増えていき、作品の緊張感が失われていくと思うようになり、講師を始めて2 年経った時に教職をや めてジュエリーの世界を目指そうと決意しました。 ジュエリーを選んだ理由は、人間が作り出した物の中で最も人間らしい物がジュエリーであり、人間の歴史の中 で普遍的な存在で自分の思う美しさを表現したいと思ったからです。それまでに独学で簡単な彫金技法は身に着 けていましたが、専門的な知識や経験はなく、職を探す上ではとにかくジュエリーの仕事ができればと考えて職 人の採用にも応募していました。職人として声をかけてもらった会社もありましたが、運よくデザイナーとして 働けるチャンスを得てデザイナーを選びました。結果としてミキモトのデザイナーになれたことは本当に幸運で した。私は文化としての興味からジュエリーの世界に入りましたが、実際の商品のなかで文化を語れるブランド は稀有な存在です。それはミキモトがジュエリー史の中で明確な地位をもっているからであり、このようなブラ ンドは世界でも一握りしかありません。今はミキモトのデザイナーであることを誇りに思っています。 9. ジュエリーデザイナーという仕事内容は具体的にどのようなものなのでしょうか?デザイナーと聞くと彫刻 との関わりが直接的でないように感じますが、鈴木さんはどのようなことを期待されての採用だったと思い ますか? 基本的な流れとして、まずは企画の内容をもとに真珠や貴石など実際の素材を見ながらラフデザインを描きます。 企画の場合は複数のデザイナーでラフデザインを描き、コンペ形式で商品化するデザインを決定します。注文デ ザインの場合はお客様と直接話しながらデザインを描くこともあります。デザインが決定したら、ラフデザイン を基に細部を描き込みながら清書します。清書が完成したら職人と打ち合わせを行い、細かな仕様や技術的課題 を検討します。製作の途中で試作品をチェックし、デザイン画とのイメージのずれを修正しながら、商品の完成 へと導きます。 採用については即戦力としてではなく、まずはブランドのスタイルを身につけてから、自分の感覚を加えてデザ インを発展させていくことが期待されての採用だったと思います。大学の学部で見れば専門外と思われたかもし れませんが、美しい物を創りたいという意欲と、率直な姿勢、造形力が評価されたと思います。ミキモトでは多 くのベテランデザイナーを抱えているため、新人をじっくりと育成することができます。表面的な知識や技術よ りも、物づくりに対する本質的な姿勢、資質を評価していると思います。但しこれは他社でも同じではないと思 います。ミキモトには確固としたスタイルとノウハウがあるからこそこのような採用ができるのであり、私のような人材がジュエリー業界のどこでも通用したとは思えません。
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2008-Stairway to Heaven-ring
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2008-Whiteblur-Collar
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2008-Whiteblur-Reborn
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2009-Vanity

Q.?彫刻を通して学んだことが、今の仕事にどういった形で生かされていますか?

優れた彫刻作品をデッサン、模刻することで身につけた空間、量感のバランス感覚は、ジュエリーのプロポーシ ョン、ヴォリュームを決定する際の重要な判断材料になっています。 デザイナーは職人と打ち合わせをする際に、デザインをワックスなどで立体化したモデルを作ってプレゼンテー ションすることがあります。デザイン画の中だけでは説明できない複雑なデザインや微妙なニュアンスも、モデ ルを作成することで効果的に伝えることができるからです。私は造形力を活かして精度の高いモデルを作成する ことで、細部まで具体的にプレゼンテーションできるようにしています。

Q.仕事の魅力ややりがい、難しさなどについて聞かせて下さい。また、この仕事にはどのようなスキルが求 められますか?

ブランドのデザイナーとして働く一番の魅力は、自分のデザインが最高の素材と技術によって具現化されること です。但し自分の名前が外部に知られることはありません。ジュエリーの世界でも個人作家として活動する方法 がありますが、作れるものには制限があります。ハイジュエリーと呼ばれる稀少で高価な素材、高度に専門的な 技術を用いたジュエリーを作るためには、素材の調達力、優れた職人、商品の魅力を伝えるスタッフ、なにより もそれを購入してくださるお客様が必要です。ハイジュエリーを個人の規模で作るのは非常に難しく、数あるブ ランドのなかでもコンスタントにハイジュエリーを作れるブランドは限られています。私は美しさのために最良 の選択ができるのであればデザイナーとしての自分の名前が知られなくてもよいと思っていますし、分業により 高い品質が実現できるのであれば、チームの一員として働くことに抵抗はありません。 難しい点は、自分の考えとブランドの方向性、お客様のご要望を摺り合わせながらデザインしなければならな い点です。但しこれはやりがいにもなっています。求められることに応えながら、その先の提案ができるように 試行錯誤することは、デザインでも作品制作でも同じことだと思います。 必要なスキルで最も重要なのは基本的なデッサン力です。特別に上手い必要はありませんが、観察力とコミュ ニケーション力としてデッサン力は必要になります。スキルではありませんが、必要な要素としてコミュニケー ション力、忍耐力、集中力が必要です。ミキモトのデザイナーは美大出身者が多いですが、専攻は様々です。デ ザイナーはブランドのスタイルをベースにしながらも、それぞれの個性を生かしてデザインをしています。職人 の場合は専門学校、美大、工業大など出身は様々です。物づくりの基本的な知識はあったほうがよいですが、ジ ュエリーの専門的な知識は現場で学ぶ部分が多いため、目の前のことを吸収できる素直な姿勢が必要だと思います。
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仕事の現場では繊細な作業が求められる。
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デッサンから自らワックス原型として制作したものを元に再度デッサンを行い、イメージを深めていく。
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自分がデザインした作品がブランドを代表して販売される。一瞬足りとも気を抜けない。

Q.最後に、これから彫刻を学ぼうと思っている学生にアドバイスをお願いします。

彫刻に限らず、良い物、本物をなるべく多く見るようにしてください。特に時代を超えて評価されている物に目 を向けてみてください。文明は蓄積で成り立っています、自分では意識しなくても自分と過去は繋がっているの です。過去を振り返りながら、かすかに見える未来に目をこらし、過去と未来の間に自分の立ち位置を見つける ことが自分のするべきことを見つけるために最も重要だと思います。

1982年 栃木県に生まれる

2001年 栃木県立鹿沼高等学校 卒業

2002年 東京藝術大学美術学部彫刻科 入学
2006年 同学部 卒業
2006年 東京藝術大学大学院美術研究科彫刻専攻 入学
2008年 同大学院 修了

2009年 株式会社ミキモト 入社

 

 

[受賞]

2006 「第54回東京芸術大学卒業・修了制作展」 東京都美術館(東京)

サロン・ド・プランタン賞 受賞

平山 郁夫賞 受賞

2007 「第一回藝大アートプラザ大賞展」 藝大アートプラザ(東京)

藝大Bion賞 受賞